マッツ・ミケルセン、カンヌ国際映画祭2025で夏らしい「トーンオントーン」ルックを披露！

マッツ・ミケルセンの爽やかなカーキルックの決め手は、色と質感の絶妙なコントラストにあり。

カンヌ国際映画祭とアカデミー賞の最大の違いは「リネン」にある。同映画祭は、その年最大の話題作の発信地であるだけでなく、地中海の温暖な気候のおかげで、来るサマーシーズンに何を着るかを決めるインスピレーションの宝庫にもなっている。

世界で最もスタイリッシュなセレブたちは、この地を訪れるとひときわフレッシュなスタイルを披露する傾向がある。今年も例外ではない。トーンオントーンのコーデのハウツーをお探しならなおさらだ。

ジェレミー・ストロングの頭からつま先までオールピンクのコーデュロイルック（錆色をしたリシャール・ミルの時計も）はより上級者向けだとして、マッツ・ミケルセンのカーキのアンサンブルは、この夏のムードボードにぜひ載せたいと思わせるものだ。

野暮にならない絶妙なコントラスト

ミケルセンが着ているカーキ色のリネン製サファリジャケットおよびパンツは、コート・ダジュールの暑さをしのぐ完璧なアイテムであることは言うまでもないが、この生地の持ち味であるゴワゴワ感が最大限に生かされているのが特徴だ。

とはいえ、あまりサファリルックを徹底しすぎると、コスプレの域に陥ってしまう。だからこそ、サンドカラーのニットポロと、同系色のトレイルランニングシューズがここで利いてくるのだ。同色のオールリネンでは野暮ったくなりかねないところを、色と質感にちょっとした変化を持たせることで、ちょうどいい視覚的コントラストでまとめている。

ミケルセンのように色白の肌と白髪の交じり始めた明るい髪の持ち主は、全体にぼやけた印象になるのを避けるため、肌や髪の色に近い色は着ないようにというのがこれまでの常識だ。しかし、彼がここで示しているように、複数の中間色とテクスチャーの組み合わせで、素晴らしい結果を生むことだってできる。

似たようなコーディネートを試してみたい人は、試行錯誤しながら自分に合った着こなしを見つけてほしい。幸いなことに、夏はまだこれからなのだから。

From GQ.COM

By Jeremy Freed
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama