アルピーヌF1、アップデート投入で巻き返しの第一歩に？ オコン「ベルギーGPではとても印象的だった」

　アルピーヌはサマーブレイク前最後のF1ベルギーGPにアップデートを投入。同チームのドライバーであるエステバン・オコンは、そのアップデートの効果は印象的だったと称賛した。

　2022年シーズンはレッドブル、フェラーリ、メルセデスに次ぐコンストラクターズランキング4位となったアルピーヌ。今シーズンはそれ以上の結果、少なくとも同じ順位を維持することが目標だった。

　しかし実際には、アストンマーチンとマクラーレンに先行される結果となり、シーズンの半分を終えたところでのランキングは6番手となっている。

　アルピーヌのオーナーであるルノー・グループはこの状況を受け、チーム代表のオットマー・サフナウアーをベルギーGPを最後に更迭。これに伴い、スポーティング・ディレクターのアラン・パルメインと、チーフ・テクニカル・オフィサーのパット・フライもチームを離脱。フライはウイリアムズに移籍することが決まっている。

　この混乱の中、ベルギーGPのF1スプリントではピエール・ガスリーが3番手でフィニッシュ。決勝ではエステバン・オコンが8位となった。

　オコン曰く、今回のアップデートはマシンに取り付けるとすぐにその効果を手にできる、2022年のような状態に戻ったと語る。

「アップデートを行なう度に、マシンが一歩前進しているように見えるのはとても心強いことだ」

　オコンはそう語った。

「僕は今回の結果を、ヴィリーとエンストンに捧げるよ。今回投入したモノ、そして僕らが前進したことは、本当に励みになるからだ」

　アルピーヌはベルギーGPに、コース特性に合わせたフロントウイングと、新しいフロアを投入した。この効果を尋ねると、オコンは次のように説明した。

「コーナー進入時、特に中高速のペースは、ダウンフォースが低いことを考えれば実に印象的だった」

「クルマの安定性が大幅に向上し、グリップ力が大幅に向上した。それはとても顕著だった」

「それ（アップデートを投入し、すぐに効果を確認できること）は、僕らの強みだった。チームはそれをコンスタントに届けるだけで、僕らの戦闘力は上がったんだ」

　オコンはシーズン前半を振り返り、アルピーヌが一貫性を欠いているということを非難するのは間違いであり、逆に他のチームが開発競争に勝ったことを受け入れなければいけないと語った。

「皆さんは、僕らに一貫性がなかったと言うだろう。でも、実際にはそうじゃないんだ。だって、ペースっていうのはそういうモノだ」

「ただ、他の中団チームはより成長している。現在はアップデートを行なったことで巻き返しつつあるけど、トップ5には入っていないんだ」

「もう少し改善する必要があるだけだ。それは、とても単純なことだ。アップデートを投入し続けていくんだ」

Comments

単純では無いと思う。それはやり方で私等がやってきたこととは異なる。他のトップドライバー達と似たような思いで、ある程度ポジティブな喜びを共有する状態をスポイルするのはいかがなものかと思う。車に乗せられている状態を高次元で達成するのはすごいな。