現在フォースインディアに所属しているエステバン・オコンは、来季のレギュラーシートを確保できない危機に晒されている。
フォースインディアは、チームの財政難に伴い、管財人の管理下に入った。これを救済したのが、ローレンス・ストロール率いる投資家連合であり、ベルギーGPからは”レーシングポイント・フォースインディア”として再スタートを切っている。
マクラーレン、オコンを選ばなかった理由は”メルセデスとの近い関係”
このローレンス・ストロールは現ウイリアムズのランス・ストロールの父親であり、早ければ今季中にも、ランス・ストロールがフォースインディアに加入する可能性があると言われている。そしてその際にチームを追われるのは、オコンだとの見方が強い。
しかしレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、同グループの育成出身のドライバーの中に、来季F1昇格を果たす有望な存在がいないという状況下でも、現状のままオコンとの契約を交わすことはないと語る。
オコンが危機に晒されている理由は、メルセデスとの契約にある。オコンはメルセデスの育成出身のドライバーであり、今もメルセデスとの契約を有している。そのため、現状の契約状況のままオコンを雇うことは、メルセデスのパワーユニットを使っていないチームにとっては、メリットどころかデメリットとなってしまう可能性がある。つまり、メルセデスが呼び戻すことを決めれば、オコンを起用しているチームは、たちまちドライバーを失ってしまうことになるのだ。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンも、オコンに対して同様の感情を明らかにしている。
「メルセデスの投資は比較的少ないが、彼ら(若いドライバーたち)がF1に入るための大きな助けにはなり、それがメリットになった」
ホーナーはそうmotorsport.comに対して語った。
「でも今は、メルセデスのドライバーであるということは、重石に近いようだ」
「(メルセデスが)呼び戻す形のシステムは、ほとんどのチームにとっては魅力的ではない」
「このような状況では、来年のシートを得ることができない、オコンのようなドライバーを生むことになってしまう。彼の契約が自由なのであれば、間違いなくトロロッソの候補者になるだろう」
「しかしレッドブルとしては、メルセデスのドライバーに投資をするつもりはない。そして、同じようなことが他でも起きて欲しくないと思っている」
ホーナー曰く、メルセデスはオコンをワークスチームに昇格させるというリスクを冒すべきだったという。その好例として、レッドブルがセバスチャン・ベッテルやダニエル・リカルド、そしてマックス・フェルスタッペンを登用した件を挙げた。
「知っていること(すでに実績を残しているドライバーを起用すること)を行うのは、とても簡単だ」
そうホーナーは語った。
「未知のことや新人を起用する場合には、はるかに多くのリスクがある。私たちはそういうことを何度も行ったが、それは報われたと思っている」
「我々はとても成功しているジュニアプログラムを持っているし、レッドブルにはジュニアチームがある。我々はそれに投資してきたのだ。セブやダニエル、マックスらは、その配当のようなものだ。そして来年はピエール・ガスリーがそれを見せてくれることだろう」
「そしてそのシステムは、カルロス・サインツJr.などにも数多くのチャンスをもたらした」
ホーナーは、現在のレッドブルの育成ドライバーには、F1直下の”空白”の部分があることを認めた。しかしその一方で、F1を目指す多くの若者がいることを主張する。
「F3にはダニエル・ティクトゥムがいる。彼は選手権で勝っているが……それは全て循環なのだ」
「我々は常に若く新しい才能を探している。だから、その空白がある状況が長く続くだろうとは思っていない。我々は草の根にも目を向け、若いドライバーたちに投資しているんだ」
「現時点では、カートに非常に良いドライバーがふたりいる。ハリー・トンプソンとジョニー・エドガーだ。若いドライバーたちが育ってくるのをサポートするためには、草の根に目を向ける必要があるんだ」
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