低くても、どこでも行ける。トヨタらしさを残してレーシーに仕上げたRAV4
釣りのために購入したトヨタ「RAV4」を、あえてローダウンしてレーシーに仕上げたカスタム車両を紹介。ブリッツの車高調とワークの20インチホイールで引き締め、モデリスタやPHV用純正エアロを流用。さらに約30万円のハイエンドDSPやJBLウーファーを搭載し、極上のオーディオカーへと進化。オーナーのこだわりが炸裂している!
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釣りのために選んだRAV4が、気づけばこだわりのロースタイルに
もともとはトコトンカスタムしたオデッセイに乗っていたというオーナーの“K”さん。そんな彼が現在の愛車として選んだのは、人気SUVのトヨタ・RAV4だった。
きっかけは趣味の「釣り」。釣り場へ向かう道中には未舗装路を走ることもあるため、オフロード走行も視野に入れてRAV4を購入したという。ところが、クルマを乗り換えても「低くしたい」という性分は変わらなかった。
「元々、車高の低い車に乗っていたので、やっぱり癖で低くしてしまいましたね」
自分でできることは極力DIYで手を入れながらカスタムを進め、現在のスタイルへと仕上げていった。RAV4といえば、SUV本来のキャラクターを生かしたリフトアップやオフロード系カスタムが多い印象だが、“K”さんのRAV4はその対極ともいえるロースタイル。それでも、単純に低く見せるだけにとどまらないところが、このクルマの面白いところだ。
縁石も気にしない「どこでも行ける」シャコタン仕様
“K”さんが目指したのは、いわゆる“走り系”のスタイル。足回りにはブリッツの車高調を選択し、引き締めつつ車高を落としている。
「縁石もそのまま行けるように車高を作っているので、どこでも行ける仕様にしています」と語るように、極端なローダウンを狙っているわけではない。むしろ、日常での使い勝手やSUVとしての機動力を残した、落ち着いたローダウン量に留めている。エアサスという選択肢があるなかで、あえて車高調を選んだのもその考え方からだ。
「そこまで極端に下げる必要はないと思ったので、車高調でいいかなと。ダウンサスだと乗り心地がふわふわしてしまうので、車高調で足を固めてスポーティにいじりたかったんです」
ただ下げるのではなく、足回りの剛性感を出してスポーティな方向へ振る。さらに、レクサス車の純正車高をイメージしながら、それよりも若干低く見せる大人のスタイルを意識したという。SUVの力強さを残しつつ、車高とホイールで上品なスポーツテイストを加える。この絶妙なバランス感覚が見事だ。
ワークの20インチで足元を大きく、スポーティに魅せる
足元を飾るのは、ワークの「グノーシスIS105」。サイズは前後とも20×8.5J(インセット43)で、ヨコハマの245/40R20タイヤを組み合わせている。ワークを選んだのには明確な理由がある。
“K”さんはRAV4とは別にホンダ「オデッセイ」も所有しており、そちらにもワークのホイールを履かせているのだ。「オデッセイにも負けない感じにしたかった」という思いから、RAV4にも同じワークを選択。20インチの大径ホイールとローダウンの相乗効果で、SUV特有の腰高感を打ち消し、シャープなシルエットを作り出している。
さらに、フロントのブレーキローターにはVOING(ボーイング)製 を投入。キャリパー本体は本物の大型キャリパーではなく、キャリパーカバーを用いて疾走感あるスタイルに演出している。走りだけでなく、ホイールの隙間から覗くビジュアルのインパクトもしっかりと計算されたカスタムだ。
トヨタらしさを強調するエアロと「マフラーを替えない」美学
エクステリアは、フロントとリアに「モデリスタ+PHV用エアロ」、サイドにモデリスタを組み合わせている。ここでも“K”さんのセンスが光る。RAV4のキャラクターを別物に作り変えるのではなく、純正デザインの延長線上でスポーティさを引き立てているのだ。
アンダーライン部分のブラックの塗り分けには、RAV4 PHV用のエアロパーツを流用。同じトヨタ車のパーツを巧みにミックスしながら、全体の統一感を図っている。
「トヨタらしさを残しつつ、なおかつレーシーに」
これが“K”さんの基本コンセプトだ。SUVのフォルムを崩さず、車高や足回り、エアロでスポーティに振る。派手なパーツを乱発していなくても、圧倒的なカスタムカーのオーラを放っている。
そして、リアビューで目を引くのが柿本改のマフラーカッターだ。あえてマフラー本体を交換しないのが“K”さん流。
「純正の音を維持しつつ、見た目だけを変えたかったんです」
マフラーを交換して排気音が大きくなると、後述する「オーディオを楽しむ」うえでノイズになってしまう。そこで、音は純正のまま、リアビューに迫力をプラスする手法をとった。
さらに、このパーツとの出会いには「役得」もあったという。
「人と被るのが嫌だったので探していたら、自分の仕事でちょうど入ってきたものがあったので、それを使わせてもらいました」
定番をなぞるだけでなく、自分の環境を生かして個性を出す。こうした柔軟な発想も“K”さんならではだ。
通勤1時間を「極上のリスニングルーム」に変えるオーディオ
このRAV4を語るうえで絶対に外せないのが、本格的に組まれたカーオーディオシステムだ。“K”さんの通勤時間は片道約1時間。さらに釣りへ出かける際も長距離ドライブになる。
「通勤時間を快適に過ごしたいですし、釣りの道中も楽しくドライブしたいですからね」
もともとオーディオ好きだったこともあり、純正では満足できずシステムを一新。スピーカーはBLAM(ブラム)とJBLを組み合わせ、トランクにはJBLの30cmサブウーファーを搭載して迫力の低域を確保している。そして、このシステムの心臓部となるのが「Goldhorn(ゴールドホルン)」のDSP(デジタルシグナルプロセッサー)だ。約30万円のハイエンドDSPを組み込み、車内の音響特性を緻密にコントロールしている。今後はさらにオーディオをメインとした仕様へシステムアップしていく予定だという。
「走る」「聴く」「釣りに行く」を全部楽しむ最高の相棒
もともとは釣りのために選んだRAV4。車高調でロースタイルを構築し、20インチホイールとPHV用エアロでレーシーに仕立てる。一方で、釣り場へ向かう機動力は犠牲にしていない。排気音はあえて純正のままに留め、ハイエンドなDSPとウーファーで車内を極上のリスニングルームへと変え、移動時間そのものをエンターテインメントに進化させている。
「RAV4だからこうすべき」という固定観念に縛られることなく、自分の趣味やライフスタイルをストレートにクルマへと落とし込んだ“K”さん。
低くても、釣りに行ける。レーシーでも、純正の音と高音質な音楽を楽しめる。このRAV4は、オーナーの「好き」がすべて詰まった、理想のオールラウンダーである。
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