6度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、自身14回目となるF1シーズンを直前に控え、「これまで以上に良い状態」であると感じているが、将来のどこかの時点で身体能力が徐々に衰え始めることを認識している。
35歳のハミルトンは、今シーズンのグリッド上ではベテランのキミ・ライコネンに次いで、2番目に年長のドライバーとなる。
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だが22歳の若手のマックス・フェルスタッペンやシャルル・ルクレールが今や頻繁にハミルトンを追い上げており、F1の大スターを打ち負かそうと決意を固めているため、年齢はハミルトンにとって、遅かれ早かれひとつの要素となるだろう。
しかし今のところ、ハミルトンは身体および精神の両面において絶好調であると感じている。
「僕が最年長にならないように、キミにお金を払って残ってもらうようにしなければならないね」とハミルトンは『GQ Hype』のインタビューで冗談めかして語った。
「幸いなことに彼は続けると思う。自分が年を取ったとはまったく感じていない。これまでのように若さを感じているよ。これまで以上に良い状態で、体力がついていると感じているんだ」
「経験とともに、今ではすべてのことがうまくいっている。身体を良い調子に整えておくのが辛くなったと思うことなどないよ。どこかの時点で、いや応なく体力が落ちることは確かだけどね」
ハミルトンはプレシーズンの準備中に、必要なだけの時間をジムで過ごし、また年間を通して念入りに体調を整えている。
しかしハミルトンは、レースウイーク中は身体トレーニングを行なわないことを認めている。個人のトレーニング機器をサーキットからサーキットへ運ばせていた偉大なミハエル・シューマッハーの摂生法とは対照的だ。
「誰にとっても同じではないんだ。ミハエルに役立つことが僕にも役立つわけではない。常に自分のやりかたを探さなくてはならない」とハミルトンは説明した。
「精神的な負荷は簡単にかけ過ぎてしまうものだ。精神面は重要なんだよ。僕はそのことを習得することができた。そして身体面もまた、非常に重要だ」
「マシンはどんどん速くなり、僕たちは記録を更新していく。つまりマシンはより身体的に、Gの負荷をかけてくるということだ」
「ジムをコースに持ち込むことは僕には役に立たない。ぼくはレースウイーク中はトレーニングはしないことにしている。以前に試してみて、あまり効果がなかったんだ」
「僕にとってはレースウイーク中にエネルギーを100パーセントにしておくことが重要だ。他の人が誰かよりも多くのことをしているとか、そういうことではない。どうバランスを取るかがすべてだ」
ハミルトンのビーガン食については多くの記事が書かれてきた。ハミルトンが主張するそのメリットによって、彼の人生は変わったという。
「結局のところ、人は素晴らしい気分でいたいんだ。一貫した状態を得るためにエネルギーを欲する」とハミルトンは語った。
「エネルギーレベルが高い方や低い方に大きく振れないようにしたい。ビーガン食によってそのブレがなくなったんだ」
「でも僕は常に、自分がどのように改善できるかを考えている。視力は良くなるだろうか? 反応力は改善できるだろうか? 反応力をテストするための新しい方法はあるだろうか?」
「マシンの人間工学とか……すべてのことを、どうやってより簡素にできるだろうか? 多くのことがあって、僕は常にそのハードルを上げようとしている」
「そのなかのひとつは、自分の睡眠パターンと胃の不快感だった。胃腸は第二の脳なんだ」
「僕たちはタンパク質を摂るために牛乳を飲んで肉を食べるように教えられるけれど、そうしたことについて他の分野の研究を調べ始めるようになった」
「まず最初に調べたのは、動物に何が起きているのかということだった。2番目には、肉が体に及ぼす影響だ。それは僕が得ることになる無料のアドバンテージだった。もし誰もそれを求めないのなら、彼らは損をしていることになる」
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