■これからはEVが主役となる時代へ突入
電気自動車(EV)は、排出ガスを出さないことから環境に優しいといわれており、新しいモデルがどんどん登場しています。
2019年10月に開催された東京モーターショー2019でもEVが数多く展示され、今後の主流はガソリン車からEVへと徐々に移行していきそうな気配を感じさせます。
グローバルでもっとも売れているEVの日産「リーフ」はもちろん、最近ではテスラなども知名度が上がり、さらにはメルセデス・ベンツやポルシェ、ジャガーといった輸入車でもEVがラインナップされています。
各社からさまざまなEVが登場しているものの、現在ではガソリン車に乗っている人の方が圧倒的に多いのも事実です。
ガソリン車のユーザーがEVに対して不安に思うことは、バッテリーの充電問題ではないでしょうか。EVとガソリン車の違うところは、給油ではなく充電をしないと走れないというところですが、走行中に電池が切れたらどうすればいいのでしょうか。
EVは、燃料を燃やして走るのではなく、電力を発生させて走ります。
エンジンの排気量に相当するのがモーターの主電源であるリチウムバッテリーの大きさで、これが航続距離や出力に大きく関係しています。
さらにEVには、駆動用のリチウムバッテリーとは別に、エアコンやヘッドライトなどのランプ類、ナビなどの電飾系を動かすバッテリーを搭載しています。
EVで「電欠」状態となるのは、駆動用のリチウムバッテリーの残量がなくなったことを意味しています。そのため、電欠した場合でも、ハザードランプやナビ画面は操作できることが多いといわれています。
EVの最大の魅力は、排気ガスなどを排出しない環境性能の高さと、そのエネルギー効率の良さです。
レシプロエンジンは、ガソリンや軽油などの石油に依存しますが、EVのモーターは石油だけでなく天然ガスや原子力、自然エネルギーなどで生み出した電気を使用することができます。
またEVは、減速時に発生するエネルギーを「回生ブレーキ」と呼ばれる機能で発電させることで、推進力に変えることができるシステムを搭載しています。ブレーキ熱をそのまま捨てているレシプロエンジン車と比べて、EVは効率的であるといえます。
※ ※ ※
EVにも欠点はあります。バッテリーを充電するのに時間がかかることや、充電施設が不足していることです。
また、リチウムイオンバッテリーの特性上、劣化を避けることはできず、最大容量は徐々に少なくなります。
■日産「リーフ」は「亀」マークが出たらまもなく電欠!
バッテリーに溜め込んだ電力とモーターを使うEVは、「走行可能な航続距離」としてかなり正確な残量が表示されるようになっています。実際にEVで電欠すると、どのようになるのでしょうか。
リーフの場合、バッテリー残量が低下すると航続距離表示が消え、ナビ画面にも出力制限が通知され、充電するように促されます。
パワーメーターの下にある出力制限を示す「亀」マークが点灯するなどさまざまな警告が出現し、完全に電欠になると、自動でNレンジにギアが移り、ハンドルもパワーステアリングが切れてしまいます。
ただし補機類用のバッテリーが動いていれば、ナビ画面から「エマージェンシーサポート」が利用できます。
日産独自のサポート「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム」に加入している場合、「電欠時レスキューコール」と呼ばれるサービスを利用して、最寄りの充電できる施設までレッカー移動してもらえるそうです。
また、全国でロードサービスを展開するJAFでは、EVや水素で走るFCVの電池切れや水素切れになった場合、充電スポットや水素ステーションまで搬送対応をしてくれるとのことです。
普通充電では8時間ほどでフル充電となりますが、日産ディーラーなどに設置されている急速充電器であれば、30分ほどで80%近くまで充電することが可能です。
ただし、そういった急速充電器がなくても、200Vの普通充電を1時間おこなえば30kmほどは走行可能になります。まず1時間程度は普通充電でパワーを少量でも回復し、その後急速充電器のある施設まで移動することになりそうです。
EVの場合は、レシプロエンジンのように「燃料入れたら即出発」とはいかないのが弱点ではあります。急速充電が1基しかない充電スポットに先客がいた場合、そのクルマの充電が完了するまで待たなくてはいけないこともあります。
目的地やエリアが分かっている場合なら、事前にナビに「経由地」登録をしておくというのも手です。走行ルートに充電スポットを組み込んでおけば安心です。
充電スポットの満空情報が表示されるアプリもあるので、EVで出かける際はこちらも活用するとよいでしょう。
※ ※ ※
以前に比べると充電できるスポットが増え、自動車販売店や商業施設、高速道路、道の駅などに配備され、急速充電器・普通充電合わせて3万基以上の充電器が稼働しています(2019年2月末現在、ゼンリン調べ)。
充電がなくなってしまっても、よほど人里離れた山奥でない限りは何とかなるようになってきています。
また充電する電気代もガソリンの半分以下というやすいランニングコストも大きな魅力です。
多くの人がEVに乗るようになると、現在の充電器だけでは足りなくなる恐れもありますが、インフラが整備されればEVはより身近なものになっていくといえるでしょう。
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