ゼネラルモーターズ(GM)の2025年第1四半期における電気自動車(EV)の販売台数は、前年同期比で約2倍に増加し、現在米国市場で第2位につけている。しかし、この成功は一夜にして成し遂げられたものではない。実はGMは、半世紀以上も前からEVの開発に取り組んできた。
1969年に登場した電動シティコミュター
1996年に発表された「GM EV1」は、大手自動車メーカー初の量産型EV。また、2010年に市場投入された「シボレー ボルト」は、米国で初めて市販化されたプラグインハイブリッド車だった。しかし、GMのEVには、もっと以前にデビューした、はるかに無名で、もっと小さなモデルがある。それが1969年に登場したコンセプトカー「XP 512E」。このモデルが市販されることはなかったが、とにかく愛らしいことは間違いない。
キャノピートップを上げ、フロントエントリードアを開いた状態の「512E」この「512E」の正式名称は、「512エレクトリック・エクスペリメンタル」。1969年5月、GMが革新的な車両を集めて開いた展示会「プログレス・オブ・パワー」で初公開した。このマイクロカーは、全長86.3インチ(約2.2m)、全幅56インチ(約1.4m)、ホイールベース52インチ(約1.3m)。グラスファイバー製のボディに、スチール製のフロアパンを備え、重量は1,250ポンド(約567kg)だった。
軽量な84Vの鉛蓄電池パックと、リアアクスルに取り付けられたDC電気モーターにより、「512E」の航続距離は、時速25マイル(約40km)で最大58マイル(約93km)、最高速度時速30マイル(約48km)で47マイル(約75km)。0-30mph(0-48km)加速が12秒という低速で、スピードの追求とは無縁だった。
この「512E」は、最新のレベル2充電器が登場するはるか以前に発表された。バッテリーの充電には一般的な115Vの家庭用コンセントを使用し、フル充電までに約7時間を要する。また、充電器はヒーター・デフロスター、ヘッドランプ、テールランプ、方向指示器、ワイパー、ホーンなどの車載アクセサリーを駆動する12Vの補機用バッテリーを補助する役割も果たした。
側面に回転して開くトップカバーのキャノピーと下部のフロントドアにより、かなり狭い車内にも楽に乗り込むことができる。室内にはベンチシート、一般的なアクセルペダルとブレーキペダル、ステアリングホイールのほか、灰皿まで装備されていた。
さらに「512E」は、天気の良い日にはキャノピーを開いた状態で運転できるように設計されており、発表時のプレス・リリースは「ユニークなコンバーチブルの外観」を備えていると伝えている。また、キャノピーは取り外し可能で、小さな電動ロードスターに変身させることもできた。
1969年ミシガン州ウォーレンで開催されたProgress of Power展示会で展示された(右から)「512ハイブリッド」、「512E」、「512ガソリン」、三輪車「XP511」この「512E」は、米国ミシガン州にあるGMのウォーレン・テクニカル・センターで開催された「プログレス・オブ・パワー」に出展されたシティカーコンセプト「512」3モデルのうちのひとつ。その他の2モデルは、12hpで低燃費の2気筒エンジンを搭載したロードスターとフル電動またはハイブリッド・モードで走行可能な優れたプラグインハイブリッド・モデルだった。このプラグイン車は、燃料タンクとバッテリーを満タンにすれば、わずか3ガロン(約11リッター)のガソリンで最大150マイル(約241km)の走行が可能であった。
https://www.youtube.com/watch?v=vpcZKO_1-bk関連情報:https://news.gmjapan.com/jp/home.html
構成/土屋嘉久
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