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BMW、中国市場で逆風 メルセデスGクラス対抗のオフロード車「G74」開発中止か 『iX3』など新型EVは絶好調

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BMW、中国市場で逆風 メルセデスGクラス対抗のオフロード車「G74」開発中止か 『iX3』など新型EVは絶好調

製品戦略の見直しに着手

BMWは市場環境の変化を受け、将来の製品戦略を見直し、メルセデス・ベンツGクラスに対抗するオフロード車の開発計画を凍結した。

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新たにBMWのCEOに就任したミラン・ネデリコビッチ氏は、現在の状況について「過去1年間で自動車業界の情勢が劇的に変化した」と述べている。中国市場での需要減退、中国の新規参入メーカーからの圧力の高まり、米国の輸入障壁の強化、そしてグローバルにおける需要の多様化などがその要因となっている。

BMWの2026年第2四半期の決算発表で、ネデリコビッチ氏は既存の戦略がすべての市場に適していると仮定するのではなく、将来の製品計画を改めて見直していると述べた。

「これらすべての分野において、BMWは重要な措置を講じ、そのペースを加速させています。例えば、将来必要となる技術、モデルバリエーション、駆動方式について、改めて見直しを行っています。さらに、新たな提携が経済的・技術的に理にかなう分野についても検討中です」

ネデリコビッチ氏は、個々のモデルの開発中止や発売延期の可能性については言及を避けたが、これは今後の新型車投入計画がますます流動的になっていることを明確に示す発言と言えるだろう。

オフロード車の開発は一時停止

この見直しにより、すでに少なくとも1つのモデルが開発中止になったとみられる。BMWの関係者によると、計画されていたオフロード車「G74」は経営陣から最終的なゴーサインを得られず、現在は保留状態にあるという。

G74は当初、ノイエ・クラッセの次世代EVとして構想されたが、従来型のクラスター・アーキテクチャー(CLAR)プラットフォームへと移行し、さまざまパワートレインの導入が計画されていたとみられる。

BMWはG74の開発状況について公式なコメントを出していないが、中止が事実であれば、ネデリコビッチ氏が述べた「見直し」を反映したと言えるだろう。

新型車の再評価プロセスの概要を説明する中で、ネデリコビッチ氏は中国を最大の課題の1つとして挙げた。「中国における市場環境の急速な悪化が、6月に業績見通しを修正した主な理由」であるとし、新規参入メーカーが中国を超えて他のアジア太平洋市場、ラテンアメリカ、そして欧州へと事業を拡大していると述べた。

ネデリコビッチ氏はまた、関税、貿易障壁、為替変動、欧州における規制の強化、そして中東での紛争が相まって、BMWの事業を根本的に変えていると指摘した。

ノイエ・クラッセは予想以上に好評

BMWはEVのみに専念するのではなく、ガソリン車、ディーゼル車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、EV、水素自動車の開発を継続しており、主要市場間で顧客の需要がこれまで以上に明確に二極化しているという。

「お客様のニーズや期待は市場ごとに、さらには同じ市場内でも大きく異なります。第2四半期の販売実績は、この現実と、1つの技術に偏らない当社のアプローチの強さを反映しています」

ネデリコビッチ氏は、第2四半期に欧州でのEV販売台数が3分の1以上増加した一方で、米国市場全体ではEV需要が減少する中、内燃機関車が2桁の成長を遂げたと説明した。

新型車の投入計画には見直しが入るものの、BMWのノイエ・クラッセファミリーは好調な勢いを維持している。ネデリコビッチ氏によると、新型『iX3』は人気を集めており、受注数は現在10万台に迫っているという。BMWは需要に対応するため、ハンガリーのデブレツェン新工場ですでに第2シフトを導入している。

BMWはデブレツェン工場での生産拡大について、同社の新規生産施設としては過去最速のものであり、顧客の需要に応えるため予定より前倒しで実施することになったと述べている。

ネデリコビッチ氏によると、新型『i3』の需要も予想を上回っており、9月末の発売に先立ち、予定より早い6月に予約受付を開始したという。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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