■なぜクルマのマフラーは防寒具のマフラーと同じなの?
クルマのエンジンから発せられる爆音を小さくし、排気ガスを車外に排出するために「マフラー」が備わっています。
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また、消音や排気ガス放出だけでなく、エンジンの特性や見た目にも影響する部分であることから、マフラーはカスタマイズの第一歩としてアフターメーカーのものに交換することも多いパーツといえるでしょう。
内燃機関であるエンジンを搭載するクルマでは、エンジンの内部で爆発が繰り返し無数におこなわれています。そのため、排気ガスが高圧なまま大気に放出されると爆発音が発生することになり、とんでもない騒音になってしまいます。
そこで、その爆発音をマイルドにする役割をもっているのがマフラーで、消音器やサイレンサーとも呼ばれています。
ひと言でマフラーといっても、高級車に備わるものはより静粛性が求められますし、スポーツカーに備わるものは消音しつつスポーティな音質も求められるというように、車種ごとにチューニングが施されています。
そんなマフラーですが、防寒具としての「襟巻き」という意味も持っています。実際、マフラーメーカーの老舗「FUJITSUBO」が、防寒具としてのニットマフラーを東京オートサロンで販売して話題になりました。
消音器であるマフラーと防寒具であるマフラーは、英語の綴りも「muffler」と同じです。では、なぜどちらも同じマフラーと呼ぶのでしょうか。
マフラーとは、「覆う」や「包む」といった意味を持つ「muffle」に、動作主名詞を形成する接尾辞「-er」を加えた単語です。
消音器としてのマフラーはエンジンの排気音を覆ったり包んだりして消音し、防寒具としてのマフラーは首元を覆ったり包んだりして防寒するということで、目的こそ違うものの同じ行為をしているというのがその理由といわれています。
消音器としてのマフラーは、タイコと呼ばれる排気管に設けられた部屋のなかで音を小さくしています。
消音方法にはいくつかの方式が存在し、部屋のなかに仕切りを用いてさまざまな容積を持つ区画を作り、排気ガスがその部屋を行ったり来たりすることで消音させる「反転膨張式」や、グラスウールなどの吸音材を用いて排気音そのものを消音する「吸音式」といったものが一般的です。
前者は消音性能が高いものの、コストがかかり排気効率がやや落ちてしまうという点があり、純正マフラーに多く使用されています。後者は低コストかつ排気効率も良いため、社外マフラーに採用されることが多いタイプとなっています。
ただしグラスウールなどの吸音材は使用しているうちに劣化が進み、十分な消音効果が望めなくなってしまうため、年数が経過したものは車検に通らなくなることがあるため注意が必要です。
※ ※ ※
同じ語源を持つ、消音器としてのマフラーと防寒具としてのマフラー。エンジンを搭載しない電気自動車はマフラーも不要ですが、クルマの電動化が進むにつれて、前者の意味が失われていくと思うと寂しさを感じざるを得ません。
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みんなのコメント
出口だけ4本だし風に着飾ってる車種が多くて痛いな。
性能低いのにメーカーが設定してるんだから
ほんと偽ることに力入れてて薄っぺらいなと思う。
アルファードなんて6本出し風のバンパーまであるからねw