1月23日、2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権チャンピオンである名取鉄平が、自身のSNSで2022年は「1年レースをお休みします」と活動休止を発表した。2022年に向け海外での活動を目指しFIA-F2アブダビテストに参加していたが、これを断念。その間に日本での活動に対するオファーに対しての断りを入れていた結果、2022年の活動をできる環境がなくなったことからの苦渋の決断だったようだ。
名取は2016年に全日本カート最高峰のOK部門でランキング3位を獲得。2017年にスーパーFJ日本一決定戦を制すと、2018年に激戦のFIA-F4で参戦1年目ながら角田裕毅に次ぐランキング2位に。2019年は渡欧し、FIA-F3、ユーロフォーミュラ・オープンを戦った。
FIA-F2テストのチャンスを掴んだ名取鉄平。「自分がどれだけできるのか確かめる良い機会」
F1を第一目標としていたが、2020年は日本に戻りスーパーフォーミュラ・ライツに参戦。1年でヨーロッパに戻る目標は叶わず、ホンダの育成プログラムから外れてしまっていた。2021年、名取は自らの存在を示すべくB-Max Racing Teamに移ると、ジュリアーノ・アレジとの争いを制しスーパーフォーミュラ・ライツのチャンピオンを獲得してみせた。
チャンピオンの称号を引っさげ、名取は12月16~18日にアブダビのヤス・マリーナで開催されたFIA-F2のポストシーズンテストにトライデントから参加した。ただ、テストでは多くの課題も見え苦戦。FIA-F2に向けて支援し、マネージメントを行っていた先との“意見の相違”があり、応援への感謝はありつつも、FIA-F2参戦を断念せざるを得なくなってしまった。
このFIA-F2へのオファーを前に、名取には日本国内のレースでの魅力的なオファーがあったのだという。それも複数。ただ、名取はヨーロッパに戻り、ふたたびF1への道をたどることが目標であることは日本に戻ってからもことあるごとに口にしてきていた。日本のトップへも登れるオファーではあったが、名取が夢を追った結果、断っていた。
ただ、今季は日本国内のストーブリーグの動きも早く、そのFIA-F2挑戦が実現しないことになってからは、日本には有力なシートが残ってはいなかった。
「一年一年が大事な時期だとは思っているのですが、イギリスから戻り、ホンダの育成プログラムから外れ、どん底からスーパーフォーミュラ・ライツのチャンピオンを獲って、ポジティブなところをみせられたとは思うんです。でもだからこそ、この一年を棒に振りたくはなかった」と名取は熟慮の末、活動休止の決断をくだしたという。
コロナ禍のなかで、海外での活動も難しいなかで、名取はあらゆる可能性を探っていたという。もちろん日本国内でのシートも同様で、名取に話を聞いても、多くのシートにアプローチしていたことが感じられた。とはいえ、多くのチーム側としても、今季名取は“F2に出るもの”と思っている節があったことも事実だ。もし2022年、名取にとって魅力的なシートがあれば、活動休止を撤回することも大いにあり得るという。
例えば、笹原右京も2018年はアジアで戦い、2019年にGT500のシートを得るなど、一見まわり道に見えることでも、将来に繋がることはある。「こんなことを言うのはなんですが、僕も速く走る自信はあるので、欲張っているところもありますが」と名取は言う。
2021年はスーパーフォーミュラ・ライツはもちろん、GT300でも十分なスピードを見せつけてきた名取。すでに多くのチームの体制が固まりつつあるが、「お休みするのやめました」という報が届くのを願わずにはいられない。
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みんなのコメント
格好が良い男ではないよね
断られてまた声かけるチームがいたらそれも
格好良いチームではないよね