JRC全日本ラリー選手権は7月31日~8月2日、京都府京丹後市を中心に第5戦『NISSINラリー丹後2020』が行われ、鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)が今季初優勝を飾った。総合2位は前戦優勝の奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)、総合3位には新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が入った。
2019年に列島を襲った台風19号や、今春から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響を受けてラリーイベントの延期や中止が相次いだ2020年シーズンのJRC。
全日本ラリー:7月『ラリー・カムイ』、8月『横手ラリー2020』開催中止。次戦は9月『RALLY HOKKAIDO』
シリーズは当初、計10ラウンドからなるスケジュールを発表していたが、これを再編。3戦減の全7戦で争われる改訂版カレンダーをリリースした。そうした状況のなか、3月の第2戦新城ラリーで今季の開幕を迎えた。
実質の第2戦として行われたラリー丹後はその新城ラリーと同様に、新型コロナの感染拡大防止対策として無観客での実施となっている。
京丹後市と宮津市を中心にSSが設定されたラリーの競技初日はふたつのSSを3回ずつ走る6SSでの争いに。鎌田はその最初のSS1でトップタイムをマークして幸先良くラリーをリードする。
続くSS2では奴田原がステージ優勝を飾るも、今戦に向けて新車を投入している鎌田はその後のSS3、SS5で最速をマーク。SS4、SS6を制した奴田原に4.7秒の差をつけてレグ1(デイ1)を終えた。
迎えた最終日レグ2(デイ2)はSS7~10の計4SSでの争いに。ここでは前日、足回りにトラブルを抱えてデイリタイアを喫した勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が速さをみせて全ステージで最速タイムを記録。レグポイント3点を獲得している。
一方、一騎打ちの様相を呈するトップ争いでは、鎌田が徐々にリードを広げる展開に。最終SSこそ奴田原が差を縮めたものの、最終的には鎌田が17.1秒のリードを築いて2020年シーズン初優勝を掴み取った。総合3位は新井大輝組スバル、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が総合4位となった。
JN2クラスは上原厚/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプR)が優勝。JN3では竹内源樹/木村悟士(スバルBRZ)、JN4は高橋悟志/立久井和子(スズキ・スイフトスポーツ)、JN5は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN6は明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれクラス優勝を飾っている。
全日本ラリー選手権の次戦は9月12~13日、第9戦『RALLY HOKKAIDO』が北海道帯広市を中心に開催される。
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