アルピーヌのリザーブドライバーであるポール・アーロンは、今週のF1第12戦イギリスGPでフリー走行デビューを果たすが、所属チームではなく、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグのマシンのステアリングを握る。
この意外な取り決めは、両チーム間の合意の一環としてなされたものだ。アルピーヌはアーロンを貸し出すことで、2025年シーズンのルーキーによるFP1出場の義務をザウバーが果たすのを助けることになる。
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エストニア出身で20歳のアーロンは、元メルセデスの開発ドライバーで、昨年のFIA F2選手権を3位でフィニッシュしている。彼は11月にエンストンを拠点とするアルピーヌに加入し、アブダビでチームとともにテストを行って以来、シーズンを通してアルピーヌのガレージに常駐している。
キック・ザウバーは、テオ・プルシェールとゼイン・マローニがアカデミーを去ったことで、2025年に向けた専任のリザーブドライバーがいなくなったため、若手ドライバーをフリー走行で起用する義務を果たすための穴を埋めるべくアルピーヌを頼った。また第14戦ハンガリーGPのFP1でもアーロンがふたたびヒュルケンベルグと交代し、C45に乗ることをチームは明らかにしている。なおガブリエル・ボルトレートはルーキーであるため、今シーズンは若手ドライバーのためにFP1出場を譲る必要はない。
アーロンは、「F1で貴重なトラックでの時間を過ごす機会を与えられたことを、とてもうれしく思う。この機会を与えてくれたBWTアルピーヌF1チームに感謝している」と語った。
「F1でいつかフルタイムでレースをするのが僕の夢であることは、周知の事実だ。だから、競争の激しい環境で走行するチャンスは、どんなものであっても重要な足がかりになる」
「アルピーヌでの開発に引き続き注力しながらも、ステークF1チーム・キック・ザウバーでの2回のセッションを楽しみにしている。シルバーストンとブダペストで、彼らのために最大限の力を尽くしていく」
■「走行機会を与えることに利益がある」
アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、チームのジュニアドライバー育成において実際の走行を行わせる価値を強調し、この取り決めは関係者全員にとって前向きな一歩だと述べた。
「我々の若い人材に最大限の走行機会を与えることに我々の利益があるため、ポールがシルバーストンとブダペストのフリー走行1回目でドライブできるようザウバーと合意できたのは、素晴らしいことだ」とブリアトーレは語った。
「昨年のF2ドライバーたちは、今年はグリッドのいたるところで様々な成功を収めている。ポールはそのカテゴリーでトップ集団にいた。だから、これは彼とチームにとって、彼の進歩を継続させ、貴重なトラックタイムを与えるチャンスとなる」
現在のグリッドのルーキードライバーたちがさまざまな結果を経験するなか、F1マシンで初めてコースに出るアーロンに注目が集まることだろう。シルバーストーンでのFP1への出場は、彼の成長にとって重要なベンチマークとなり、将来のレースシートを垣間見る機会となるかもしれない。
[オートスポーツweb 2025年07月01日]
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