5月13日、ル・マン-ブガッティ・サーキットで開催される2021年MotoGP第5戦フランスGPを前にプレスカンファレンスが行われ、コンパートメント症候群(腕上がり/アームパンプ)の手術を受けたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がコメントした。
ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで5月2日に行われた第4戦スペインGPの決勝で、ポールスタートのクアルタラロがレース中盤から急に失速。右腕に腕上がりの症状が出たためブレーキングが厳しくなりトップから18秒907遅れの13位でフィニッシュした。
クアルタラロ、失速の原因は腕上がり「突然、右腕の感覚がなくなった」/MotoGP第4戦スペインGP
今季は第1戦カタールGPで5位、第2戦ドーハGPと第3戦ポルトガルGPで連勝を飾っていたため、突然のペースダウンには驚きがあった。
クアルタラロは5月4日にフランスの病院で右前腕の手術を受けた。しかし、2019年6月4日にも腕上がりの手術を受けているため2度も同様の手術を受けることとなった。
フランスGPに参戦するクアルタラロは「レース中はかなりフラストレーションが溜まっていて、優勝するペースはあるのにパワーがなかった。周回を重ねるごとに普通のパワーが得られるブレーキングが難しくなってしまった。まだ10周以上も残っていた」と語った。
「優勝のチャンスを失ってしまったが、その後はポイント圏内でレースを終えるために走るだけだった。2度目の手術を受けるには適したタイミングだった。体調は良く、傷口が少し伸びているけど、バイクに乗ることが待ち切れない。気分は最高だし、ライディング中に問題が発生することはないと思う」
「ウェットでのテストをとても楽しみにしている。昨年はFP1と日曜日が本当にウェットコンディションだったから、少し不思議だった。どのトラックでもドライコンディションで良いフィーリングがあるから、ウェットで走ることにワクワクしている」
「2年前は相性が良かったので、うまくいくと思うし、今週末は1度のセッションだけでなく、週末を通じて、ウェットで走る絶好の機会になると思う。できるだけ多くの経験を積んで、ベストを尽くしたい」
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)も第2戦ドーハGPのレース中に右腕の腕上がりに苦しみ、その後手術を受けた。しかし、欠場することなく、第4戦スペインGPでは優勝を飾っているためクアルタラロも走行の心配はないだろう。
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