現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 山下&ロバンペラ、そして“技術コラボ”でも注目のKCMG。WRC王者は「すごく謙虚」/SF鈴鹿テスト

ここから本文です

山下&ロバンペラ、そして“技術コラボ”でも注目のKCMG。WRC王者は「すごく謙虚」/SF鈴鹿テスト

掲載
山下&ロバンペラ、そして“技術コラボ”でも注目のKCMG。WRC王者は「すごく謙虚」/SF鈴鹿テスト

 12月10日から3日間の予定で行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同/ルーキーテスト。例年、翌年のドライバーラインアップを占う意味でも重要な位置付けとなるテストであり、すでに先週発表されたエントリーリストにおいても、2026年の新たなラインアップが示唆されたチームもあり、注目が高まっている。

 とりわけ、今回のテストでは2025年シーズンのレギュラードライバーふたりが別チームへと移ることとなったKids com Team KCMGは気になる存在だ。今回の鈴鹿では、2025シーズンまでKONDO RACINGに所属していた山下健太が7号車に、そしてWRCからの転向となるカッレ・ロバンペラが8号車のステアリングを握る。

新人・海外勢も続々とサーキット入り。2025スーパーフォーミュラ鈴鹿合同/ルーキーテスト 搬入日の様子


■松田次生アンバサダーの存在に喜ぶロバンペラ

“ルーキー”であり、来季のSFフル参戦がすでに発表済みのロバンペラは、出走4戦未満のルーキードライバー限定となるセッション5・6まで含め、3日間ひとりで8号車を乗り通す。一方の7号車では山下が最初の2日間を走り、ルーキー限定セッションでは2025年のFIA F4王者である鈴木斗輝哉が出走することになっている。

 起用法や鈴木のポジションなどを考慮しても、2026シーズンのKCMGは山下&ロバンペラというコンビで戦うことが濃厚と言っていい状況だ。

 12月9日、走行前日の鈴鹿サーキットでは、KCMGのピット内にハイテックのウエアを着た外国人スタッフの姿も見られた。来季体制発表前ということで、今回のテストに限定し、ドライバー起用やスタッフ構成について土居隆二監督に話を聞く。

 山下とロバンペラという2名の起用について話を向けると、土井監督はまず、2025年シーズンまでチームに在籍した小林可夢偉と福住仁嶺の功績に言及した。なお可夢偉はKDDI TGMGP TGR-DCから、福住はdocomo business ROOKIEから、今回のテストに出走する。

「可夢偉はウチで9年間乗って、1回も勝たせてあげることができませんでした。可夢偉は『KCMGで勝つまでやる』と言ってくれていたのですが……」と無念そうな表情を見せる土居監督。

「仁嶺はポールポジションこそ獲れたものの、1勝もしていないなかでこういう形となってしまいました。可夢偉とやってきた9年間、うちは随分育ててもらいましたし、彼には本当にいろいろな形で貢献してもらいました。可夢偉と優勝ができなかったのは本当に残念です」

 一方で土居監督は、トヨタとの関係性を重要視していることにも言及。その協力関係のなかで、山下・ロバンペラのテスト起用という話に向かっていったことを示唆した。

 山下の起用については「(山下は)ついこの前まで他チームで乗っていて、しかも今年ポールポジションを獲っていて、しかも勝った経験がある。ライバルチームのクルマも分かっている上で、今度はウチのクルマの評価をして、データやコメントを提供してくれる。そういった環境を(トヨタが)用意してくれたことに、非常に感謝しています」と土居監督。

 WRCタイトルを2度獲得しているロバンペラについては、モリゾウこと豊田章男トヨタ自動車会長からも後押しがあったようで、「最終戦のグリッドでも、先日のトヨタさんのイベントでも、モリゾウさんから『彼、よろしくね』とおっしゃっていただきました」と土居監督は明かす。

「若くしてラリー界のレジェンドのような存在。そんな彼を、我々に預けてくださったわけです。もちろん、彼にとってはとても大きなチャレンジではありますが、その挑戦を『KCMGさんで』と言っていただいたので、我々としてはもう、喜んでやらせていただきます、と」

 テスト走行前日の9日、シートフィッティング等の作業がピット内で行われていた。土居氏はロバンペラの第一印象を「すごく謙虚で、すべてのことに耳を貸す姿勢ですね」と、WRC王者ながら控えめなパーソナリティが特徴的だと話す。

 また、チームアンバサダーを務める松田次生も、このテストでは引き続きその役職に就くということで、「『ベテランドライバーがオンボードを見て、データを見て、ドライビングコーチ的にサポートする予定だよ』とロバンペラに伝えたら、すごく喜んでくれました」と土居監督は言う。

 なお、今回のテストではハイテックのエンジニアリングスタッフの姿があるが、これは技術的なコラボレーションの一環なのだという。10月末にヘレスで行ったFIA F2の旧車でのテスト、そして来年1~2月にニュージーランドで出場するトヨタ・フォーミュラ・リージョナル・オセアニア・トロフィーがいずれもハイテックからの出走ということで、ロバンペラにとってある程度継続性のある環境・スタッフでスーパーフォーミュラ初走行を迎えられるという点にも配慮されたものだという。

「今回はあくまでトライ、テストケースということでやっています。来年の体制に関してはまだ分かりませんが、当然ひとつのアイデアには入っています」と土居監督。KCMG側にとっては、ヨーロッパの最新のエンジニアリングやオペレーションを吸収する良い機会とも捉えているそうだ。

 すでにベテランの域に達している実績充分の山下と、異世界からの転向が話題を呼ぶロバンペラ。それぞれ、新しい環境でどのような走りを見せてくれるのか。鈴鹿テストでの大きな注目ポイントとなりそうだ。

[オートスポーツweb 2025年12月09日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】第2・4金土日は5円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

「新たなパートナーとさらなる高みを目指す」と近藤真彦監督。KONDO RACINGがスーパーGT参戦体制を発表
「新たなパートナーとさらなる高みを目指す」と近藤真彦監督。KONDO RACINGがスーパーGT参戦体制を発表
AUTOSPORT web
JMSレーシングがB-Max Racing TeamとともにFIA-F4参戦を通じて目指すものは。今田信宏が求める人材と経営者ならではの視点
JMSレーシングがB-Max Racing TeamとともにFIA-F4参戦を通じて目指すものは。今田信宏が求める人材と経営者ならではの視点
AUTOSPORT web
創立55周年となる2026年は「退路を断つ覚悟」で挑む。HOPPY team TSUCHIYAの体制変更の理由
創立55周年となる2026年は「退路を断つ覚悟」で挑む。HOPPY team TSUCHIYAの体制変更の理由
AUTOSPORT web
KONDO RACINGがブリヂストンにスイッチ。ニッサン/ニスモが2026年スーパーGT GT500体制を発表
KONDO RACINGがブリヂストンにスイッチ。ニッサン/ニスモが2026年スーパーGT GT500体制を発表
AUTOSPORT web
GT300王者K2 R&D LEON RACINGが2026年体制を発表。蒲生尚弥/菅波冬悟のコンビ継続で連覇を目指す
GT300王者K2 R&D LEON RACINGが2026年体制を発表。蒲生尚弥/菅波冬悟のコンビ継続で連覇を目指す
AUTOSPORT web
アウディでの経験をフォードに活かす。42歳ル・マンウイナーのLMDh開発は「新たな挑戦」
アウディでの経験をフォードに活かす。42歳ル・マンウイナーのLMDh開発は「新たな挑戦」
AUTOSPORT web
チーム名も新たに。NTT docomo Business ROOKIEが2026年スーパーフォーミュラ参戦体制を発表
チーム名も新たに。NTT docomo Business ROOKIEが2026年スーパーフォーミュラ参戦体制を発表
AUTOSPORT web
フォード陣営の盟主DJRが2026年仕様マスタングを披露。元王者は伝統のナンバー『17』を継承/RSC
フォード陣営の盟主DJRが2026年仕様マスタングを披露。元王者は伝統のナンバー『17』を継承/RSC
AUTOSPORT web
HELM MOTORSPORTSが2026年GT300参戦体制を発表。体制継続で初優勝を目指す
HELM MOTORSPORTSが2026年GT300参戦体制を発表。体制継続で初優勝を目指す
AUTOSPORT web
HOPPY team TSUCHIYAが2026年スーパーGT参戦体制を発表。松井孝允のパートナーに洞地遼大が加入
HOPPY team TSUCHIYAが2026年スーパーGT参戦体制を発表。松井孝允のパートナーに洞地遼大が加入
AUTOSPORT web
開幕戦から全35台の豪華ラインアップそろう。IGTCバサースト12時間レース、最終エントリー発表
開幕戦から全35台の豪華ラインアップそろう。IGTCバサースト12時間レース、最終エントリー発表
AUTOSPORT web
日産自動車/NMC、2026年のGT3プログラムを発表。ニッサンGT-RニスモGT3で4台がGT300クラスに、GTWC/ジャパンカップに1台ずつ参戦
日産自動車/NMC、2026年のGT3プログラムを発表。ニッサンGT-RニスモGT3で4台がGT300クラスに、GTWC/ジャパンカップに1台ずつ参戦
AUTOSPORT web
ジェンソン・バトンがアストンマーティンF1のチームアンバサダーに就任「ホンダと働いた経験を新しい役割に生かしたい」
ジェンソン・バトンがアストンマーティンF1のチームアンバサダーに就任「ホンダと働いた経験を新しい役割に生かしたい」
AUTOSPORT web
ダリオ・フランキッティが戦線復帰。トヨタ・タンドラでNASCARトラックシリーズに1戦限りの参戦へ
ダリオ・フランキッティが戦線復帰。トヨタ・タンドラでNASCARトラックシリーズに1戦限りの参戦へ
AUTOSPORT web
SBK:ホンダHRCチームが2026年型CBR1000RR-Rを公開。トリコロール継続も色合いをリニューアル
SBK:ホンダHRCチームが2026年型CBR1000RR-Rを公開。トリコロール継続も色合いをリニューアル
AUTOSPORT web
日産/NMC、2026年のモータースポーツ活動概要を発表。3台体制のGT500は全車がブリヂストンタイヤ装着に
日産/NMC、2026年のモータースポーツ活動概要を発表。3台体制のGT500は全車がブリヂストンタイヤ装着に
motorsport.com 日本版
アルピーヌが改良型『A424』のテストを実施。新人マルタンスも2026年仕様で初走行
アルピーヌが改良型『A424』のテストを実施。新人マルタンスも2026年仕様で初走行
AUTOSPORT web
あのReFaブランドがKYOJO CUPに挑戦へ。三浦愛と白石いつものふたりを擁するTeam AIWINとタッグ
あのReFaブランドがKYOJO CUPに挑戦へ。三浦愛と白石いつものふたりを擁するTeam AIWINとタッグ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村