8年ぶりのフルモデルチェンジ、新型CX-5のコックピットに注目
8年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、現在開催中のジャパンモビリティショー2025で待望の日本初披露となった新型マツダCX-5。そのエクステリアデザインや劇的に進化したパッケージングもさることながら、コックピットに乗り込んで最も目を引くのは、センターコンソールに鎮座する大型の液晶ディスプレイだろう。サイズはグレードにより12.9インチ、あるいは15.6インチが設定される。
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「安全思想は変わらない」。コマンダー廃止の裏にあるマツダの狙いとは
これまでマツダは、安全性を最優先する「ひと中心」の開発哲学に基づき、手元のコマンダーによるブラインド操作を主体とし、運転中のタッチパネル操作には極めて慎重な姿勢を見せてきた。そのマツダが、新型CX-5でコマンダースイッチを廃止し、全面的に大型タッチパネルと「Google搭載」のインフォテインメントシステムを採用したことは、大きな驚きをもって受け止められている。
しかし、開発陣によれば、これはマツダの安全思想が変わったことを意味するのではないという。むしろ、技術の進化やトレンドの変化によって、現代における「最も安全な操作のあり方」が変化してきた結果だ、と彼らは語る。本記事では、新型CX-5に搭載された新しいHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の狙いと、マツダが再定義した次世代の安全性について解説する。
「Google搭載」で音声操作を主体に。コマンダー廃止の明確な狙い
マツダのHMI哲学の根幹にあるのは、ドライバーの「注意資源」の最小化である。人間の注意資源(キャパシティ)には限りがあり、運転操作とHMI操作でこれを分け合っている。マツダは、HMI領域で使う注意資源を最小化することで、ドライバーの心に「余裕代」を生み出し、それが安心・安全な運転に直結すると考えている。
従来、この哲学を実現するため、マツダは「見るわき見」を減らすためにディスプレイを遠方に配置し、「操作のわき見」を減らすために運転姿勢を崩さないコマンダー操作を最適解としてきた。しかし、この十数年でユーザーの「スキーマ(慣れ親しんだ操作方法)」が劇的に変化した。
かつて音楽はCDやMP3プレーヤーで、ナビの目的地は住所の階層を辿って設定するのが当たり前だった。このような複雑な階層操作には、手元を固定できるコマンダーが適していた。だが現代では、スマートフォンやAIスピーカーの普及により、音楽ストリーミングやナビの目的地設定を「一発で」「ダイレクトに」音声やタッチで操作するスキーマが完全に定着している。
新型CX-5のHMIは、この現代のスキーマに最適化されている。最大の変更点は、コマンダーを廃止し、その操作を「音声認識」と「ステアリングスイッチ」に振り分けたことだ。特に「音声」は、技術の進化で認識精度が格段に向上したことを受け、走行中の主要な操作手段として明確に位置づけられた。
その核となるのが、マツダ車として初採用された「Google搭載」システムである。ナビには世界20億人が利用する「Googleマップ」、音声アシスタントには自然言語での対話認識能力に優れる「Googleアシスタント」、アプリストアには「Google Play」が採用された。これにより、ドライバーはステアリングのボタンを押し、「エアコン25度にして」 といった自然な言葉で、視線を前方から逸らさず、ハンドルから手を離すことなく多くの操作を安全に完了できるようになった。
エアコンスイッチも画面内へ。大型パネルが担う「脇見の最小化」
大型タッチパネルは、この音声操作を補完する役割と、停車中や同乗者による操作の利便性のために採用された。マツダは、ディスプレイを単に大きくしただけではない。従来の遠方配置の思想を踏襲し、ディスプレイの上端はキープしたまま、下方向へ大型化。これにより、視線移動を最小限に抑えている。
注目すべきは、従来コックピット下部にあったエアコンの物理スイッチ群が、センターディスプレイ内に統合された点だ。これは、物理スイッチ操作時に発生する「見下ろし」という最大の脇見要因を排除し、より視線移動の少ないディスプレイ上(情報配置の位置)で操作を完結させるための、安全性を突き詰めた上での判断だという。
もちろん、マツダが推奨するエアコン操作の「本筋」は、あくまで音声である。だが、タッチ操作時の使い勝手も練り込まれている。温度、風量、電源といった主要機能はディスプレイ下部に常時表示され、スワイプ操作で直感的にMin/Maxの調整ができたり、ショートカットで即座に操作することも可能だ。
一方で、マツダは安全に関わる全てのスイッチを画面内に統合したわけではない。ハザードスイッチ、そしてフロントとリアのデフロスター/デフォッガーのスイッチは、センターの一等地(ディスプレイ下部)に物理スイッチとして残された。これは、緊急時に即座の操作が必要なハザード や、走行中に突然視界が曇った際など、音声で「デフロスター」と発話する余裕さえない状況下で、ドライバーや同乗者が直感的に、確実に操作できるようにするためである。
走行中は「音声」、緊急時は「物理スイッチ」。マツダが導き出した最適解
さらに、新型CX-5のHMIは未来への拡張性も備えている。マツダは、将来的に対話型AIである「Google Gemini」の導入を予定していることを明らかにしている。Geminiが導入されれば、現在は「25度にして」といった直接的な指示が、「ちょっと暑い」といった、より曖昧な対話で制御できるようになる可能性を秘めている。新型CX-5は、電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」を新たに搭載しており、こうしたソフトウェアのアップデートにも対応可能な基盤を持っている。
新型CX-5が採用した新しいHMIは、マツダが安全思想を捨てたことの表れではない。それは、「ひと中心」の哲学を現代の技術とユーザーのスキーマ(慣れ)に合わせてアップデートした結果である。走行中は音声とステアリングスイッチで操作を完結させ、ドライバーの注意資源を運転に集中させる。タッチパネルはその利便性を補完し、緊急時の安全性は物理スイッチで担保する。これこそが、マツダが導き出した「次世代の安全性」の姿なのである。
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みんなのコメント
世界が物理スイッチに回帰してるのに2周くらい遅れてない?
ならGemini導入してからにしてよ。もっともらしい理由付けてるけど単にコストカットでしょ?