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バイクが日常に溶け込むオシャレ都市!? フランスの首都「パリ」で感じた日本とのバイク事情の違いとは

掲載 更新 7
バイクが日常に溶け込むオシャレ都市!? フランスの首都「パリ」で感じた日本とのバイク事情の違いとは

どこに居てもバイク好きとして気になるのが「バイク事情」

 皆さん、こんにちは! バイク好き女優の小野木里奈です。

【画像】日本よりバイクに寛容!? フランスの首都「パリ」を楽しむバイク好き女優の小野木里奈さんを画像で見る

 私は今年の4月に開催されたル・マン24時間耐久ロードレースをフランスにて現地観戦してきましたが、レースレポート記事はすでに公開されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 その観戦地であるル・マンを訪れる前に、パリに滞在し観光も楽しみました。パリではバイクに乗っていませんが、不思議なもので、無意識に街中でバイク事情も観察してしまいます。

 そこで今日は、私が個人的に感じたパリでのバイク事情や日本との違いを語っていこうと思います。

 私は普段ホンダ「スーパーカブ110』」を愛車にしていて、ツーリングよりも気軽にフラッと近場を散歩感覚で走ったり、移動手段として走るので、日常生活にバイクが溶け込むスタイルが好きです。

 パリを観察してみて、私の好みのバイクライフが実現しやすい街なのかな、という印象でした。今回はあくまでも個人の感想なので、気軽に読んでみてください。それでは、いってみましょう!

 私はパリでの移動は主に地下鉄、バス、そして徒歩がメインで、結局、街中歩くのが楽しくて、1日中さんぽ感覚で歩き回っていました。

 パリではバイクももちろんですが、電動キックボードや自転車など二輪の乗り物が多い印象。パリには日本のように綺麗に舗装された道路もあれば、ガタガタとした石畳の道路もあります。

 フランスでも二輪車はたくさんいると聞いていましたが、自分が実際に石畳を歩いてみて、こんな不安定な路面の道路があるにもかかわらず、その上を走っていることが意外でした。  特にバイクで多かったのはスクーターで、私も好きなレトロでクラシックなスクーターもあれば、実用性に特化した見た目のスクーターなど、様々でした。

 個人的にはクラシックなスクーターが多くいた印象ですが、それ以外だとネイキッドやアドベンチャー系が多かったです。フランスは広いので長距離を走るうえでは姿勢が楽だからということも、理由にあるのかもしれません。  色も黒などのシンプルなものだけでなく、エメラルドグリーンのようなおしゃれなカラーリングも多く見かけました。

 特にエメラルドグリーンのスクーターは、パリの街並みを背景に眺めると一層オシャレに見え、一際目立って可愛いかったです!  実際に乗っている方々は、仕事や買い物の移動手段として乗っているであろう実用性重視の人が多かったです。ツーリングなどの趣味というよりも、日常の一部として乗っている人が多いのかなと感じました。スクーターが多いのも、そうした生活スタイルが背景にあるのかもしれません。

 パリにはクルマが通りづらいような、細くグネグネした道も多いので、バイクは重宝されるんだと思います。あとは日本のように「ここに停めたらダメ」という張り紙も、全然見かけませんでした。

 街中にはバイク専用の駐輪スペースがたくさんあり、無料の駐車スペースも多く用意されているのだとか。また、コーンやチェーンの駐車スペースも見かけず、きっと独自のルールはあるのだと思いますが、日本よりもかっちりしすぎず、自由でおおらかな印象でした。

 歩道ギリギリの隙間に停めているバイクもあって、それが意外と風景に馴染んでいるから違和感がないのが不思議です。

 また、先ほども少し触れましたが、パリではバイクがより日常生活に溶け込んでいるため、路駐されているバイクも街中に受け入れてもらっているように感じました。

 日本でも移動手段としてスクーターを中心に利用している人は多いですが、バイクの駐車場を見つけるのは結構難しい上に、毎日の移動だと月極の契約も視野に入れなくてはなりません。

 本来バイクという乗り物は手軽な移動手段だと思いますが、現代の日本ではバイクでの移動は、停める場所を探さなくてはならないため、億劫に感じることも多いと思います。

 実際に、私も「バイクで行った方が楽だけど停める場所がないから電車で行こう」と思ったことが、何度もあります。同時にいつも「バイクを持っているのに、何をしているのだろう私」と思ったことも。  パリでは、そのバイクの手軽さがより活用できる街の雰囲気に、ちょっと憧れてしまいました。

 そして日本とは、国もルールも街の環境も違うので当たり前ですが、安全意識のバランス感も違うと感じます。

 もちろん、全員ヘルメットは被っています。しかし、シールドの開閉やグローブの着用などをしていない人に対して、「出る杭は打たれる」かのように、その人に対して指差しして批判をする雰囲気もなく、自分の感覚に任せて自己責任として任せている感じ。

 ライダーに限らずですが、あまり他人のことを気にせず、「ルールは守りつつ、己のスタイルで楽しめばいいじゃん」という空気感です。  今回、パリのバイク事情を観察して思ったのは、「バイクって、もっと自由でいいんじゃない?」ということ。最近、日本のバイク業界を私が見て感じているのは、バイクに乗る=気合がいる趣味、のような扱いになっている気がするのです。

 あとは、SNSでバイク関係の写真を載せると、重箱の隅を突くようなコメントがたくさん寄せられる点も、バイクに乗るだけで、なんだか窮屈な世の中だなぁと思うこともあります。

 でもちろん体は剥き出しだし、ちょっとした事故でも大怪我につながるので、走行中の安全意識は意識する必要があるのは当然です。

 それにしても最近は、ルール以上に周りの目を気にせざるを得ない雰囲気に、私は違和感を感じているのも正直なところ。

 そんな環境のせいで肩に力が入ってしまい、余計なことを考えてしまってはバイクライフを楽しむことができないし、逆に安全運転を意識している訳ではなく、周りの評価を気にするようになっているのでは? と感じるようになりました。  当然、日本とフランスでは道路状況も交通ルールも違うし、全てを真似するのは難しいかもしれません。ただバイクに対しての楽しみ方や生活への溶け込み方を参考にするのもいいのでは? と、個人的に思います。

 私も日本で日常的に気軽にバイクを楽しめることを、より発信していきたいと思った旅でした。それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!(小野木里奈)

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みんなのコメント

7件
  • sue********
    日本も昔は、歩道にバイクを置いたり自由でした。だから小さいバイクで日常の買い物をはじめ、繁華街でもバイク置き場に困ることはありませんでした。私は20数年ぶりにバイクにリターンしましたが、駐輪事情は一変していて、今は人の多いところにはバイクではいかず、自然のある所へのツーリング以外はバイクに乗りません。バイカーは肩身が狭くなりましたね。
  • pre********
    日本は世界で唯一、公道の何処にもバイクが停められない国です。
    納めた税金もバイクのインフラには使われない異常な状態です。

    バカがバイクをおかしな自己表現と反抗ツールに使う文化(珍走団、旧車會、バカスク、とりあえず爆音)が出来てしまったので、逆にまともな人が忌避する状態になってしまったのです。メーカーも様々な活動を放棄してしまっています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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