アヴェンタドールに代わる新世代のランボルギーニのフラッグシップモデルがV12気筒エンジン搭載を搭載するHPEV(ハイパフォーマンス エレクトリック ヴィークル)のレヴエルトである。そのジャパンプレミアの際に、プロダクトラインの責任者であるマッテオ・オルテンツィ氏にこのスーパースポーツカーの詳細について話を聞く機会を得た。(Motor Magazine2023年8月号より)
このクルマには「4つのエンジン」があります
千葉 ランボルギーニの周年という記念イヤーに発表されたレヴエルトは、アヴェンタドールの後継であり次世代のランボルギーニのフラッグシップモデルという位置付けで間違いないでしょうか。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
マッテオ・オルテンツィ(以下マッテオ) はい、そのとおりです。レヴエルトはアヴェンタドールの後継であり、ランボルギーニのV12エンジンはすべてそうなんですが、それ以降に出てくる新しい世代のフラッグシップです。
千葉 レヴエルト以外にも、V12エンジンを使ったモデルは今後、出てくる予定はありますか。
マッテオ V12のスポーツカーというのは、これまではひとつしかありません。それが今回はレヴエルトです。ただ、フューオフやワンオフの可能性はありますが、今のところその計画もありません。
千葉 クンタッチがこのパワートレーンを使うことはありますか。
マッテオ 決してないとは言いませんが、今のところその計画はありません。ただ可能性は残っていると思いますし、チャンスがあれば考えたいと思ってます。今日はレヴエルトの日本でのお誕生日なので、当面はこの新しいレヴエルトにしっかりと専念します。
千葉 1015ps、0→100km/h加速2.5秒という、まさしくスーパーカーにふさわしいパフォーマンスを12気筒エンジンとPHEVで実現しましたが、3モーターの搭載だけではなく、この性能の実現は軽量化も大きく貢献していると思います。具体的にはどうしたのでしょうか。
マッテオ おっしゃるとおりです。まずポイントは、このクルマは4つエンジンがあるというところなんです。フロントに2つモーターがありますが、リアはV12エンジンと電気モーターを組み合わせたものです。そして軽量化も非常に大きなポイントで、今回パワーウエイトレシオが、1.75kg/psですが、これは過去最高です。
軽量化のひとつは、カーボンファイバーのモノコックを採用してます。アヴェンタドールのフロント部分はアルミ製でしたが、今回はフロントにもカーボンファイバーを採用しました。さらにダウンフォースについては、フロントが+30%、リアが+70%、エアロダイナミクス全体の効率は60%向上しています。
つまり、このクルマの本当の秘密は、全体的なバランスです。パワーやエアロダイナミクス、トルクベクタリング、モーターとエンジンの組み合わせ、それからモノコックによる軽量化、こういったバランスが1番の秘密だと言っていいと思います。
非常に洗練されたエネルギーマネジメントが、効率を最適化
千葉 フロントの駆動は左右それぞれ別のモーターを使っていますが、リアは12気筒のエンジンで、合わせて4輪を駆動するというシステムで間違いないでしょうか。リアのモーターは発電用ですか。
マッテオ 最初の部分は合ってます。フロントはそれぞれ独立して、ホイール1個ずつ駆動しますが、後ろはV12エンジンだけではなくて、ギアボックスに付いている3つ目のモーターがホイールの駆動をサポートします。
千葉 フロントのモーターだけで走ることもありますか。
マッテオ ごく稀に、一定のコンディション下ではそういうこともあり得ます。つまりエンジンを使い充電をしてる時ですね、その時だけはエネルギーマネージメントでそういうことが起こり得ます。ただし、高速で走っている時は、それは絶対にありません。
千葉 もっと大きな駆動用バッテリーを積むことは検討しましたか。
マッテオ 先ほど重量の話をしましたが、そこがまさに重要な点で、大容量バッテリーを積もうと思えば積めますが、そうすると重くなります。ただエンジンで早く充電するので、まったくバッテリーが空の状態で走ることはありません。
洗練されたエネルギー管理システムを搭載しています。たとえばコーナーでトラクションコントロールが効きますが、その減速エネルギーを回生でき、無駄が少なく充電できますのでこれで十分だろうと考えました。
千葉 ありがとうございました。
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