自動車保険の保険料を左右する等級。家族が長年育ててきた等級をどう引き継ぐかは、今後の保険料支払いに大きな影響を与えます。特に、若い世代が車を持つときに行われる等級継承では、親が持っていた良い等級を保険料が高くなる子へ渡して家計全体の保険料負担を減らすのが一般的です。一方で、祖父母の等級をもらえる裏技もあります。等級継承の基準について、今一度、確認していきましょう。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真=Zoriana@Adobe Stock)
知らないと損!? 自動車保険の等級継承で家計を守る秘訣 住民票だけじゃない! 期間限定同居でもOK!?
【画像ギャラリー】介護や育児の同居が保険料節約に? 等級継承の意外な活用法!(3枚)
期間限定同居でも「同居実態」を作れば等級継承できる
明確な基準はなくとも、介護や育児などで数カ月程ともに暮らしていれば「期間限定同居」と認められやすい(buritora@Adobe Stock)
自動車保険の等級を継承できるのは「同居の親族」です。同居の親族は、民法上の6親等内の血族・3親等内の姻族が対象で、親から子、祖父母から孫など幅広いケースが含まれます。一般的に同居の親族と言えば、「住民票の住所が同じ」と考えますが、自動車保険でいう「同居」とは、単に住民票の記載事項で判断されるものではないのです。
近年、夫婦それぞれが自分の親の介護を分担するダブル介護や、共働き世帯で夫や妻が実家で育児をするなど、の「期間限定同居」が増えています。このような期間限定の同居中なら、住民票を移動していなくても、親族が持つ高い等級を引き継ぐことが可能なのです。
保険会社は、「何か月以上同居していれば等級継承できる」というような明確な期間基準は設けていません。介護や育児で実家に戻るようなケースでは、数か月以上の同居であれば証拠と合わせてほぼ問題なく認められるでしょう。逆に、数日~数週間では「旅行や一時帰省」とみなされることがあります。
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等級継承のポイントは告知
大事なのは告知。時々といった曖昧な表現や予定などでは切り抜けられない(fizkes@Adobe Stock)
期間限定の同居に伴う等級継承の手続きでは、生活実態を証明することが必要です。ここで重要になるのが「告知」の仕方になります。
自動車保険における告知とは、契約者や記名被保険者が、生活実態や車の利用状況、同居家族の有無などを、事実に基づいて保険会社へ申告することです。これを使えば期間限定同居について正しく告知することで、等級継承が認められる場合があります。
ただし、その告知は明確であることが大切です。「同居しています」という事実を明確に伝える必要があり、「これから同居する予定」や「時々実家で寝泊まりする」といった曖昧な表現は認められません。
このような期間限定同居は、育児や介護といった具体的な事情に基づくことが多いため、保険会社としても「実際に生活しているかどうか」を判断基準とします。単に住民票を移すだけではなく、日常生活の痕跡を保険会社へ示すことが大切です。
若い世代へ等級継承するための裏技とは?
うまくやれば親から子、そして孫へと等級を引き継ぐことができる(Running opossum@Adobe Stock)
期間限定同居や相続を組み合わせると、若い世代へ高い等級を効率よく引き継ぐことができます。
例えば、同居(もしくは期間限定同居)している親が亡くなった場合、まず親から子へ等級を相続します。その後、別居していた子を一時的に自宅へ戻して同居の事実を作れれば、等級を次世代に継承することが可能です。
または、死亡時に同居していなかった場合には、両親のどちらかが健在の場合、その子どもが等級継承することが可能です。
一方、夫がなくなった場合、いったん妻へと等級が相続され、その後に同居の事実を作りって子へ等級継承します。この流れを使うと、亡くなった人から見ての孫世代まで、スムーズに等級継承ができるのです。
どちらの場合でも、家族の中で乗っているクルマが増減する、保険会社が変わるなどすることが、人についている等級を動かすためのきっかけになるので、この点は注意しましょう。
この方法でカギになるのは生活実態を保険会社に示すこと。告知だけでは認められないこともあるため、生活実態を示す資料を事前に準備しておきましょう。生活実態を示す資料とは、「住民票や戸籍謄本・公共料金の郵便物」などを指します。
家族が守ってきた等級を無駄にせず、最大限に活用できる実践的な技を用いながら、いい等級で自動車保険を結びましょう。
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