ハンガロリンク、F1ハンガリーGP開催を前に大規模改修工事がほぼ完了。ピットビルやグランドスタンド、トンネルが新設される

　8月1日から8月3日にかけて第40回F1ハンガリーGPを開催するブダペストのハンガロリンクは、1年をかけて大規模改修が行なわれた。

　6月19日（木）には、生まれ変わったハンガロリンクでプレスイベントが実施され、新たな建屋や改修を受けた施設が公開。老朽化していたパドックビルやメディアセンターは単に改装されただけではなく、基本的に1から作り直された。

　またハンガロリンクのパドック施設や、ホームストレートの向かいにあるメインスタンドも完全に再設計された。

　ハンガロリンクのズォルト・ギュレイCEOは、今回の改修に自信を見せ、生まれ変わったサーキットを「高揚感のある光景だ」と表現した。

「目標は老朽化したインフラを、モータースポーツのあらゆるプロフェッショナルな要件を満たす、近代的かつ効率的に運営されるピットビルに置き換えることだった」とギュレイCEOはmotorsportol.huに語った。

　新しいパドックビルは、40のガレージ（チーム用が36つ、テクニカルサービス用が4つ）、ケータリングとVIPエリア、管理事務所、屋上テラスの他、新しい倉庫も備える。建設が完了するのは2026年4月で、新しいメディアセンターは未完成のままだが、外観は既に完成している。

「来年からは、自動車やモータースポーツのイベントだけでなく、会議や大規模集会など、あらゆる基準を満たすメインビルが完成する」とギュレイCEOは語り、一部施設は「まだ外観が完成したに過ぎない」ため、「まだ使用されていない」と付け加えた。

　またパドックとグランドスタンドをつなぐ2本のトンネルも新設された。また1万人の観客を収容する屋根付きのグランドスタンドには、新たにテラスとモダンな解説者ブースが設けられた。

　リニューアルオープンに際して、ハンガリーのスポーツ担当国務長官であるアダム・シュミットは、ハンガロリンクとハンガリーGPが「我が国の近年の歴史において欠くことのできない一部になっている」として、「政治的変化の風と共に到来し、数十年にわたってF1で最も愛される会場のひとつに成長した」と語った。

　そしてシュミット国務長官は、ハンガリーGPがもたらす経済的な重要性を強調し、ここ最近、週末を通して30万人の観客を集めた際には、そのうち80％が海外からの観光客だったことを明かした。

「このイベントによって生み出されたGDPは、260億フォリント（約104億円）を越える。また政府がハンガロリンクに投資したお金は、1.5倍以上の価値になってハンガリー経済に還元された」

　ハンガリーGPは当初、2027年までの契約を結んでいたが、近代化改修を条件として2023年に契約延長が決まり、少なくとも2032年までF1カレンダーに残留することが決まった。

Comments

[nix********]

個人的にハンガロリンクは好きなので、改修は嬉しい。
3色のオブジェ残ってたらいいけど！
アストン（アロンソ）が調子いいのでライオンになって欲しいと期待。

[int********]

ナイジェル推しにとっては89年フェラーリでの優勝、そしてなんと言っても92年のチャンピオン決定レースの場として思い出深い。
21年のフォーメーションラップからグリッドに付いたのがハミルトンだけだったのはインパクト強く滑稽だった。