ランボルギーニの聖地をトップライダーが訪問
サンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニの拠点には、モータースポーツ部門「スクアドラコルセ」も軒を連ねる。そこには、研究開発部門はもちろん、最新のサーキット専用モデル「エッセンサ SCV12」の格納庫、さらにはレーシングドライバー向けのトレーニング施設まで多彩な環境が整えられている。
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そのスクアドラコルセの施設に今回やってきたのはMoto GPライダーの2人。ドゥカティを走らせるプラマックレーシングのヨハン・ザルコ、そして怪我のために欠場したホルヘ・マルティンの代役を務めたミケーレ・ピッロが、Moto GPイタリアGP前に、サンタアガタ・ボロネーゼを訪問したのである。
最新のトレーニングメニューに挑戦
2人が目指したのは、ランボルギーニのファクトリードライバーが日々心身を鍛えている訓練用ラボ。アルバート・コスタやフランク・ペレラがこなすトレーニングセッションに合流するのが目的だった。
ラボで指揮をとっているのは、スクアドラコルセの理学療法士であるホセ・ポレッティ。まず体をウォームアップした面々は、フィットネス施設の専門メーカー「Tecnobody」が手掛けた最新世代の機器でトレーニングを実施した。なかには、デジタルミラーに自身のトレーニング姿勢を投影し、リアルタイムでモーメント評価をチェックしながら体を動かすことができる「Dウォール」も含まれている。
マイナス140度の超低温療法も
トレーニングセッションは、マイナス140度という超低温の冷気を身体に当てる「全身低温療法」で完了。近年、予防医学やスポーツなどの分野で注目され、アスリートの疲労回復にも使われている注目のメソッドだ。
スクアドラコルセのトレーニングセッションを終日共にしたヨハン・ザルコは、「スクアドラコルセのドライバーと一緒にトレーニングできたことは、大変興味深い経験でした。新しいテクノロジーや異なるメソッドを試すことができて、多くのことを学ぶことができました」と感想を語った。
ウラカンEVOでイタリアGPへ
ザルコと同じくフランス出身のドライバーであるフランク・ペレラは「互いのトレーニング方法やレースへの準備を比較することができてよかったです」とコメント。2018年のデイトナ24時間を制した同僚に続き、2019年のインターナショナルGTオープンで優勝したアルバート・コスタも「僕はとにかくモーターサイクルの大ファンで、Moto GPも欠かさずフォローしてきました。ですから、ザルコやピッロのようなトップライダーたちと一緒にトレーニングできたことは凄くエキサイティングでした。そうそうあることじゃありませんよね」と述べている。
トレーニングを終えたザルコとピッロを待っていたのは、2台のウラカン EVO。2人はそれぞれステアリングを握り、翌日イタリアGPが行われるムジェロサーキットへと向かっていった。ピッロは言う。
「2輪の世界と4輪の世界。このふたつが一緒になるなんて、とても特別なことだと思います。モータースポーツに対する感謝の念がさらに膨みますし、それに加えてランボルギーニを運転できるという幸運にも恵まれました。大変ユニークな経験ですよ。ドゥカティにも同じことが言えますけどね! とても近いのにまったく違う、この2つの世界が一緒になる機会が再びやってくることを願ってやみません」
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