コンパクトでありながら広い室内空間とスライドドアを備え、ファミリー層を中心に絶大な人気を誇るトヨタ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」。見た目やサイズ感、使い勝手が似ているため、「結局どっちを買うべき?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回は多彩な観点から両者のポイントを分析し、購入に役立つ情報をお伝えします。
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ、スズキ
【画像ギャラリー】トヨタルーミーVSスズキソリオ比較!! コンパクトハイトワゴン同士の熾烈な戦い!! (29枚)
シートアレンジの豊富なルーミーか快適性のソリオか
■2車種のプロフィール
2026年1~8月に、国内で新車として販売されたクルマの35%が軽自動車だった。そこで軽乗用車の販売内訳を見ると、全高が1700mmを上まわり、スライドドアを装着するスーパーハイトワゴンが半数以上を占める。ホンダN-BOX、スズキスペーシア、ダイハツタントといった軽乗用車のスーパーハイトワゴンは、国内の販売ランキングでも上位に入る。
このスーパーハイトワゴンの小型車版がトヨタルーミーとスズキソリオだ。小型車のスーパーハイトワゴンは、この2車種と姉妹車のみだから、需要がルーミーに集中した。2026年上半期(1~6月)の1か月平均登録台数は約8700台に達する。小型/普通車の国内販売ランキングは、1位がシエンタ、2位はライズで、ルーミーが3位に入った。ここではルーミーとソリオを比較する。
■視界と運転のしやすさ比較
視界は両車ともに同程度だ。全長はルーミーが110mmほど短く、全幅はソリオが25mm狭い。最小回転半径は、ルーミーが4.6mでソリオは4.8mだ。狭い場所などではルーミーが運転しやすい。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:9点
・ソリオ:8点
■内装の質感/視認性/操作性比較
ルーミーの発売は2016年、ソリオは2020年という時間差もあり、内装の造りはソリオが上質だ。
メーターは、ソリオがインパネの中央に装着した。メーターを見る時の目の焦点移動は少ないが、視線が左に寄るために一長一短だ。操作性は両車とも同程度だから、内装の質感が評価を決めることになった。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:5点
・ソリオ:6点
■前後席の居住性比較
居住空間の広さはほぼ同じだ。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は、両車とも握りコブシ3つ半に達する。ボディはコンパクトでも車内は広い。
シートの座り心地は、前席は大差ないが後席では差が生じる。ルーミーは床と座面の間隔が乏しいため、足を前方へ投げ出す座り方になり、座面も柔軟性が乏しい。ソリオの後席は、コンパクトカーでは平均的な座り心地だが、ルーミーには注意したい。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:6点
・ソリオ:8点
■収納設備比較
ルーミーには回転式カップホルダーが装着され、細いカップや500mlの紙カップなど、さまざまなサイズに対応できる。トレイも豊富だ。
ソリオも収納設備やトレイを多く装着する。助手席の下には、大きな収納ボックスが備わり、ハンドルが付いているから車外にも持ち出せる。収納設備の水準は互角だ。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:8点
・ソリオ:8点
■荷室とシートアレンジ比較
両車ともに後席を格納すると、自転車などを積める大容量の荷室になる。ルーミーの後席を格納する時は、まず背もたれを前側へ倒し、次は座面と併せて前方に落とし込む。格納操作は面倒だが、床の低い平らな荷室に変更できる。
さらにルーミーでは、荷室の床を反転させると、汚れを落としやすい素材が貼られている。タイヤが汚れた自転車などを運んだ後の清掃もしやすい。
ソリオは背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、簡単に広い荷室に変更できる。ただし広げた荷室の床に傾斜ができる。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:9点
・ソリオ:7点
動力性能ではソリオが勝るか!?
■動力性能と加速フィーリング比較
ルーミーのエンジンは、直列3気筒1Lのノーマルエンジンとターボだ。ノーマルエンジンは動力性能が不足する。ターボの性能は1.4Lエンジンに相当するが、実用域の2500回転付近でノイズが大きい。3気筒エンジンだから、ノーマルエンジンも粗いノイズが響く。
ソリオのエンジンもパワフルではないが、直列3気筒1.2Lを搭載して、車両重量はルーミーよりも60kgほど軽い。そのためにルーミーのノーマルエンジンに比べると動力性能に余裕があり、ノイズも耳障りではない。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:4点
・ソリオ:6点
■走行安定性と操舵フィーリング比較
走行安定性はソリオが勝っている。全高が1700mmを超えるが、ボディが軽いこともあり、峠道などを走っても違和感はあまり生じない。
ルーミーは基本設計が古い事情もあり、ステアリング操作に対する反応が鈍く、運転感覚が曖昧だ。下りカーブで危険を避ける時などは、後輪の接地性も低下しやすく、走行安定性に不満がある。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:3点
・ソリオ:5点
■乗り心地比較
ソリオの乗り心地は、コンパクトカーでは優れた部類に入る。ルーミーは、路上の細かなデコボコを伝えやすい。それでも段差を通過した時の突き上げ感は抑えている。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:4点
・ソリオ:5点
■燃費性能比較
WLTCモード燃費を買い得グレードで比べると、ルーミーGは18.4km/Lで、ソリオ(マイルド)ハイブリッドMZは22km/Lだ。ソリオはマイルドハイブリッドの搭載で、燃料消費量が少ない
*採点評価(10点満点)。
・ルーミー:7点
・ソリオ:8点
■安全装備/運転支援機能/価格の割安度比較
衝突被害軽減ブレーキは、両車に標準装着される。後方の並走車両を検知できる安全装備は、ソリオの上級グレードには標準装着される。運転支援機能は、ルーミーの一部グレードではオプションだが、装着することは可能だ。
ルーミーで買い得なGの価格は198万9900円で、運転支援機能のオプション(5万5000円)を装着すると204万4900円だ。ソリオハイブリッドMZは、安全装備などを充実させた上級グレードで、価格は224万8400円になる。機能と価格のバランスではソリオが買い得だ。
*採点評価(10点満点)
・ルーミー:7点
・ソリオ:8点
■両車の推奨ユーザー
ルーミーは荷室の汚れを落としやすく、後席を格納して荷物を積むユーザーに適する。収納設備も使いやすい。ただし設計の古さが目立つ。販売店の試乗車で、動力性能、乗り心地、後席の座り心地などを確認したい。
ソリオは後席の座り心地も満足できるため、4名乗車にも適する。両車を乗り比べて、購入する車種を判断すると良い。
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みんなのコメント
本来ならソリオVSダイハツトールです。
ディーラーの点以外でルーミーを選ぶ理由は無い