現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産新型「ノート」は12月登場!? 元王者が前年比5割… 次期型に込める想いとは

ここから本文です

日産新型「ノート」は12月登場!? 元王者が前年比5割… 次期型に込める想いとは

掲載 更新 30
日産新型「ノート」は12月登場!? 元王者が前年比5割… 次期型に込める想いとは

■e-POWERが人気でも…ライバル勢に押される現状

 日産の主力コンパクトカーである「ノート」が苦戦しています。2020年9月の新車販売台数では6493台となり、前年比で49.3%まで落ち込んでいます。

さすがにエンジンがデカすぎでしょ!? 大排気量コンパクトカー5選

 最近の販売動向はどうなっているのでしょうか。また、ライバルに対抗する新型モデルが噂されていますが、登場はいつ頃なのでしょうか。

 ノートは、軽自動車をのぞく販売台数ランキングでは10位と健闘しているように見えますが、近年のノートは2017年から2019年まで普通車全体で1位もしくは2位、コンパクトカーではもっとも売れていたモデルです。下がり幅はかなり大きいといえます。

 これには、2020年2月にトヨタから「ヤリス(旧ヴィッツ)」、ホンダから「フィット」といったライバル勢の新型モデルが登場したことが影響しているとみられています。

 初代ノートは、2005年に登場。同年にはグッドデザイン賞を受賞し、そのなかで「新たなコンパクトカーの潜在的需要を掘り起こす新しいジャンル」として高く評価され、国内での人気を獲得。

 さらに欧州をはじめ海外市場でも販売され、世界的に展開されました。

 現行モデルは、2012年に登場した2代目です。発売当初はガソリン車のみの販売でしたが、2016年のマイナーチェンジで電動パワートレインのe-POWER搭載モデルを追加し、人気に火が付きます。

 e-POWERは、従来のハイブリッドシステムと異なり、エンジンはあくまで発電用とし、モーター主動で走行するシステムです。

 2代目ノートで初搭載され、その後「セレナ」や「キックス」といったミニバンやSUVでも採用されています。

 2017年の年間新車販売台数ランキングで2位、コンパクトカーでは1位となり、2018年の年間では13万6324台を販売し、王者トヨタ「プリウス」をおさえ1位を獲得。2019年こそ2位でしたが、コンパクトカーでは変わらずトップでした。

 前述のライバル勢に押され気味の現在について、日産の販売店スタッフは以下のように話します。

「ノートの強みであるe-POWERは、モーターでの快適な走行感や高い燃費性能から、今でも個人・法人利用で一定数の人気があります。

 しかし、やはり他社の新型モデルと検討して、流れていってしまうお客さまは多いです。

 ライバルとなるヤリスやフィットでは、安全装備が充実しており、その点でノートが選択肢から外れてしまうお客さまが多く感じます」

※ ※ ※

 ノートの安全装備は、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や「LDW(車線逸脱警報)」など主要なものは標準装備となっていますが、人気の「インテリジェントクルーズコントロール」などは一部グレードでオプション装備です。

 対して、トヨタのヤリスでは、ブレーキ制御付きの「レーダークルーズコントロール」を含む「Toyota Safety Sense」が全車標準装備なほか、追加で主要な予防安全装備が備わっています。

 フィットでも、渋滞追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロール」を含む「Honda SENSING」が全車標準装備なほか、駐車をアシストする「パーキングセンサーシステム」などの装備が備わっています。

 燃費性能においては、ノートe-POWERは旧表記となるJC08モードで34.0km/L、フィットe:HEVが38.6km/Lとなっており、ヤリスではWLTCモード表記のみを公表しています(ヴィッツハイブリッドでは34.4km/L)。

 なお、最新の燃費表記となるWLTCモードにおいて、ヤリスは36.0km/Lという世界トップクラスを誇っています。

■新型ノートで、日産は「やっちゃえ」るのか?

 現在はライバル勢に新型モデルが登場したことで苦戦を強いられているノートですが、フルモデルチェンジの噂がささやかれています。

 前出とは別の日産の販売店スタッフは以下のように話します。

「12月に新型ノートが登場予定です。詳しいスペックはまだわかりませんが、目玉であるe-POWERはモーターの駆動効率などが改善されると思われますし、安全装備なども先代より充実するでしょう。

 すでに現在ノートオーナーからは、新型についての問い合わせをいくつか頂いています。なかでも、『e-POWERが好きだから次もノートにしたい』と仰って頂いた人がいました。

 トヨタやホンダには少し遅れを取っている印象ですが、e-POWERファンを中心に、充分巻き返しはできるのではないでしょうか」

 2020年6月に発売されたキックスに搭載されるe-POWERは、現行ノートよりも改良されています。

 具体的には、ノートと比べてキックスではモーター出力を20%向上しました(ノートが80kw/キックスが95kw)。

 また、キックスでは「プロパイロット」が全車標準装備となっているのが大きなポイントです。

 新型ノートでは、e-POWERの進化やプロトタイプの採用有無などが、ライバル勢と差を付けるポイントとなりそうです。

※ ※ ※

 現状は、ライバル勢の新型モデルに押されているノートですが、12月に登場予定の新型モデルにはユーザーからも大きな期待が寄せられているようでした。

 近年ではコンパクトカーの常識を塗り替えるほどの販売台数を記録した日産の主力コンパクトカーは、王者に返り咲くことができるのでしょうか。

こんな記事も読まれています

ピレリ、ポルシェ・タイカン用に2種の新しい承認タイヤを開発! P ZERO タイヤでEVの特性に適したELECTのレンジを拡大!
ピレリ、ポルシェ・タイカン用に2種の新しい承認タイヤを開発! P ZERO タイヤでEVの特性に適したELECTのレンジを拡大!
LE VOLANT CARSMEET WEB
人間の心の闇に踏み込んだ衝撃のアンチモラル・ロマンス『マンティコア 怪物』
人間の心の闇に踏み込んだ衝撃のアンチモラル・ロマンス『マンティコア 怪物』
バイクのニュース
雨の混乱の中、ノリスが驚異の走りでポール! ハミルトンが2番手、角田裕毅はSQ1敗退|F1中国GPスプリント予選
雨の混乱の中、ノリスが驚異の走りでポール! ハミルトンが2番手、角田裕毅はSQ1敗退|F1中国GPスプリント予選
motorsport.com 日本版
NEDOと東京都、水素エネルギーで未来を紡ぐラッピングバス運行開始
NEDOと東京都、水素エネルギーで未来を紡ぐラッピングバス運行開始
レスポンス
ニヤケテールがいいじゃないか!スカイラインに対決を挑んだ「二代目コロナ・マークII」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第45回
ニヤケテールがいいじゃないか!スカイラインに対決を挑んだ「二代目コロナ・マークII」【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第45回
LE VOLANT CARSMEET WEB
F1中国GPスプリント予選速報|雨の中ノリス最速! ハミルトン2番手で母国戦の周がSQ3進出。RB角田裕毅は19番手
F1中国GPスプリント予選速報|雨の中ノリス最速! ハミルトン2番手で母国戦の周がSQ3進出。RB角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
ダイハツ、ムーヴキャンバスとロッキー/ライズHVの出荷停止が解除 現行モデルすべての試験完了
ダイハツ、ムーヴキャンバスとロッキー/ライズHVの出荷停止が解除 現行モデルすべての試験完了
日刊自動車新聞
アクティブの「ラウンド/ストレートオイルクーラーキット」がリニューアルして登場
アクティブの「ラウンド/ストレートオイルクーラーキット」がリニューアルして登場
バイクブロス
日産、2023年度決算見通しを下方修正 販売計画に届かず サプライヤー関連費用も拡大
日産、2023年度決算見通しを下方修正 販売計画に届かず サプライヤー関連費用も拡大
日刊自動車新聞
アウディのEV「Q8 e-tron」、航続距離を118km伸ばすオプションを設定
アウディのEV「Q8 e-tron」、航続距離を118km伸ばすオプションを設定
日刊自動車新聞
【復刻版カタログ】オリジナルとスクエア、2種のフロントマスクで個性を主張した1973年クラシックミニの肖像
【復刻版カタログ】オリジナルとスクエア、2種のフロントマスクで個性を主張した1973年クラシックミニの肖像
カー・アンド・ドライバー
ホンダのスゴい「新型軽バン」発売延期! 「100万円台」なるか 斬新「前後2人乗り」で注目も!  6月に価格発表、どんな声集まる?
ホンダのスゴい「新型軽バン」発売延期! 「100万円台」なるか 斬新「前後2人乗り」で注目も! 6月に価格発表、どんな声集まる?
くるまのニュース
【NISMO、STI、無限、TRD】ワークスチューニング・サーキットデイ2024を開催。マイカーでのサーキット体験とレーシングドライバーからレッスンが受けられる
【NISMO、STI、無限、TRD】ワークスチューニング・サーキットデイ2024を開催。マイカーでのサーキット体験とレーシングドライバーからレッスンが受けられる
driver@web
「開発チームが語るスズキGSX-8Rの実力」GSX-R不在の時代に現れた、サーキットもイケるフルカウルスポーツ
「開発チームが語るスズキGSX-8Rの実力」GSX-R不在の時代に現れた、サーキットもイケるフルカウルスポーツ
モーサイ
「モデリスタ」からランドクルーザー 250用のカスタマイズ アイテムを発表
「モデリスタ」からランドクルーザー 250用のカスタマイズ アイテムを発表
Webモーターマガジン
レクサスが世界最大のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2024」に出展! EVコンセプトカー「LF-ZC」にインスパイアされた2作品を展示
レクサスが世界最大のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2024」に出展! EVコンセプトカー「LF-ZC」にインスパイアされた2作品を展示
THE EV TIMES
明治通りが「完全分断」へ!? 池袋駅前の再開発で「ブツ切り」になる南北道路、一体何がどうなってしまうのか 実は渋滞緩和の解決策も
明治通りが「完全分断」へ!? 池袋駅前の再開発で「ブツ切り」になる南北道路、一体何がどうなってしまうのか 実は渋滞緩和の解決策も
くるまのニュース
「ギア感」マシマシ! ホンダ「N-VAN」に“アウトドア仕様”登場 内装も自然派!? 従来モデルも進化
「ギア感」マシマシ! ホンダ「N-VAN」に“アウトドア仕様”登場 内装も自然派!? 従来モデルも進化
乗りものニュース

みんなのコメント

30件
  • e-POWER一択になる噂が有りますが
    ガソリンスーパーチャージャーのノートもリッター16kmは走ってたので
    費用対効果を考えるとレシプロ車が無くなるのは少し残念
    e-POWERだけで戦えるって考えてる日産は
    やっちゃった感じですね。
  • ここからが日産の本気だと思って楽しみに待ってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.5309.0万円

中古車を検索
ノートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.5309.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村