現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > インドネシアの新時代を感じさせるホンダ「Revo X」カスタム さり気なく技巧を凝らした珠玉の一台

ここから本文です

インドネシアの新時代を感じさせるホンダ「Revo X」カスタム さり気なく技巧を凝らした珠玉の一台

掲載
インドネシアの新時代を感じさせるホンダ「Revo X」カスタム さり気なく技巧を凝らした珠玉の一台

■アンダーボーン型バイクをベースにスタイルを一新

 あたかも回転軸がないように見えるハブレスホイールや片持ちの前後サス、そしてハンドメイドで造られた多気筒エンジンなど、我々に驚きのアイデアと技術を見せつけるインドネシアの小排気量バイクのカスタムですが、ここに紹介するハウス・オブ・チョッパーのBoni Priyundation氏による“ENTUK MLEUK”と名付けられた一台は『来る新時代』を予感させるものかもしれません。

摩訶不思議な構造のハブレス・ホイールで個性を強調 利便性や絶対的な性能だけではないカスタムバイクの楽しみ

 ベースとなったのはスーパーカブとスクーターをミックスさせたかのようなスタイルを持つホンダ「Revo X」。いわゆる東南アジアでよく見かけるタイプのモデルなのですが、しかし、このカスタムにはストックの面影が一切ありません。

 また、これまでインドネシアのカスタムといえば美しい彫金をエンジンに施したり、原色系の派手なフレーク(金属の粒を塗料に混ぜる手法)・ペイントなどが印象に残る車両が多かったのですが、“ENTUK MLEUK”はあくまでもシンプル。ベージュ系のベースカラーに木の温もりを感じさせるウッドパネルが貼り付けられた姿はアメ車の「グランドワゴニア」や英国車であるミニの「カントリーマン」を彷彿とさせるもので、どことなく気品を感じます。  全体のスタイルは1930年代の『ストリームライン・モダン』や1950年代の『レトロフューチャー』を感じさせるデザインになっており、陳腐な表現になってしまいますが、ズバリお洒落です。

 そうした外観から“分かりやすく”手が加えられた車両が多いインドネシア・カスタムの中で、どことなく大人しい印象すら感じさせるこの一台ですが、実際はあらゆる箇所がワンオフ(一品もの)となっており、前後フェンダーやヘッドライトナセル(カバー)、ハンドルやフレームも然り。またフロントフォークもカブ系のボトムリンク方式に変更され、リアサスもモノショック化されているのですが、写真をご覧いただければ如何にノーマルのRevo Xから姿を変えているかがお分かりになると思います。

■「ギトギト系」から「出汁のきいた上品系」に!?

 加えてこの車両はエンジンにもハンドメイドのカバーが取り付けられ、それがベースマシンの正体が不明なムードにつながっているのですが、全体のバランスはもとより、こうした細かな技がビルダーのテクニックを感じさせるものとなっています。ある意味、メーカーのコンセプトマシンのような雰囲気には感心させられることしきりです。

 これまでのインドネシアのカスタムをラーメンにたとえると「味濃いめ、油多め」のギトギト系のようなイメージで、カスタム・ファン目線で見るとそれはそれで楽しかったのですが、こうした「薄味に感じるものの、しっかり出汁が効いている」マシンを見ると新たな時代の到来を感じさせます。

 ちなみにこの“ENTUK MLEUK”は、昨年10月にインドネシア・ジョグジャカルタで開催されたカスタムショー “KUSTOMFEST 2019”に出展され、日本からゲストとして招かれたムーンアイズとカスタムワークス・ゾンからのピックをダブルで受賞したのですが、そうした結果も頷ける納得のクオリティは、きっと写真からも伝わるのではないでしょうか?

 あくまでも「さり気なく」技術とセンスを取り込む……赤道直下の国のカスタム・シーンの将来が、ますます楽しみになる一台です。

こんな記事も読まれています

ジャガーに新しい可能性を見た──新型F-PACE試乗記
ジャガーに新しい可能性を見た──新型F-PACE試乗記
GQ JAPAN
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
くるまのニュース
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
motorsport.com 日本版
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
driver@web
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
AUTOSPORT web
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
バイクのニュース
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
motorsport.com 日本版
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
レスポンス
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
くるまのニュース
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
VAGUE
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
motorsport.com 日本版
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
レスポンス
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
AUTOSPORT web
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
Auto Messe Web
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
Webモーターマガジン
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
WEB CARTOP
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
カー・アンド・ドライバー
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村