ヤマハは来季、フランコ・モルビデリに代わってアレックス・リンスを起用しMotoGPを戦うことを決断した。チーム残留を悩んでいたモルビデリは、この決定により逆にモチベーションが高まったと語った。
イギリスGPを前に、ヤマハはモルビデリが今季限りでチームを離れることを発表。その直後には、その後任としてLCRホンダからリンスが移籍することも明らかになった。
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モルビデリはチームが来季リンスの起用を決めたことで、「やりやすくなった」と語った。
「もちろん、僕たちのパフォーマンスが良くないのは周知の事実だし、現時点では素晴らしい結果を達成するためのパッケージが整っていない」
「それは周知の事実だし、それに加えてファクトリーが他のライダーと話をしていたことにも、間違いなく幻滅した」
「ムジェロ(イタリアGP)の後にも言ったけれど、僕はヤマハに残りたいんだろうかと自問自答したのは確かだ。 でも、僕の契約を更新せずに素晴らしいライダーであるアレックスを選んだことで、チームが僕を楽にしてくれたと言わなければならない」
「変化を促すようなことが今起きているんだ。今は確かに来季のシートがないから少し心もとないけど、それがシーズン後半戦のモチベーションにつながるだろう」
モルビデリの離脱が発表された後、ヤマハのマネージング・ディレクターであるリン・ジャービスはmotogp.comに次のように語った。
「チームが決断したことだ。私の個人的な感覚ではそうする必要はなかったが、そうすることに決めたんだ」
「でも、両者にとっていい結果になると思う。ライダーとしてパフォーマンスを発揮できないのであれば、環境やモチベーションを変えることが、チームだけでなくライダーにとっても良い結果をもたらすこともあるからね」
「どうなるか見てみよう。ちょうど変化を起こすべき時期だったんだ」
バレンティーノ・ロッシの弟子であるモルビデリは、来年もMotoGPに留まることを望んでおり、マルコ・ベッツェッキのドゥカティ移籍が実現すれば、シートが空いたVR46に加わる可能性もある。
彼はMotoGPの中でも自分が強力で経験豊富なライダーであると自負しており、3勝を記録してランキング2位となった2020年の再現を目指している。
「それが僕の目標だ。僕は強いし、経験もある」
「僕は28歳で比較的若いし、チャンピオンを争うチャンスを得るという素晴らしい瞬間を味わったこともある」
「またそれを経験したいし、それに向けて努力している。 VR46のチームではなくそのマネジメントが自分の名誉を回復し、ポジション争いに戻れるよう全力で助けてくれると確信している」
「僕は常にベストを尽くそうとしている。それほど厳しい状況ではなかったけど、多くの人たちから申し訳なさそうな顔をたくさんされた」
「でも、それでいいんだ。この世界はそういうものだし、自分を突き動かす何かが必ずある。フリーエージェントになったことも、ある種のモチベーションになっている」
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