GTiがついに復活 ワイルドな電動ホットハッチ
プジョーは6月13日、新型の高性能EV『e-208 GTi』を発表した。
【画像】プジョーの高性能モデルが帰ってきた! 外観も中身もやる気満々【新型e-208 GTiを詳しく見る】 全14枚
『GTi』は、プジョーの高性能モデルに与えられる名称だが、2021年に308 GTiの販売が終了して以来、市販車では使用されていなかった。また、高性能モデル自体も、2024年後半に販売終了した508 PSE以来となる。
新型208 GTiは、標準のe-208をベースに、プジョー・スポールによって大幅な改良が加えられている。開発においては、伝説的なホットハッチ『205 GTi』からインスピレーションを得たという。
鍵となるのは、アルファ・ロメオ・ジュニア・ヴェローチェから移植された電気モーターだ。フロントに搭載され、機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルと組み合わせることで、最高出力280psと最大トルク35.1kg-mを発生。標準モデルの156psを大幅に上回るパワーを実現した。
車重1596kgで、0-100km/h加速は5.7秒を達成。ライバルのミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリックよりも0.2秒、アルピーヌA290 GTパフォーマンスよりも0.7秒速いタイムだ。最高速度は180km/hとされている。
この加速性能に合わせて、油圧式バンプストップとリアアンチロールバーが装備される。また、ステアリングもよりダイレクトなレスポンスを実現するようにチューニングされているという。
外観も、そのパフォーマンスにふさわしいものとなった。標準モデルよりも車高が30mm低くなり、フロントのトレッドは56mm、リアは27mm広くなり、筋肉質なスタンスを実現した。
標準のe-208との違いとしては、フロントリップ、リアスポイラー、モータースポーツをモチーフにしたリアフォグランプ一体型のリアディフューザーが挙げられる。
18インチのアルミホイールは、かつての1.9L 205 GTiを彷彿とさせるデザインで、オリジナルと同じフォントで『GTi』のロゴが入っている。これに、サーキット走行に重点を置いたミシュランのパイロット・スポーツ・カップ2タイヤと、355mmのブレーキディスクが組み合わされる。
低い車高にこのような大径ホイールを装着するため、フェンダーエクステンションが採用され、鮮やかな赤のストライプが添えられている。
インテリアにも205のモチーフが継承されている。バケットシートは赤と黒で彩られ、フロアマットも赤で仕上げられる。その他の部分は標準のe-208と同じだが、シートとステアリングホイールにアルカンターラが追加されている。
機敏な走りを追求 ガソリン版も開発検討中
バッテリーにも手が加えられた。54kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーは標準モデルと同じだが、耐久レース用車両の9X8で開発されたソフトウェアを使用し、高負荷時の温度上昇を抑え、エネルギー回生効率を向上させた。
1回の充電での航続距離は350km。最大100kWのDC充電器に対応し、30分以内で20%から80%まで充電できる。
ステランティスのモータースポーツ事業担当上級副社長、ジャン=マルク・フィノ氏は、「新型プジョーe-208 GTiは、当社の豊富なレースの経験を活かし、パフォーマンスとイノベーションへの取り組みを体現しています」と述べている。
フィノ氏は、初代205 GTiおよび後継車の206 GTi 180の開発に携わった元エンジニアで、新型208 GTiにおいては「プジョーのGTiらしい俊敏性とステアリングフィール」を継承すると付け加えた。
現時点ではEVのみが販売される予定だが、ガソリンエンジン車のバージョンも検討されている。しかし、プジョーのCEOであるアラン・ファヴェイ氏は以前、AUTOCARの取材に対して、GTiの展開は顧客からのフィードバック次第だと述べていた。「まずはe-208から始め、皆さんのご意見、そしてもちろんお客様の声にも耳を傾けていきます。208 GTi以外のバリエーションが登場する可能性は排除しませんが、現時点ではその点に関する計画は一切ありません」
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