2020年のWTCR世界ツーリングカー・カップでも4台体制を敷くLynk&Co Cyan Racingは、イバン・ミューラー、ヤン・エルラシェール、テッド・ビョークに並ぶ最後のレースシートに、ウルグアイ出身の23歳サンティアゴ・ウルティアを抜擢すると発表。2019年のTCRヨーロッパ・シリーズでランキング3位に入った新進気鋭の元フォーミュラ・ドライバーが、ワールドツーリングカーの舞台にステップアップを果たすことが決まった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開幕ディレイが続くWTCR2020年シーズンに向け、先月にも子息のキャリア支援に集中するべくチーム離脱をアナウンスした、元WTCC世界ツーリングカー選手権3冠王者のアンディ・プリオールの穴を埋めるドライバーが誰になるのか。Lynk&Co Cyan Racingもティーザーのリリースを作成するなど注目が高まっていた。
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そんななか、この7月初頭にCyan Racingの故郷でもあるスウェーデンのアンダーストープでプライベートテストに臨み、Lynk&Co 03 TCRを初めてサンプリングしたウルティアは、その内容でチームに感銘を与えることに成功。2020年はビョークのチームメイトとして大抜擢されることが決まり、Cyan Performance Lynk&Co Teamから晴れて世界戦に昇格することがアナウンスされた。
「Cyan Racingに加入できるなんて最高にハッピーだよ。それと同時に、この契約で僕はウルグアイ出身者で初のプロレーシングドライバーになることができた。僕にとっても、母国にとっても、非常に感動的な瞬間だ」と、喜びを語ったウルティア。
同国南西部ミゲレテという小さな村に生まれたウルティアは、カートで頭角を表すとイタリアに飛び、フォーミュラ・アバルトで2シーズンを過ごす。その後、ヨーロピアンF3オープン、GP3と順調にステップアップを果たし“フォーミュラ・ラダー”を駆け上がったウルティアは、2015年に突如アメリカへと渡りプロ・マツダ・チャンピオンシップに挑戦。ここでシリーズタイトルを獲得すると、3シーズン戦ったインディライツでは2年連続のドライバーズランキング2位(最終年は同3位)を獲得するなど、シングルシーターの若手有望株として認知された。
そのウルティアがキャリアの大幅な軌道修正を決断したのが2019年で、アウディスポーツのトップカスタマーであるTeam WRTに加入し、TCRヨーロッパと同ベネルクス・シリーズにチャレンジ。自身初のツーリングカーながらアウディRS3 LMSの個性を素早く習得したウルティアは、ヨーロッパでランキング3位、ベネルクスで同4位という、デビューイヤーとして上々の戦績を収めた。
「そう、僕はまだ明らかに若いドライバーで、この先も長年にわたってCyan RacingとWTCRに参戦し続けたいと思っている。この機会とチームからの信頼を得たことに本当に感謝しているし、皆の期待に応えるために全てを捧げたい」と続けたウルティア。
「もちろん、簡単なことではないと理解しているけれど、難しいからこそレースを愛しているんだ。いまはシミュレーターで多くの準備を重ねていて、カレンダーに載るいくつかのサーキットもテストする予定だ。その意味でも、シーズンに向け自信を持っているよ」
ウルティア起用を決めたCyan Racingのマネージングディレクター、フレデリック・ウォーレンは、彼が今後1年間にわたってチームの強力なパートとして機能し「実力を証明することを確信している」と語った。
「テストでの力強いパフォーマンスと可能性を確認し、我々はサンティアゴとともにシーズンを戦うことを決めた」と説明するウォーレン。
「そのテスト時点で彼はチームのメンバーと非常に打ち解け、上手く意思疎通をしていたことに加え、コクピットに座ってステアリングを握ると、すぐに抜群のペースを示したんだ」
WTCR世界ツーリングカー・カップの2020年シーズンは、9月12~13日のオーストリア・ザルツブルクリンクで幕を開ける予定で、ウルティアはいつもより少し遅れたスケジュールで世界戦デビューを飾ることとなる。
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