エンジンから内装までパワーアップした最新の最強モデル
マセラティがグレカーレに改良をほどこしました。おかげさまで、このイタリア製SUV、いままで以上に魅力的になってます。
2026年7月末に、私が、イタリアで乗ったのは、最新の「グレカーレ・トロフェオ」。
トロフェオは、グレカーレのトップモデル。さらにパワーアップしました。加えて、フロントマスクがシャープな印象になるとともに、内装の質感が向上しているんです。
「クラス最速を誇るSUV」とマセラティがうたうグレカーレ・トロフェオ。
「V6エンジンは、F1由来の特許技術、プレチェンバー燃焼システムを搭載。かつてないパワーと、五感に直接響く圧倒的なレスポンスを瞬時に実現します」
マセラティが胸を張るように書いているとおり、スポーツモデルの要である高性能エンジンが、グレカーレ・トロフェオの最大の魅力といえます。
イタリアはアドリア海沿い、スロベニア共和国との国境で、港湾都市として栄えてきたトリエステが、グレカーレ・トロフェオのテストドライブの中心地。すばらしいフィールでした。
マセラティといえば、イタリアもん好きのオヤジさんにとっては、マジックワード。その名前を聞いただけで、心がとろけそうになる方も少なくないのでは。
70年代のかっちょいいスポーツカー(ボーラやメラク)、80年代から90年代にかけての小粋なGTクーペ(ビトゥルボにはじまり3200GTまで)、それに昨今のMCプーラやGT2ストラダーレ……。
クルマ好きオヤジをとりこにしてきたのがマセラティであります。そんなオヤジさんの”マセラティにSUVも作ってほしい”という声を聞き入れて、開発されたのが17年のレヴァンテでした。
それと入れ替わるように、23年に登場したのがグレカーレ。
サイズ的には、レヴァンテが3000mmのホイールベースに5000mmの全長だったのに対して、グレカーレは2900mmのホイールベースに4846mmの全長。
ほんの少しコンパクトであるだけでなく、走りのキャラクターも違います。レヴァンテはコーナリング時に車体のロールを許容する乗り味だったけれど、グレカーレはもっとスポーツカー的。
レヴァンテにはロールを使っていかにきもちよくコーナリングするかなど、ドライビングに習熟していく楽しみがありました。グレカーレはもっとストレートです。
トロフェオの「ネットゥーノ」V6エンジンをがんがん回して、高い回転を保ちながら、コーナーに飛び込んでいけるようなドライビングが味わえるのです。
今回の改良で、トロフェオのエンジンパワーは、従来の410kWから440kW(590ps)へ上がっています。
トロフェオに標準装備のエアサスペンションも強い味方。おかげで、スロベニアのワインぶどう畑のあいだのワインディングロードを走るときは、ドライバーズカーとしての本領発揮であります。
トロフェオのステアリングホイールは、レースカーのようなアルカンターラ巻き。小径で、握るといい雰囲気です。こんなところに、レースで名を馳せてきたマセラティの伝統を感じさせます。
ドライブモードにはふだん用の「GTモード」に加え「スポーツモード」や「コルサ(レース)モード」が設定されています(「オフロードモード」もあります)。
クルマのキャラクターはドライブモードで変わります。例えばドライビングを楽しみたい時のコルサモードでは、ノーマルより車高が25mm下がり、ペダルの感度が最高レベル、いっぽうシフトアップポイントは遅くなります。
高速道路を走る時は、どちらかというと安逸ムードでいけます。サスペンションは路面によく追従し、ショックを吸収。オヤジさんも、あのコとともに、気分よく乗っていられるでしょう。
内装はグレカーレの魅力のひとつ。前席のセンターコンソールはあえて幅をもたせて、両側のひとが座る部分はちょっとタイトな演出。シートはサイドサポートが張り出したバケットタイプと、ヤル気をかきたてます。
トロフェオのエアサスには車高調整機能つきです。ドライビングモードおよび走行速度に応じて5段階の変更が可能。ノーマル、オフロード、スポーツなど選べます。
ダッシュボード上のクロックは、八角形のフレームと金属製のリューズをそなえ、時間に加えGメーターなど表示可能なので、同乗者とともに楽しんでください。
ダッシュボードに設けられたギアセレクターも注目です。今回、本物の金属をボタンに変更。「素材にも徹底的にこだわり」作ったとマセラティが言うのも納得です。
「多用途性がグレカーレには重要」とマセラティが言うように、室内空間は後席をふくめて余裕がありますし、荷室も容量がしっかり確保されています。
街乗りはもちろん、旅行もいいし、日帰りゴルフでも、よきパートナーになってくれること、うけあいます。
■ Maserati Grecale Torofeo
全長×全幅×全高/4876×2163×1660mm
ホイールベース/2901mm
車重/2027kg
2992cc V型6気筒 全輪駆動
最高出力/440kW@6500rpm
最大トルク/620Nm@3000~5500Nm
変速機/8段オートマチック
乗車定員/5名
加速性能/0-100kph 3.8秒
最高速/285kph
燃費/8.9km@l(WLTC本国データ)
価格/未定
■ お問い合わせ
マセラティ ジャパン 0120-965-120
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