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ドリフト競技のワールドカップ「IDC」が日本開催! 2名の日本人選手が決勝へ

F1を主幹するFIA公認のドリフト世界一決定戦

 ドリフトの世界一決定戦やワールドカップともいえる、FIA(国際自動車連盟)公認のドリフトイベント「インターコンチネンタル・ドリフティング・カップ(IDC)」は、2017年から東京お台場に設けられた特設コースで開催されてきた。3年目となる2019年大会は、場所を移し、茨城県・筑波サーキットを舞台に11月29日-12月1日に開催された。

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 世界40か国以上で開催されているドリフト競技の世界一決定戦となるこの大会。今回初めてクローズド・サーキットでの開催となり、競技区間も長く、最高速も大きく上回る。

 その舞台となる今回の筑波サーキットでは、最終コーナーからスタートし、タイヤバリアが設置されたホームストレート、1コーナー、S字、そして第一ヘアピンを抜けるまでがその競技区間となる。

計測器も導入した採点システム

 採点システムには、昨年大会と同様に、車両に搭載した機器により速度や角度の大きさ、角度の安定性などの計測が可能なエレクトリック・スコアリングシステムを採用。その数値ベースに、3人の審査員がライン、アングル(角度)、スタイルを採点し、速度(振り出し&平均)とともに判定を行う。D1グランプリにも採用されている採点方法だ。

 今回は審査区間にインクリップ(車両イン側の通過ポイント)3か所、アウトゾーン(車両アウト側の通過ポイント)6か所の採点ポイントを設けており、各ポイントをドリフト状態で通過しなければならない。また、そのフォーマットも、2017年開催の初回は単走・追走のセッションを2日間繰り返すスタイルだったが、毎回変更を重ね、今回はまた新たな方式を採用。

 30日(土)に予選として1台で走る「単走」を行いトップ15台を決定。その後、予選落ちした中の上位8台が、2台ずつで走る「追走」で敗者復活戦を実施。その勝者1台が加わった合計16台が12月1日(日)に追走によるトーナメント(勝ち残り戦)を行う。

 初年度の2017年大会は川畑真人選手、2018年大会ではゲオルギィ・チフチャン(通称:ゴーチャ)選手が優勝。今回も、世界各国から「世界一」を目指して、17の国や地域から25名の選手がエントリーした。

 中には、フォーミュラドリフト・ジャパン(アメリカのプロドリフトシリーズの日本開催版)優勝者のアンドリュー・グレイ選手やマッド・マイク選手らも名を連ねる。日本からはトップドライバーの川畑真人選手のほか、松井有紀夫、横井昌志、藤野秀之、小橋正典の5選手が参戦した。

予選Aグループは松井選手が暫定トップ

 30日に開催となった予選単走では、2グループに分けてセッションとなる。午前10時半からAグループの予選がスタート。単走を2本走行して、点数の良かったほうで、得点が決まる。

 昨年優勝し、今回は唯一ロシアからの参戦となったゲオルギィ・チフチャン選手(#1 Russian Drift Series Team/日産S15シルビア)が、一本目の単走で84点を出して暫定トップに。

 だが、日本勢も負けていない。続く松井有紀夫選手(#5 Team RE amemiya K&N/マツダRX-7 FD3S)がこれをひっくり返す85点を叩き出し、暫定トップに浮上したところで、Aグループ1本目の走行が終了した。

 2本目の走行では、その松井選手のポイントを大きく上回る87点でアンドリュー・グレイ選手(#3 Team Kazama with Powervehicle & Valino/トヨタMARK II JZX100)がトップへ浮上、さらにゴーチャ選手が89点で再びトップを奪還するも、松井選手も負けじと奮闘し、暫定トップの90点を獲得。Aグループは、この松井、ゴーチャ、アンドリューの順で暫定上位を獲得。残るBグループの出走を待つ。

 Bグループでは1本目に80点を超えた選手は3名のみ、横井昌志選手(#6 D-MAX RACING TEAM/日産S15シルビア)、マッド・マイクことマイケル・ウィデット選手(#4 Red Bull / Mazda / TOYO Tires/マツダRX-7 FD3S)と、チャールズ・カキエン選手(#17 T1 Racing with RYDANZ TIRES/日産S14シルビア)だった。結果的に、カキエン選手が2本目では93点をたたき出し、Bグループを予選トップで通過する。

  予選総合でカキエン選手が1位、2番手には松井有紀夫選手、そしてゴーチャことロシアのゲオルギィ・チフチャン選手が3位に入った。

 なお、予選セッション中にマシンから出火した小橋正典選手(#19 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE/日産S15シルビア)は予選トップ15位に入れることができなかったが、敗者復活戦に臨み、無事にこのボトム8を勝ち上がり、日本人5人全員が決勝追走に進出することができた(敗者復活戦は土曜日中に開催されるはずが、さまざまな遅れが生じたため、日没までの開催ができず、翌日に持ち越された)。

ゴーチャ選手が2年連続世界一に!

 そして迎えた決勝日。前日よりは少し雲が多かったものの、この日も早朝から好天に恵まれ朝から多くのドリフトファンがこの筑波に駆け付けた。

 午前中には前日時間切れで行うことができなかった敗者復活戦の上位4台の追走が行われ、さらに午後の決勝へ進出した16台のチェック走行の後、ドリフトマシンの同乗走行、サイン会、グリッドウォークとファン向けのイベントも行われた。

 そしてオープニングセレモニーが行われ、この大会の名誉顧問であるドリキンこと土屋圭市さんによる「開会宣言」に続き、午後1時過ぎに決勝追走はスタートした。

ベスト8を決める追走トーナメント

 追走トーナメントのベスト8を決める1回戦は、まずコンソレーション追走(敗者復活戦)の勝者、小橋正典選手(#19 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE/日産S15シルビア)と予選トップ通過のチャールズ・カキ エン選手(#17 T1 Racing with RYDANZ TIRES/日産S14シルビア)の組み合わせからスタート。

 だが、小橋選手のマシンにクラッチトラブルが発生しここでリタイヤとなってしまう。

 続く2戦目は、藤野秀之選手(#8 Team TOYO TIRES DRIFT/日産180SX RPS13)と、昨年の同大会で2位となっているスイスのイヴ・メイエー選手(#7 Eventseelisberg/トヨタGT86 ZN6)の組み合わせ。ここではウォームアップ中の藤野選手のマシンのテンションロッドが折れるというハプニングが発生。万事休す! と思われた藤野選手だったが、時間内になんとかマシンを修理し疾走。メイエー選手を下して、無事に先に進むことができた。

 予選2番手通過の松井有紀夫選手(#5 Team RE amemiya K&N/マツダRX-7 FD3S)もきっちり走り切りこの1回戦を通過。しかし、今年D1連覇を達成した横井昌志選手(#6 D-MAX RACING TEAM/日産S15シルビア)、そして川畑真人選手(#2 Team TOYO TIRES DRIFT/トヨタ・スープラA90)は、ここでまさかの敗退となり、ベスト8に進出した日本人選手は2名のみとなってしまう。

勝ち残った日本人選手2名の順位は?

 8台が進出した2回戦では、香港のカキ・エン選手、さらにマレーシアのツンクー・ジャン・レイ選手(#12 Sailun Motorsports/BMW E92 M3)がマシントラブルに見舞われ満足に走行できず敗退。ベスト4に進出したのは、藤野選手、松井選手、ロシアのゴーチャ選手、そしてフォーミュラードリフト・ジャパンで今季2年ぶり4度目のタイトルを獲得したアンドリュー・グレイ選手(#3 Team Kazama with Powervehicle & Valino/トヨタMARK II JZX100)となった。

 ここからはさすがのベスト4といった見ごたえのある追走バトルが繰り広げられた。藤野選手とグレイ選手の追走では藤野選手が勝利。

 ゴーチャ選手と松井選手の追走はサドンデスに持ち込まれたものの、ゴーチャ選手が勝ち上がって、藤野選手との初の一騎打ちが見られるはず、であった。

 決勝ファイナルを前に、波乱が起こった。まず、ゴーチャ選手がクラッチのオーバーヒートでマシンを修復。ようやく修理が終わり、走り出したところで、今度は藤野選手のマシンが「デフのリングギアが飛んでしまった」ということで走行不能になりリタイヤ。2名のトップドライバーの注目対戦は実現することなく、決勝が終了。

 結果は、ゴーチャ選手ことゲオルギィ・チフチャン選手(#1 Russian Drift Series Team/日産S15シルビア)が優勝し、大会2連覇を達成した。2位に藤野選手、そして3位決定戦で松井選手を下したアンドリュー選手が3位に入った。

 優勝したゴーチャ選手は

「マシントラブルが続出しましたが、決勝で藤野選手にトラブルが出ていなかったら、自分が勝てたかどうかわからない厳しいレースでした。今回はすごくラッキーだったし、勝てたことをうれしく思います」

とコメント。

 大会の名誉顧問・土屋圭市さんは

「ベスト4以外はねぇ、あんなに離れていたら追走とは言えない」

と苦言を呈しつつも

「まだ(大会は始まって)3年目。これから、もっとお客様が喜んでくれるような追走を見せられるよう、さらにレベルアップしていってくれると信じています」

とこれからの取り組みに対し、期待を込めたコメントを越してくれた。

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