R34型GT-R V-Specの希少個体を検証
2025年5月30日に米国のオンラインオークションで落札されたこの1999年式日産「スカイラインGT-R V-Spec」は、R34型スカイラインGT-Rの性能と希少性を象徴する存在です。
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ベイサイドブルーの鮮烈なボディに各種ハードチューニングが施された個体の走行距離と保存状態はいかなるものだったのでしょうか。
日産「スカイラインGT-R」は先代R33型よりボディをひと回り引き締めつつ室内空間を維持したR34型で成熟期を迎えました。
R34型は1998年5月にデビューし、1999年1月には専用エアロやサスペンションを備えたV-Specを追加しています。
その後2000年に量産車初のNACAダクト付きカーボンボンネットを採用したV-Spec IIが登場し内外装ともに一層スパルタンな雰囲気を得ました。
今回紹介する個体は1999年式V-Specで、生産台数4194台中の1台です。2025年に米国へ輸入され、同年に現オーナーが取得し、右ハンドルのまま保管されてきました。
全長4600mm×全幅1785mm×全高1360mmで、ホイールベース2665mm。
ボディカラーは特別塗装色ベイサイドブルーでV-Spec用フロントリップやカーボンリアディフューザー可変リアウイングアルミボンネットといった空力付加物も健在です。
キセノンヘッドライトとクリアサイドマーカーが夜間視認性を高め、クワッドテールランプがGT-R伝統の後姿を彩ります。
足回りにはOhlinsショックとNISMO製スタビライザーバーを組み合わせダンロップディレッツァZiiを巻いたガンメタリック18インチエンケイRS05RRホイールを装着。
金色のBremboキャリパーが四輪ベンチレーテッドディスクを確実に締め付けます。電子制御スーパーHICAS四輪操舵は標準装備でハンドリングの俊敏さに貢献します。公道からサーキットまで高い限界性能を発揮するセットアップと言えるでしょう。
V-Specは標準型と比べ制御系にも違いがあります。
車両ダイナミクスを統括するATTESA E-TS Proはブレーキ油圧と四輪速度を演算し前後駆動配分を瞬時に変化させる高度なシステムでサーキットの連続コーナーでも安定性と旋回力を両立します。
さらにアクティブLSDが左右輪のトルク差を抑え立ち上がり加速を鋭くし、四輪ステアリングのHICASが細かな舵角を与えることで車体の向きを自然に合わせるためドライバーは無理に切り足す必要がありません。
こうした電子制御と機械制御の協調がR34型V-Spec最大の魅力といえます。市街地では乗り心地も損なわず長距離移動でも疲労を感じにくい点も評価を集めています。
走行距離4.2万km 大型インタークーラーなどで武装した個体の価値は?
搭載されるRB26DETT型直列6気筒DOHCツインターボは排気量2568ccで最高出力280ps/6800rpm、最大トルク392Nm/4400rpmを公称します。
個体には大型インタークーラー強化オイルクーラーIMPUL ECUチューンIMPULフロントパイプが施され、冷却性能とレスポンスを高めています。
駆動系はGetrag製6速マニュアルにATTESA E-TS Pro四輪駆動とアクティブLSDを組み合わせ、高い路面追従性とトラクションを確保します。
インテリアはグレー基調の布シートにマイクロスエードインサートと赤ステッチをあしらい、スポーティながら快適性も保持。
Apex’iブーストコントローラーがセンターコンソールに収まり、ドライバーが過給圧を細かく管理できます。
メーターパネルはNISMO製で320km/hスケールと8000rpmレッドラインを刻み中央のマルチファンクションLCDがブースト圧やスロットル開度をリアルタイムで表示します。
デジタルオドは4万1800kmを示し、低走行を裏付けています。エンジンルームは赤いバルブカバーが輝き配管類も清潔でメンテナンスの良好さが窺えます。
こうした仕様と状態を備えた本車両は2025年5月30日に18万9999ドル(日本円で約3039万9840円)で落札されました。
円換算で3000万円を超える値付けながら、生産数が限られ現車が米国への合法輸入初期ロットに当たる点、走行が少なく信頼できるチューニングパーツでまとめられている点などが評価を高めたと考えられます。
R34型GT-Rは生産終了から20年以上を経ても走行性能と文化的価値が国際市場で再評価されており今後も相場上昇の可能性が残されています。
※ ※ ※
1999年式R34型GT-R V-Specはベイサイドブルーの外装と高品質チューニングで魅力を高め、走行4万1千kmの低走行を保っていました。
米国解禁初期ロットという希少性も後押しし、18万9999ドル(日本円で約3040万円)で落札。
R34型の人気と投資価値が改めて示された結果であり、現存数が減りつつある中で市場の注目を集め続け、将来的な価値上昇も期待される1台といえます。(Peacock Blue K.K.)
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みんなのコメント
それが今になって日本車は良かったと持ち上げる。
かの国で大切にしてもらえるならそれも良しだと思う。