マツダのSUV「CX-5」に新しく設定された「20S Black Selection」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った。熟成を重ねた、マツダの基幹モデルに迫る。
コストパフォーマンス良し
8年目の集大成──マツダCX-5 20S Black Selection試乗記
試乗車は20S Black Selectionの2WD(前輪駆動)モデルだ。
20S Black Selectionは、2024年12月25日に発売開始した新グレードだ。CX-5以外にも「CX-30」や「マツダ2」、「マツダ3」にも設定される。
エクステリアは、ブラックののドアミラーカバーとアルミホイールが目をひく。試乗車のボディカラーは「ソウルレッドクリスタルメタリック」。マツダ自慢の「匠塗 TAKUMINURI」は、色鮮やかで美しい。マツダ自身が「職人の手塗りに匹敵するかのような質感を量産化」と、謳うのも納得。量販モデルとは思えぬ深みあるボディカラーだけでも、CX-5を購入する理由になるかもしれない。
インテリアは、赤色のステッチを施したパーツを採用。スポーティな世界観を表現したという。
快適装備は豊富だ。運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能(シート位置/アクティブ・ドライビング・ディスプレイ)や、液晶を使った7インチマルチスピードメーター、ステアリングヒーター、アドバンストキーレスエントリーシステム(アンサーバック機能付、リアゲート連動)、ワイヤレス充電機能、ハンズフリー機能付パワーリフトゲートなどを装備する。
10.25インチのセンターディスプレイは、Apple CarPlayワイヤレス接続機能にこそ対応するものの、タッチパネルではないため使い勝手が少々悪い。CX-5のみならず最新の「CX-60」や「CX-80」も未対応なだけに、改善を望みたい。もっとも、慣れればセンターコンソールのスイッチによる、ブラインド操作も可能だろう。
運転支援装備も充実。街乗りや駐車時に便利な360度ビュー・モニター、高速道路の走行を快適にするマツダ・レーダー・クルーズ・コントロールなどは標準だ。
運転席に乗り込むと、見慣れたCX-5の光景が広がる。物理的なスイッチがやや多いのものの、操作性は悪くない。「グランリュクス」と呼ぶ合成皮革を使ったシートの座り心地も、ちょうど良い硬さで、長距離走行時の疲労が軽減されそうだ。10Wayパワーシートによってさまざまな部位を細かく調整できるのも嬉しい。
エンジンを始動すると、ガソリンエンジンらしいサウンドが車内に響く。
搭載する1997cc直列4気筒ガソリンエンジンは、156psの最高出力と199Nmの最大トルクを発揮。車重は1550kgあるので、加速性能はいたってフツー。早くもなく、かといって遅くもない。必要十分だ。
トルクの太いディーゼルモデルやモーターがアシストするハイブリッドと違い、走り出しに強い押し出しこそないが、購入後「遅いなぁ……」と、後悔することはないだろう。なお、マツダ インテリジェント ドライブ セレクト (Mi-Drive) で「スポーツ」を選べば、アクセルペダルを踏み込んだときの車両応答性が高まる。
乗り心地は、ほどよくしなやか。19インチタイヤを装着しているものの、路面の凹凸を丁寧にいなす。約8年間にわたる熟成の成果だ。
試乗車は、オプションのBoseサウンドシステム(AUDIOPILOT2+Centerpoint2)+10スピーカーを搭載する。開発初期からBoseと協業し、CX-5のための理想的なサウンドを徹底追求しただけあって、イイ音を楽しめた。やや大きいロードノイズも、Boseサウンドシステムの迫力ある音楽を流せば、打ち消される。
CX-5 20S Black Selectionの価格は、¥3,217,500。サイズの近いホンダ「ZR-V」のガソリンモデル「X」は¥3,208,700、トヨタ「RAV4」のガソリンモデル「X」は¥3,237.300だが、運転席パワーシートやハンズフリー機能付パワーリフトゲート、360度ビュー・モニターなどは非標準。
マツダの広報によればCX-5 20S Black Selectionの売れ行きは好調というが、なるほど、ライバル車と比較すると、装備面ではお買い得かもしれない。
登場から約8年を経たCX-5であるものの、それほど古さを感じなかっただけに、20S Black Selectionという選択は大いにアリだ。
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文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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