富士スピードウェイで行なわれたスーパーGTの第4戦。GT300クラスを制したのは#52 Green Brave GR Supra GTだった。
ドライバーを務めた吉田広樹は、最近地震に見舞われたばかりの熊本出身。日々伝えられる状況に気が滅入る部分もあったが、しっかりと気持ちを切り替えてレースに臨んだと語った。
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吉田と野中誠太がドライブした52号車Green Braveは予選6番手。スタートは野中が担当し、力強い走りを見せて3番手まで浮上した。
ライバルが30周過ぎにピットストップする中、52号車Green Braveはそこから10周以上後にピットイン。しかもフロント2輪のみを交換する作戦を取り、マシンには吉田が乗り込んだ。
タイヤ二輪交換が功を奏して首位に立った52号車Green Braveの背後には、#45 PONOS FERRARI 296 EVOが迫った。しかし吉田はなんとかこれを抑えきり、その後はリードを広げてトップチェッカーを受けた。
「フロントタイヤしか換えていなかったので、リヤがキツいのは分かっていました。練習ではやらずに、いきなり本番でやった戦略だったので、破綻しないか……バランスがすごく崩れたりすることはないのかなと不安もあったんですが、一度前に出たらもう譲りたくないので、ルールの中で精一杯戦いました」
そう吉田は語った。
「それに対して45号車PONOSの川端(伸太朗)選手がすごくフェアに戦ってくれました。自分が追いかける側だったら、少しイライラするような戦い方をしてしまったと思いますが、彼は当たらないようにうまくやってくれました」
「僕らは良い結果で終われたんですが、彼はそれで結構悔しい結果になってしまったと思います。それでもマナーを優先してくれたことに、感謝しています」
前述の通り吉田は熊本出身。先日故郷に起きたばかりの大地震に、心を痛めている。それでも気持ちを切り替え、今回のレースに臨んだ。
「嫌でも、テレビやSNSで情報が入ってきます。僕も熊本県人として情報は知りたいけど、滅入ることの方が多かったです」
そう吉田は語った。
「自分も何日か熊本に滞在しましたが、余震がなかなか収まらなかった。しっかり休めないというのも、気になっていました。スッキリしない気持ちではありましたが、熊本の人もチームの皆も、ここ(富士)に入ったら集中しようと言ってくれたので、そこは切り替えてできたかなと思います」
「サクセスウエイトやBoPがどうなるのか、まだ正確には理解していないので、次も良いレースをしますとは簡単には言えません。でもチームとして信じてやってきて、勝てて、自分たちのやり方でも戦えるということを確認できました」
「今回の優勝でシリーズがどうなったかはちょっと分かりませんが、そういう部分も視野に入れて、次もひとつでも上でチェッカーを受けたいと思います。自分が熊本に向けてできることは限られていますが、走り以外でもできることを考えながら、進めていけたらいいなと思っています」
なお話を聞いたのがレース直後だったため、吉田は把握していなかったが、52号車Green Braveは今回の優勝で今季の獲得ポイントが40となり、ドライバーズランキング首位に浮上。次戦で背負うサクセスウェイトも80kgになる予定だ。
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