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他店で断られたクルマも何とか直したい。「株式会社 フレイヤ」代表・北本正彦さん

信頼できる主治医との出会いは、充実したカーライフの重要なポイントです。今回は、岡山県で頼もしいファクトリーに出会いました。筆者の知人から「旧車と輸入車が大好きで優秀なメカニックがいる」と聞いたのが取材のきっかけです。

■看板を掲げないファクトリー「株式会社 フレイヤ」

世界共通で、いまや最強の人種は「オタク」だ!その理由とは?

岡山自動車道有漢(うかん)インターを下車して約30分。国道180号沿いに「株式会社 フレイヤ」はあります。木工所として使われていた建物を再利用した2階建てのファクトリーに看板はありません。決して「一見さんお断り」というわけではなく、口コミや紹介がほとんどのため、大きな宣伝は行っていないそうです。

旧車全般とスポーツカーを得意とするフレイヤ。代表を務める北本正彦さん(38歳)が、今回の主人公です。整備のほとんどを北本さんが担当。入庫するクルマのなかには、他店で整備を断られた個体も少なくありません。

「“修理できない”と言いたくなくて、どうにかしたいんです。お客様には愛車と永く過ごしていただきたい。ご要望を承りながら提案も行いつつ、サポートに努めています」

お客様に寄り添う姿勢を大切にしている代表・北本さんの「カーライフの原点」と開業の経緯を、まずは伺います。

■クルマとともに成長。代表・北本さんのカーライフ

「物心がついたとき、すでにクルマが好きでした。父親が整備士だった影響もあるかもしれません。小学6年の頃には、オーディオやアフターパーツの交換ができるようになっていました」

2003年に社会人となり、ディーラーに就職した北本さん。走り好きな仲間とサーキットへ通いはじめます。

「ドリフトをきっかけに仲間が増え、軽自動車耐久レースの車輌製作にも携わりました。人の輪が広がっていくにつれ、整備や仕様変更を依頼されるようになりました。それまで、本業とは別の作業は自宅で行っていたのですが、スペースや設備に限界を感じるようになっていました。そんなとき、持ち込み作業を許可してもらえる整備工場に出会い、ディーラーからの転職を決めました」

整備工場に勤務しながら、個人の仕事もこなす北本さん。多忙をきわめつつも、当時のカーライフは充実していたそうです。

「80、90年代を彩ったスポーツカーに憧れて育ったので、今もNSXやポルシェ911(964)などが好きですね。好きな車種がありすぎて、いろいろなクルマを手に入れて整備しては乗っていました。一時は7、8台を同時所有していて、セダンやピックアップトラックもありました」

今はどんな愛車を?

「昔からMINIも好きで、今は1967年式のモーリス ミニ トラベラーを所有しています。不動車の状態で購入しているので、再び元気に走れるよう手を入れてやることが楽しみです」

お客様から譲り受けたという現愛車のモーリス ミニ トラベラーは、ウッドトリムではないオールスチールのレアな個体でした。シックな外装と華やかな赤い内装のコントラストに、筆者は思わず「おしゃれ!」と心の声が出てしまいました。

ジャンルを問わず、さまざまなクルマを愛する北本さんに、予算抜きに所有したいクルマ「ベスト3」を尋ねてみました。

「メルセデス ベンツ 190Eエボリューション2にいつか乗ってみたいです。今は価格が高騰しているんですよね……。昔、親戚が190Eに乗っていて、助手席に乗せてもらったときの感動が今も鮮やかです。それから、ポルシェ 356。ポルシェが好きなので、原点のモデルである356を一度所有してみたいです。デザインとコンパクトさに惹かれますね。そしてランチア デルタ HFインテグラーレ。実は購入一歩手前でしたが、コストの問題で断念しました。一生に一度は乗りたいクルマです」

■独立のタイミング

北本さんは、2018年に独立を決意。同じ年の10月にフレイヤをオープンさせました。独立は早い時期から考えていたそうですが、きっかけを伺いました。

「個人で請け負っている仕事の口コミが拡がり、勤務先の整備工場を待機車輛が占める状況になりつつあったからです。そんなとき、ちょうど後押ししてくださる方が現れたため、急きょ独立を決めました」

社名の「フレイヤ」は、北欧神話に登場する「愛と美の女神」の名ですが、その社名の由来は?

「もともとは、妻が経営していた喫茶店の店名なんです。私の仕事を手伝うためにお店をたたんでしまったので、店名を引き継ぎました。北欧テイストにこだわった店だったので、店名も北欧神話から“Freyja(フレイヤ) ”と名付けていたんです」

■みんなでクルマを楽しめる環境を作りたい

今後、どんなファクトリーにしていきたいかを北本さんに伺いました。

「クルマのさまざまな楽しみ方を提案し、みんなで楽しめる環境を作っていきたいです。そして、クルマ愛好家のみなさまのお力になれるよう、できる限りの努力をして、1台でも多くのクルマを後世に残したいと思います」

■取材日はオープン2周年の記念日

取材でお邪魔した10月10日は、フレイヤのオープン記念日でした。ファクトリーには次々と来客があり、語らいを楽しむ人、見学する人でにぎわっていました。

■スーパーカーの整備から、お客様との共同レストアまで

この日、ファクトリーにはフェラーリ360モデナが入庫していました。ヒートエクスチェンジャーの内部に腐食によって穴が空き、冷却水とミッションオイルが相互混入を起こして冷却を妨げていたそうです。お客様がいち早く水温上昇に気づいたことで、最小限のダメージで済みました。

そして、外にはレストア中のスズキ フロンテクーペが。部品取り車だった個体を「教材車」として貸し出し、お客様と北本さんでレストアを楽しんでいるそうです。

■お客様に聞く

訪れていたお客様にも、話を伺うことにしました。常連客のひとり浅田英夫さんは、ホンダ S600を所有。北本さんに整備を委ねています。

「彼(北本さん)に部品を卸している会社の家族と私につながりがあり、紹介してもらったのがきっかけでした。おかげで私のエスロクのキャブは絶好調です。店に行くと、奥さんと話すのも楽しみのひとつですね。夫婦で人柄が良く、腕は確かです。今は一緒にフロンテクーペのレストアを楽しんでいます」

■北本さんの愛車ポルシェ911カレラ2(964)旅立ちの日

この日は、北本さんの愛車、ポルシェ911カレラ2(964)がお客様の室山さんへ嫁ぐ日でもあったのです。

■愛車と長く過ごしていくために

最後に、愛車と長く過ごす秘訣を北本さんに尋ねてみました。

「先手を打ったメンテナンスはもちろんですが、何よりしっかり乗ってあげてください。どんなに良いコンディションでも、乗らなくなると途端にダメになります。しっかり乗って、楽しんでください」

「乗ってナンボ」という言葉は、乗り倒すというよりも息吹をもたらすための言葉かもしれません。お客様とともにクルマを楽しみながら心地良い関係を築き、厚い信頼を得ている北本さん。確かな腕と人間力の持ち主でした。そして「株式会社 フレイヤ」は“クルマを生かす、クルマと生きる”を感じられる、頼もしくあたたかい場所でありました。

◆ショッププロフィール

店名:株式会社 フレイヤ

代表:北本正彦さん

年齢:38才

住所:〒716-0002 岡山県高梁市津川町今津315-1 

Tel:0866-56-1720 

取扱車種:国内外旧車・スポーツカー

営業時間:10:00~18:00

定休日:火曜 

※初めての方は来店前にお電話を

[取材協力/吉備旧車倶楽部(西 栄一 古谷 啓通)]

[ライター・カメラ/野鶴 美和]

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