電動アシストは限定的 240km/h以上は無効
V8ハイブリッドを積む、最新のシボレー・コルベット E-レイ。タッチモニターへ描かれるカラフルなグラフィックで、電気エネルギーの展開・回生状況を確認できる。だが実際のところ、駆動用バッテリーが小さく、アシスト量は限定的といえる。
【画像】間口が広がった北米のカリスマ シボレー・コルベット E-レイ 増殖するHVスポーツたち 全106枚
低い速度域の巡航時でも、動力源を担うのは専らV8エンジン。穏やかなツアー・モードで感じる、ベーシックなコルベット・スティングレイとの違いは、僅かに重いステアリングとフロントノーズの反応くらいだろう。
240km/hを超えると、電動アシストは無効に。最高速度は289km/hながら、そこから先はハイブリッドがハンデウエイトになってしまう。また、駆動用モーターがフロントタイヤを回すのは、V8エンジンがリアタイヤへトルクを展開している時に限られる。
心が踊るV8のレスポンスとサウンド
とはいえ、スポーツかトラック(サーキット)・モードを選び、アクセルペダルを深く倒せば、モヤモヤは晴れる。自然吸気V8エンジンのレスポンスとサウンドへ心が踊り、速度は鋭く上昇。圧倒される大トルクではないものの、実環境での速さは間違いない。
高回転域では、合成のエンジン音が重ねられ、音響体験が補強される。これは、E-レイのみの機能。少し稚拙かもしれないが、自分は不快ではなかった。
EV状態が保たれる、ステルス・モードも備わる。速度は72km/h以下に制限されるものの、8kmほど電気だけで走ることもできる。早朝の住宅地では、効果的なはず。
トラック・モードでチャージ+を起動すると、駆動用バッテリーの消費が制限される。しかし、電動アシストが持続するため、ラップタイムは4%上昇するとか。他方、チャージ+を切ると、5分程度で電力は尽きてしまうそうだ。
直感的な操縦性 後輪駆動の純粋さが残る
操縦性は直感的で、後輪駆動の純粋なコルベットらしさが残る。フロントの駆動力が功を奏し、安定性は1割ほど高い。優れない路面コンディションでは、安心感も増すはず。
実際、アスファルトの不整が多いグレートブリテン島の道でも、スタビリティは明らかに高い。同時に、ステアリングの反応はスティングレイより若干穏やか。乗り心地やコーナーでの一体感は、僅かに劣るといえる。
北米カリフォルニアの住人なら、E-レイの恩恵は余りないかもしれない。だが、四季が豊かな土地で年間に数1000km走る人にとっては、訴求力ある提案になるだろう。
ドライブモードには、ツアーやスポーツ、サーキットの他に、滑りやすい路面が前提のウェザーも用意される。E-レイ固有の項目として、ドライバーが個別に登録できるマイ・モードと、タッチモニター上で微調整可能なZモードも用意される。
間口が広げられたアメリカのカリスマ
ハイブリッドになった、アメリカのカリスマ。直接的なライバルは多くない。現実的な環境での速さは向上し、距離は限られても電気だけで走行も可能。燃費は巡航時でも10.0km/Lを超えないと思うが、経済性でコルベットを選ぶ人はいないだろう。
2022年までは、似たコンセプトのホンダNSXが存在した。コルベット E-レイは、シンプルなシステムで、より一体感の強い運転体験を叶えている。魅力的に捉えるファンは、少なくないのではないだろうか。
北米の広告では、冬が厳しい地域へ向けた四輪駆動スポーツとして、E-レイは推されている。従来以上の動的能力も得ている。コルベットの間口が拡大したことは、明確だ。
◯:実用性を犠牲にせず実装されたハイブリッド・システム 安心感と安定性を高める四輪駆動 V8エンジンの存在感は維持 コルベットとして不足ない速さ
△:高めのドライビングポジション 限られた電動アシスト量 巧みに包み隠されていても間違いなく重い
シボレー・コルベット E-レイ(英国仕様)のスペック
英国価格:15万3440ポンド(約3038万円)
全長:4685mm
全幅:2025mm
全高:1225mm
最高速度:289km/h
0-100km/h加速:2.9秒
燃費:7.9km/L
CO2排出量:289g/km
車両重量:1907kg
パワートレイン:V型8気筒6162cc 自然吸気+AC電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:643ps(システム総合)
最大トルク:82.1kg-m(システム総合)
ギアボックス:1速リダクション(前)+8速デュアルクラッチ・オートマティック(後)/四輪駆動
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