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エンジンオイルのマメ知識4つ! 正しい種類や粘度の選び方、交換サイクルを知る

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エンジンオイルのマメ知識4つ! 正しい種類や粘度の選び方、交換サイクルを知る

正しく選んでエンジンを守ろう

 ハイブリッドカーであろうと、スポーツカーだろうと、はたまた軽自動車でも内燃機関を積んでいるクルマにおいてエンジンオイルの交換というのはメンテナンスの基本。いまどきは12か月点検ごと(つまり年に1回)のペースで交換しておけばいい、というオーナーもいるようですが、本来は走行距離なども参考にして交換タイミングを決めたいものです。

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推奨の交換サイクルは5000kmごと

 使用状況やエンジンにもよりますが、少なくとも1万kmに1回は交換は基本。愛車のことを思うのであれば5000kmごとの交換がオススメといえるでしょう。もちろん、サーキットを楽しんでいるようなハードユーザーでは、走行ごとに交換するのが理想。また、近距離移動(買い物などのチョイ乗り)が多いユーザーもエンジンオイルに負担がかかりやすいので短いスパンで交換するのがおすすめです。

 また、エンジンオイルのメンテナンスでは、交換時期以外にもどのようなオイルにするのかもポイント。ここで高価なブランドオイルを選ぶオーナー、安いオイルで予算を抑えようとする人と様々でしょうが、基本的には純正指定のエンジンオイルを目安とし、とくにオイル粘度については純正を基本に考えたいものです。

オイル粘度の見方と選び方

 オイル粘度は、5W-40や0W-12といった数字とアルファベットで示されるもの。”W”の付いているほうの数字は低温時、後ろの数字は高温時の粘度を示しており、いずれも小さいほどオイルが柔らかく、抵抗になりづらいことを意味しています。一方、エンジンオイルの役割である潤滑作用については数字が大きいほど高温時に有利という傾向にあります。

 つまり、数字の大きなオイル(硬いオイル)ほど抵抗が大きくなってしまい、エンジンが気持ちよく回らなかったり、燃費が悪くなりがち。逆に、エンジンに大きな負荷をかけるような走らせ方をするドライバーが数字の小さな柔らかいオイルを使うと、油膜が維持できずにエンジン内部を傷めてしまうこともあります。ですから、最低でも純正で指定されているエンジンオイルより粘度を低く(数字を小さく)することは避けた方がいいでしょう。

 余談ですが、硬いオイルのほうが油温は上がりやすく、同じ使い方をしていても最高油温が変わってくるケースもあります。10W-40のエンジンオイルを使ったほうが15W-50より油温が低くなり、粘度を維持できているケースもあったりします。サーキット走行をするからといって硬いオイルを入れるのがベストとは言い切れないのです。

 オイル粘度と同時に、どのような銘柄を入れるかも迷うところでしょう。同じ粘度であっても、エンジンオイルの価格は様々です。高価なオイルのほうが性能面で有利と感じてしまいますが、こと耐久性についてはそうとはいえません。走り方やエンジン、過給機の有無によって適正な粘度があることを理解し、純正を目安に好みを選ぶといいでしょう。

圧倒的な安心感ならば純正

 メーカー純正オイルというのは、長時間のベンチテストによって不具合が出ないことを確認しています。こうした耐久試験ではスラッジの発生やシール類への攻撃性といった面も安心。そういう意味では、迷ったら純正オイルを入れておくのがいいでしょう。

 高性能をウリにしたエンジンオイルは数多く存在していますが、すべてのエンジンに対してテストをしているわけではありません。どんなに評判がよくとも、メーカーによっては相性が悪いケースがないとは言い切れないのです。迷ったら純正オイル、というのが基本です。

 ちなみに、エンジンオイルが劣化する主な原因は、熱・酸化・希釈。熱というのはエンジン内部の発熱によってオイルが傷むもので、酸化というのは空気に触れることで進む要素です。ですから、ほとんどエンジンをかけていない状態でも劣化は進むといえます。

 希釈は燃焼しなかった燃料がオイルに混ざって薄めてしまうことですが、最近のエンジンは燃料噴射の制御が緻密になってきたこともあって、かつてほど燃料希釈が進むということはないようです。逆に、直噴エンジンが当たり前になる以前の、とくにターボエンジンでは燃料希釈による劣化が無視できないエンジンもあったりします。

旧車に最新の化学合成油は危険?

 さて、エンジンオイルには、化学合成油・部分合成油(鉱物油と化学合成油を混ぜたもの)・鉱物油といった種類があります。さらに化学合成油でもベースオイルの種類によってエステル系、パラフィン系と区別されていたりします。基本的には鉱物油より化学合成油のほうが価格も高く、性能的に有利と感じてしまいますが、古い設計のエンジンに化学合成油を使うと、シール材への攻撃性が強く、オイル漏れを起こしてしまうケースもあるそうです。

 最新のエンジンオイルであれば、そうした面も考慮した添加剤が入っているので、シール攻撃性について神経質に考えなくてもよいのですが、心配であれば新車時の指定オイルに近い性能やキャラクターを持つオイルを選ぶようにするといいでしょう。

 また、欧州車などではエンジンオイルの交換サイクルを伸ばしているかわりに、継ぎ足しを前提としているケースもあります。交換をしないまでも、定期的にオイル量を確認して、規定値通りにエンジンオイルが入っていることは確認したいものです。

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