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モロッコ北部のタンジェがF1開催に名乗り。ブーリエ指揮の下、常設サーキット建設を計画

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モロッコ北部のタンジェがF1開催に名乗り。ブーリエ指揮の下、常設サーキット建設を計画

 モロッコは、F1をアフリカに呼び戻す競争にふたたび参入している。現在、沿岸都市のタンジェは、早ければ2029年にグランプリを開催可能な、まったく新しいサーキットを建設する計画をまとめている。

 この北アフリカの国はF1と交渉中で、同国マラケシュでのストリートレース開催の可能性について協議していたが、2023年9月の地震で同地域が壊滅的被害を受けたことにより、このプロジェクトは頓挫することとなった。

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 さらに北のジブラルタル海峡に面するタンジェでは、F1やMotoGPも開催できる“グレード1”のサーキットを建設する計画が立てられている。8億ドル(約1145億円)相当の民間投資が確保されたことが明らかになっており、主催者は現在、モロッコ政府と地元観光当局から、必要な残りの資金を獲得しようとしている。

 このプロジェクトの全容は今月初めに発表された。この際、フランスGPの元プロモーターであり、ロータスGPとマクラーレンのチーム代表を務めた経験のあるエリック・ブーリエが、F1のステファノ・ドメニカリ会長兼CEOと協議するためにモナコを訪れていた。

「彼らが選んだ場所はすべての基準を満たしていることがわかり、我々はそこからプロジェクトを構築した」とブーリエは語った。

「これはかなり巨大なプロジェクトだ。例えるなら、これはミニ・アブダビであり、明らかに観光業を基盤とした、完全に独立したエコシステムを生み出すものだ」

 同氏は次のように付け加えた。「これはモロッコにとって戦略的なプロジェクトであり、最高レベルの承認を得る必要がある非常に重大なプロジェクトだ。もし、これが実現すれば、F1がアフリカで達成したい目標がすべて達成されることになるだろう」

「同地でグランプリを開催し、1年の頂点を極めることは理にかなっているが、年間を通じて存続できるエコシステムを構築する必要がある」

 建設予定期間は3年となっており、すぐに政府からゴーサインが出れば2028年末にはサーキットが完成し、F1がすぐに開催されることになる。人口約130万人のタンジェは人気の観光地で、特にハイシーズンには15社の航空会社が就航する国際空港を有する。

 また、スペインのアンダルシア州タリファとの間のフェリーを利用すれば、ヨーロッパからクルマでのアクセスも可能だ。これは地中海を横断するたった1時間のシンプルなルートで、各チームが自前のモーターホームを利用できることを意味する。同時にサーキット側がホスピタリティユニットとして恒久的な施設を建設する必要がなくなるというメリットもある。

 南アフリカとルワンダはタンジェよりも有利なスタートを切ったが、前回のグランプリがキャラミで開催されてから32年を経たいま、モロッコがF1をアフリカに呼び戻す競争にふたたび加わった。

[オートスポーツweb 2025年06月05日]

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