FIA世界耐久選手権(WEC)の2020-21年シーズンから新たに導入される”ハイパーカー”クラス。すでにヴァルキリーをベースとしたマシンで参戦を表明しているアストンマーチンは、2チーム4台体制になる可能性があると考えられている。
motorsport.comの調べによると、R-モータースポーツとマルチマチック・モータースポーツがそれぞれ2台のヴァルキリーで来季のWEC最高峰クラスを戦う可能性があるようだ。
■アストンマーチン、スーパーGT×DTMの”富士”特別交流戦を欠場へ
スイスのレーシングチームであるR-モータースポーツは、アストンマーチンのマシンでDTMに参戦中だ。
マルチマチック・モータースポーツは、フォードやチップ・ガナッシ・レーシングと組み、2018-19年の”スーパーシーズン”までLM-GTE Proクラスを戦っていた。しかし、フォードのワークス参戦撤退に伴い、2019-20年シーズンには参戦していない。
アストンマーチンCEOのアンディ・パーマーは、カナダのマルチマチックがWEC参戦プロジェクトに関与していることを認めた。
台数限定で製造されたアストンマーチンのスーパーカー『One-77』の設計・製造の大部分を担ったマルチマチックについて、パーマーは”頼りになる”パートナーだと評している。
一方パーマーは、マルチマチックがヴァルキリーのレース用エレメントにどれだけ関与しているのか、詳しく説明することを拒否。しかし、マルチマチックがレース用ヴァルキリーの開発を主導していると考えられる。
今年6月のル・マン24時間レースで、ハイパーカークラス参戦を発表したアストンマーチンは、当時からマシンを開発するパートナーとともにWECに参戦することを示唆していた。
DTMのニュルブルクリンク戦に訪れたパーマーは、「我々はレースのやり方を知っているマニュファクチャラーと協力するつもりだ」と語った。
「まだ発表することはないが、我々は誰と協力し、誰がパートナーなのかを明確にイメージできている」
マルチマチックは、この件に関してコメントを出していないが、6月にフォードとのWEC参戦を終了した際には、”新しいチャレンジに向けてギヤを上げており、すぐにその内容が明らかになる”としていた。
R-モータースポーツはDTMに加え、複数のシリーズでヴァンテージGT3を使ってレース活動を行っている。また、R-モータースポーツの親会社にあたるAFレーシングは、レッドブル・テクノロジーズと共にヴァルキリーの共同開発をしているだけに、アストンマーチンとの関係は深い。それだけに、WECやル・マン24時間レース参戦への野望を隠していない。
R-モータースポーツの代表であるフロリアン・カメルガーは、7月に行われたスパ24時間レースの際に、次のようにコメントしている。
「最初から、R-モータースポーツはル・マンで戦いたいと言ってきた」
「アストンマーチンのヴァルキリー・プロジェクトとは強力な繋がりがある。今後のことについては、アストンマーチンが発表するだろう」
2020-21年に、R-モータースポーツはヴァルキリーを使ってWECを戦うことができるのかと訊くと、彼は「準備はしている。しかしそうは言っても、現時点では純粋な憶測に過ぎない」と答えた。
アストンマーチンは、1年目のシーズンに最低でも2台のマシンを走らせると述べているが、パーマーは今後”パートナーを追加することはできる”としている。
2020年からスタートするハイパーカークラスには、アストンマーチンの他、トヨタがGRスーパースポーツをベースとした車両で参戦することになっている。
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