■めちゃ主張している「謎の人間マーク」が意味することとは?
現在販売されているほとんどのクルマのサンバイザーには、シートと人のイラストが描かれたラベルが貼ってあります。
この「謎の人間マーク」には、いったいどのような意味があるのでしょうか。
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クルマを見渡すと、注意事項や警告を示すさまざまな表示があることがわかります。
「危険表示ラベル」などと呼ばれるこれらのラベルのなかでも、最も目に付きやすいもののひとつが、助手席のサンバイザーに掲示されているもので、車種によってサンバイザーの表で主張するタイプと裏側に隠れているものが存在。
このラベルにはいくつかの種類がありますが、現在新車で購入可能なモデルの場合には、「AIRBAG」という文字とともにシートと人のイラストが描かれているものが多いようです。
少し古いクルマの場合、細かな文字で注意事項が書かれていることがありますが、その内容を要約すると「後ろ向きチャイルドシートを助手席に設置すると、エアバッグが作動した際に非常に危険となるので絶対にやめましょう」となります。
つまり、この謎のイラストは、助手席に後ろ向きチャイルドシートを設置することは非常に危険であることを警告するためのものです。
現在、日本で販売されているクルマのほとんどすべてには、運転席および助手席エアバッグが備わっています。
エアバッグは、車両に取り付けられたセンサーが衝突を感知するとガス発生装置が着火し、そこからわずか0.03秒ほどで内蔵されたバッグがふくらみます。
その勢いはすさまじく、ダッシュボードやその付近にあるものを吹き飛ばしてしまうほどです。
もし、後ろ向きチャイルドシートを助手席に設置している時にエアバッグが作動すると、子どもをチャイルドシートごと吹き飛ばしてしまうおそれがあります。
もちろん、後ろ向きであるかどうかにかかわらず、助手席にチャイルドシートを設置することは基本的に推奨されていません。
エアバッグによるそうした危険を避けるために、日本では助手席のサンバイザーなどにこの警告ラベルを掲示することが事実上の義務となっています。
では、なぜかつては文字で説明されていたものが、いまではイラスト中心の警告ラベルとなったのでしょうか。
その最も大きな要因は、この10年あまりでクルマのグローバル化が進んだことにあると言われています。
つまり、同じモデルが複数の国や地域で販売されるようになったことで、警告ラベルも特定の国や地域に合わせたものではなく、どのようなユーザーでも直感的に理解しやすいものへと変化したようです。
ちなみに、サンバイザーに掲示されているこの警告ラベルには、後ろ向きチャイルドシートに関する内容のほかに、助手席に座る際にはヒザの上にカバンなどを載せないこと、取扱説明書をよく読むことも、わかりやすいイラストで示されています。
■実は変わります! 2023年9月からチャイルドシートは新基準に!
日本では道路交通法によって、6歳未満の乳幼児をクルマに乗せる際には原則としてチャイルドシートを使用しなければならないと定められています。
チャイルドシートの向きについて定めた法律はありませんが、日本では国際基準に適合したチャイルドシート以外は生産および出荷することができません。
国渣基準では乳幼児は後ろ向きチャイルドシートを使用することが想定されているため、結果として乳幼児は後ろ向きチャイルドシートを使用することが事実上の義務となっています。
この国際基準は2023年9月からは「R129」と呼ばれる新基準へと変更されることが決定しています。
旧基準では体重9kg未満(生後12か月頃まで)が後ろ向きチャイルドシートの対象とされていたのに対し、新基準では身長83cmもしくは生後15か月未満まで使用可能なものでなければならなくなるほか、側面衝突試験が新たに追加されることになります。
ただ、何歳まで後ろ向きチャイルドシートを使用すべきかという点については、現在でもさまざまな議論があるようです。
実際アメリカでは州によって2歳から3歳まで後ろ向きチャイルドシートの使用が推奨されているといいます。
少なくとも、チャイルドシートメーカーが想定している身長や体重を越えるまでは、年齢にかかわらず後ろ向きチャイルドシートを使用するのがよいようです。
ただ、新基準の適用が開始した後も、旧基準のチャイルドシートを購入・使用すること自体は問題がないため、実際に使用するチャイルドシートがどちらの基準に基づくものなのかを事前に確認しておくようにしましょう。
※ ※ ※
ほとんどのクルマのシートベルトは、身長140cm以上の人の使用を想定しているとされています。
一方、成長度合いにもよりますが、子どもがこの身長を越えるのは小学校中学年から高学年であることがほとんどです。
法律上、チャイルドシートの使用義務があるのは6歳未満までですが、その時点で身長が140cmを超えることはまれであるため、実際には6歳を超えてもチャイルドシートを使用するほうが好ましいとされています。
法律を遵守することはもちろんですが、法律上の義務にかかわらず、子どもの安全を守ることはすべて大人の義務であると言えます。
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