■2人乗りで後席なし&ひろびろ荷室がスゴい!
5ナンバーサイズ枠いっぱいの全幅1695mmを使ったコンパクトミニバンであるトヨタ「シエンタ」が、2025年8月5日に一部改良を受けました。
【画像】超カッコいい! これが斬新「“2人乗り”シエンタ」です!
一体どのようなモデルに進化したのでしょうか。
シエンタは3列7人乗りと2列5人乗りが設定され、ニーズに合わせて選択できます。3列シート車のサードシートは、左右跳ね上げ式ではなく、床下収納のダイブイン機構式になります。
パワートレインは、1.5リッターハイブリッドと1.5リッターガソリン車を設定し、駆動方式はハイブリッドが2WDと4WD(E-Four)、ガソリン車が2WDのみです。
今回の一部改良では、待望のブレーキホールド付電動パーキングブレーキ(EPB)の全車標準化が見どころのひとつ。改良前は足踏み式パーキングブレーキでしたので、操作性が大幅に向上し、長い信号待ちなどでブレーキを踏み続けなくてもすむようになりました。
ブレーキホールド付EPBをオンのままエンジン(パワー)をオフにすれば、次回始動時にオンの設定が維持される機能も「トヨタ」ブランドで初めて用意。これにより、運転する度にブレーキホールドを設定する必要がなく、事実上、デフォルトにすることができます。
全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)もアップデートされ、先行車が停止すると自車も停止する停止保持機能が加わりました。再発進時には、ドライバーが操作する必要がありますが、追従走行を再開できます。
先進安全装備では、全車標準のプロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)に、車線内走行時の常時操舵支援機能が追加され、これらにより、高速道路を使ったロングドライブや渋滞時の疲労を大幅に軽減できるでしょう。
また、ドライバーの急病時などの対応力も向上。運転を続けるのが困難な場合の警告機能、車両操作機能を備える「ドライバー異常時対応システム」も全グレードに標準になりました。
そのほか、快適装備のオートエアコンに加えて、人気メーカーオプションのETC2.0+前後方ドライブレコーダーが「X」以外の全車に標準化されています。
そんなシエンタでは、コンプリートカーの「JUNO(ジュノ)」が加わったのもトピックスです。
「MODELLISTA(モデリスタ)」ブランドを擁するトヨタカスタマイジング&ディベロップメントと共同開発されたシエンタJUNOですが、同ブランドはエアロパーツといったカスタマイズパーツのほかに、「ハイエース」などの車中泊仕様やトランスポーターに架装したコンプリートカーも手がけています。
そして今回新設定されたシエンタJUNOは、ハイブリッドの「Z」をベースに後席を取り払った2人乗り仕様で、4ナンバー登録、バン仕様になります。
「持ち運べる部屋」という新たなコンセプトを掲げるシエンタJUNOは、着脱可能な「家具モジュール」を組み合わせることで、ユーザーだけの専用空間を創出できるのが魅力。
現在、流行中の簡易キャンパーの中には、こうした家具モジュールを採用している例もあり、キャンプなどのアウトドアをはじめとした多彩なユーザーニーズに応えるコンプリートカーです。
家具モジュールは、ゆったり過ごすのに向いている「Chill(チル)」、広場したスペースを確保できる「Refresh(リフレッシュ)」、仕事や趣味などに集中するのに向いている「Focus(フォーカス)」、床に寝たり座ったりできる「Comfort(コンフォート)」の4つのテーマセットを用意。
自分専用のリビングやワークスペースとして、あるいはカフェとしてライフスタイルや趣味などに応じて選択できます。
家具モジュールは、用途に応じて必要なモジュールだけを自由に組み合わせて購入することも可能。取付は簡単で、専用フロアや専用サイドトリムに、ベースモジュールやクッションモジュールを組み付けることができるスライド式ロックが採用されました。
後席を取り払った荷室(居住)スペースは、荷室奥行1955mm(荷室床奥行1755mm)×荷室幅995mm×荷室高(手前側)1075mm、荷室高(奥側)1210mmと広々しています。
なお、先述したように、JUNO(ジュノ)は、後席部分を架装して2人乗り仕様に変更するため、登録時に4ナンバー区分に変わります。
また、変更架装メーカー工場での架装になるため、持ち込み登録となり、価格(消費税込み)は2WDが365万4200円、4WDのE-Fourが385万2200円です。(塚田 勝弘)
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みんなのコメント
普段はダイブインでフラットで、いざという時4人乗れる後席が欲しいと思うな。