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過去8勝のスパで1台が初日トップ10入りのトヨタ。再舗装で「グリップが下がっているコーナーもあった」と平川亮

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過去8勝のスパで1台が初日トップ10入りのトヨタ。再舗装で「グリップが下がっているコーナーもあった」と平川亮

 5月8日(木)、ベルギーのスパ・フランコルシャンでWEC世界耐久選手権第3戦の走行セッションが開始された。この日は2回のフリープラクティスが行われ、トヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドも“ル・マン前哨戦”を前に周回数を重ねた。

 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車GR010ハイブリッドは7番手、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車GR010ハイブリッドは12番手で走行初日を終えた。

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■「全体的にスムーズに進んでいると言える」と小林可夢偉

 この1周7.004kmの高速コースで、TGRは過去に8回の勝利を収めている。

 穏やかな好天に恵まれたこの日、TGRは公式練習1回目でミディアムコンパウンドのタイヤを装着し、決勝に向けた準備を開始。ドライバーたちはさまざまなメカニカル面の車両セットアップについてフィードバックを行った。

 公式練習2回目ではロングランによるタイヤの評価が予定されていたが、3度の赤旗によって1時間近く中断、セッションは予定の1時間半から30分間延長された。2台のGR010ハイブリッドはトラブルなく走行を完了し、車両のフロントとリヤのセッティングやピットストップの練習も行い、このセッションを終了した。

 9日(金)はフリープラクティス3と公式予選が行われる。走行初日を終えたTGRの6名のドライバーのコメントは、以下のとおりだ。


■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「スパに戻ってこられて嬉しいです。スパはドイツ・ケルンのチーム本拠地から1時間ほどの距離にあり、チームにとってふたつ目のホームコースでもあります」

「今日はさまざまな混乱もあり、完璧な公式練習セッションをこなせたチームはなかったと思いますが、仕方ありません。我々のクルマには問題がなく、赤旗による中断を考慮すれば、全体的にスムーズに進んでいると言えるでしょう」


■マイク・コンウェイ(7号車)

「テストしたいことをしっかりこなせたという意味では、順調な一日だったと思う。パフォーマンス的にはやや厳しい状況に見えるため、この週末がどうなるかは予想できないが、今のところはうまくやれていると思う」

「このレースでは、何よりもタイヤのマネジメントが重要なので、それを適切にコントロールする必要がある」


■ニック・デ・フリース(7号車)

「この素晴らしいコースであるスパで再びドライブできて嬉しい。公式練習2回目は何度も中断やアクシデントがあったために、全体の状況を把握するのは難しかったが、我々はパフォーマンスの限界を探りながら改善点を見つけている」

「現時点ではトップ10圏内に入っており、大きな問題はなさそうだが、これからどうなるか見てみよう」


■セバスチャン・ブエミ(8号車)

「全体的に見れば、いろいろなことがあった一日だったが、我々のクルマには問題はなかった。多くの赤旗やフルコースイエローが出たため、状況を明確に把握するのは難しかった。しかし、数週間前にテストでここに来た際に多くを学び、今日はさらにそれを発展させることができた」

「これからすべてを見直し、分析して明日へ向けてセットアップを最適化する。クルマのポテンシャルを最大限に引き出すために、いくつかの変更を行う予定だ」


■ブレンドン・ハートレー(8号車 )

「ピットガレージの中でも外でも、トラブルなくクリーンな一日だった。セッションでの中断はすべてのチームにとって同じだが、走行の機会が少なかったということでもある」

「我々は数週間前にここでテストを行っているので、できる限りの準備は整っていると感じているし、今日の2度のセッションを通じてクルマのバランスにも改善が見られた。与えられた時間を最大限に活用できたと思う」


■平川亮(8号車)

「予定していた走行プログラムが多くのアクシデントで妨げられてしまいました。昨年の大会後に再舗装されたセクションでのタイヤの挙動を学ぶため、ロングランに取り組みました。いくつかのコーナーではグリップが向上している一方で、下がっているコーナーもありました。最終的には良い作業ができ、中断もあった中でこれらプログラムを最大限にこなせたと思います」

「私自身はここでのテストには参加していなかったので、もう少し多く周回を重ねたかったですが、状況を考えれば仕方ありません。決勝へ向けて全力で準備を進めます」

[オートスポーツweb 2025年05月09日]

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