F1スペインGPの予選で最下位に終わってしまった角田裕毅(レッドブル)は、今回は特別なグランプリだったのに、自分のパフォーマンスを発揮できないのは残念だったと語った。
角田はスペインGP初日から苦戦。考えうる全てのセットアップを試したと言うが、それが功を奏することはなく、逆に負のスパイラルに陥っていった。その結果、予選ではまさかの最下位。全車が1秒以内にひしめきあうという稀に見る大接戦の予選Q1であったが、それでも最下位は最下位であり、角田もこの状況に困惑している。
■レッドブルのホーナー代表、苦戦続く角田裕毅に信頼「彼が速いのは分かっている。それだけの能力があるのは分かっているよ」
マックス・フェルスタッペンのチームメイト……つまりレッドブルのセカンドカーのシートという仕事は、F1界の中でも最も難しい仕事であると言われ続けてきた。ダニエル・リカルドも、ピエール・ガスリーも、アレクサンダー・アルボンも、セルジオ・ペレスも、そしてリアム・ローソンも、この仕事をうまくこなせず、チームを離れていった。今回の結果を見る限り、現在の角田も、同じような状況に追い込まれてしまっているようにも見えてしまう。
しかし角田は、チームからはそれとは異なる評価をもらっていたと語った。
「正直に言って、今回のグランプリは僕にとっては本当に特別なモノだったと思います」
そう角田は語った。
「少なくとも前回のグランプリまでは、今回とは異なる走りを見せることができていたと思います。チームも僕と同じ考えでしたし、ペースもありました」
「予選では、赤旗などで少し不運なこともありました。でも、少なくともペース自体は見せられていたんです。チームからは、セカンドドライバーとしてマックスに匹敵、あるいはそれ以上のタイムを出せたのは久しぶりだと、何度も聞きました。彼らは喜んでくれていたんです」
「でも、今回のグランプリは何らかの理由で大幅にタイムが落ちてしまい、自分のパフォーマンスを発揮できていません。それは残念です。今回のグランプリは、本当に奇妙な感じなんです」
角田は、厳しいポジションからのスタートとなるものの、決勝では全力を尽くすと誓った。ただそれでも、現実的には厳しい戦いになると覚悟している。
「決勝はベストを尽くします。トップ10に入るために、出来ることは何でもします」
そう角田は語った。
「ただ問題は、FP2以降マシンの限界を克服できていないということです。FP2では、周回を重ねるごとにタイヤが劣化していくばかりでした。そう言う意味では、現実的には厳しい戦いになると思います。うまくいけば、いくつかの変更によって、少しは改善できると思います。でもそれ以外については……どうなるか見てみましょう」
何かを試すためだけに決勝に挑む可能性もあるのか? そう尋ねられた角田は、次のように語った。
「マシンに明確な限界や問題が見つかれば、そうすることもあるかもしれません。でも僕自身、セットアップをこれ以上変えることに、あまり意味はないと思っています。ほとんど全てのセットアップを試しましたから。それでも全く同じで、ただ四輪が全て滑ってしまっているだけです」
「議論することは必要だと思っています。でもどんなセットアップが状況を変えることになるのか、僕には分かりません」
なおレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はチームのプレスリリースに掲載したコメントで、角田のパフォーマンスアップを手助けするために、ダウンフォースを多めにしたと明かしてる。
「ユウキは週末を通じて苦戦していた。彼を助けるために、ダウンフォースを少し多めにしたが、苦戦の原因を理解するのは難しい。もう少し詳しく調べる必要がある」
「残念ながら、明日順位を上げるためには、かなりの努力が必要になるだろう」
またレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコも、今回の角田の苦戦について、Skyドイツに次のように語った。
「彼のパフォーマンスは残念だった。金曜日には、マックスに比較的近いように見えたんだがね。しかし、予選ではまったく機能しなかった」
「マシンが(フェルスタッペンと)全く同一ではなかったとしても、最下位という結果は、チーム内で尋ねなければならない」
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みんなのコメント
チームも見放してらだろう。