■「国際免許」は免許ではなく「許可証」だった!?
まとまった休みが取れる年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどは、海外旅行に行かれる人も多いでしょう。海外でレンタカーを借りて運転してみたいと計画している人もいるのではないでしょうか。
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海外でクルマを運転するときに必要なのが「国際免許」です。しかし、実際にはどのようにして取得したらいいのでしょうか。また取得するのに費用はどれくらいかかるのでしょうか。
国際免許とは、日本以外でクルマを運転するために取得しておかなければいけないものです。また国際免許だけでは運転できず、日本のパスポートを一緒に携行する必要があります。このふたつがあってはじめて、ジュネーブ条約に加盟した国であれば運転が可能になります。
なお、ジュネーブ条約に加盟していない国でも、日本との間に条約があったり、独自の法律で運転が可能な国もあります。
国際免許は、道路交通法では3つのタイプがあります。
●国外運転免許証
日本の免許をもとに発行されるもので、日本国民が取得する国際免許というのはこの「国外運転免許証」を指します。これがあれば、渡航先のほとんどの国で運転することができます。
●国際運転免許証
海外で取得した免許証をもとに発行される免許証です。これは海外で取得した免許を持つ人が、日本で運転する場合に取得しなければいけない免許です。
海外に留学や長期出張中に海外の現地で免許を取得した人は、この国際運転免許証に書き換えないと日本国内では運転できません。
●外国運転免許証
海外の国で発行された運転免許証に、日本語の翻訳文を添付したものです。
※ ※ ※
これらを総じて国際免許と呼んでおり、正式には「international Driving Permit」といいます。
「資格(ライセンス)」ではなく「許可証(パーミット)」なのがポイントで、そのため、いざというときはパスポートを一緒に提示する必要があります。
海外の一部エリアでは、日本の運転免許証だけでレンタカーを借りて運転することができます。ただし、たいていは入国後1年以内であることを証明する必要があるので、やはりパスポートは常に携行する必要がありそうです。
有名なところでは、アメリカのハワイ州、グアムやサイパンなどのミクロネシア連邦、スイス(入国後90日以内)も日本の免許証とパスポートがあれば、国際免許がなくても運転可能です。
また、カリフォルニア州では国際免許を有効な免許としない州法があり、日本の免許証とパスポートでも運転が可能だといいます。
ただし、日本の免許証とパスポートで運転できるハワイのなかでも、ハワイ島などローカル色の強い島では「日本の免許で大丈夫」ということを認識していない警察官もいるらしく、そういった場合は切符が切られる可能性もあります。
この場合は、本人か弁護士などの代理人などが裁判所に出頭し処理しなければならないこともあるそうなので、注意が必要です(在ホノルル日本国総領事館HPより抜粋)。
■海外への渡航予定がないと国際免許は取得できないってホント?
国際免許の手続きは面倒な印象がありますが、必要な書類などが揃っていれば意外に簡単に申請できます。国際免許(国外運転免許証)の申請に必要なものは、以下になります。
●日本の運転免許証
有効期限内であること、申請時に免許停止処分を受けていたり免停中でないこと、また大型特殊のみや原付、仮免許はNG
●渡航の予定が証明できるもの
パスポートや飛行機のチケット(予約表でも可)、旅行会社の日程表など
●申請用写真
6ヶ月以内に写された本人の無帽の正面写真・縦5cm×横4cm
●手数料
東京の場合は2350円、全国でもだいたい3000円以内
※古い国外運転免許証がある場合は、返却したほうがいいそうです
全国の運転免許センター、運転試験場だけでなく、各都道府県の警察署の運転免許課で申請・取得が可能です。
免許センターや試験場は各都道府県に1か所もしくは数か所しかありませんが、最寄りの警察署でも受け付けているのは便利です。
手続きは比較的スピーディに完了するので、30分もあれば国際運転免許証(国外運転免許証)が発行されるそうです。ちなみに有効期限は1年となっています。
ただし、海外への渡航予定もない状態では国際免許は取得できないことも知っておきたいところです。
海外に行く予定のある人にとっては、意外に簡単に取得できる国外運転免許証ですが、実際に、日本企業の海外支社に勤める国際免許所有者に、海外ならではのマナーやトラブルなどがあるかを聞いてみました。
話を聞いたのは、ある日本企業のタイ支社の責任者であるI氏(60代)。50代半ばまでは日本で普通にクルマを運転していて、転職を機にタイへと移住されたそうです。
「タイは日本と同じ左側通行で、走っているクルマも日本車が圧倒的に多いです。なので、景色が違うだけで比較的日本に近い感覚で運転できます」
I氏はタイに長期で滞在しているものの、まだ日本から住民票を移していない「出張扱い」のため、年に数回ある本社での会議に合わせて帰国するときに国際免許の更新作業をしているそうです。
「国際免許は取得しておいたほうが安全です。とくにアジア圏の国は、地元の警察があまり信用できない部分もあり、意味のない反則金を請求されることもあります」
それより注意したいのは、やはり運転マナーやルール、交通事情などが、国や地域によって大きく違うことだそうです。
「首都であるバンコクの一部はまだしも、タイの高速は日本の道路のように走りやすい路面になっておらず、舗装が十分ではない箇所もあります。
また標識も、日本のように英語併記されておらず、現地の言語だけで記載されている場合もありますので、事前にルート確認をしつつ、周囲の流れに上手に乗りながら運転してほしいです」
※ ※ ※
最近は海外のレンタカーでもナビ装着車が増えており、英語が理解できれば目的地までのルート案内も可能になってきています。
また、日本とは違う道路標識もあるので、現地の交通事情について事前に調べておくとよいでしょう。
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