マクラーレンは現在、インディカー王者のアレックス・パロウと法廷で争っている。双方の主張は食い違っており、ザク・ブラウンCEOはパロウの証言を真っ向から否定した。
マクラーレンは2022年、翌年のインディカーシリーズにおけるパロウの契約を巡ってチップ・ガナッシ・レーシングと衝突。結局2023年もパロウはチップ・ガナッシに残留したものの、F1テストに参加するなどマクラーレンとも関係を持ち続け、2024年こそアロー・マクラーレンに移籍してインディカーを戦うと見られていた。
■アレックス・パロウとマクラーレンの法廷闘争。争点はパロウが支払う損害賠償金額か? マクラーレンは33億円あまりの支払い求める
しかしながらパロウは2024年のマクラーレンとの契約を一方的に破棄。マクラーレン側はこの契約違反によってチームは混乱し、危機的状況に陥ったとして、パロウに対して約2000万ドル(約30億円)の損害賠償を求めて提訴した。
またパロウ側は、ブラウンCEOからF1シート獲得に向けて支援することを約束されながらも、その希望を失ったことが契約破棄の理由だとしているが、ブラウンCEOは一切の約束を否定している。
この長く続く争いは先日、イギリスの高等法院で審理に入った。パロウは法廷にて、「3年前にブラウンから、当時マクラーレンのチーム代表だったアンドレアス・ザイドルの独断によって、ダニエル・リカルドの後任として2021年のF2チャンピオンであるオスカー・ピアストリと契約したことを伝えられた」と証言した。
2023年にマクラーレンからF1デビューを果たしたピアストリは今季、ランド・ノリスとドライバーズタイトルをかけて争っているが、ここ最近のチームの振る舞いから「チーム側はノリスとピアストリを平等に扱っていないのでは」という声も挙がるようになっている。そんな中で出てきたパロウのこういった証言は、「ブラウンは元々ピアストリの起用に消極的だったのではないか」という憶測を生み、チーム内の待遇差を巡る議論を加速させている。
パロウの法廷での証言は以下の通りだ。
「僕はザクとMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)の近くで夕食を共にした。ザクはオスカーを起用したのは自分の判断ではないと言った。彼はチーム代表のアンドレアス・ザイドルが決めたと言ったんだ」
「ザクは、ピアストリのパフォーマンスが2024年に向けて僕と比較評価されると話していた。そして彼は自身の見解として、僕のF1シート獲得の可能性にオスカーの存在は影響を与えないとしていた」
ただブラウンは、こういったパロウの主張は馬鹿げていると一蹴した。彼はロイター通信に対してこう語っている。
「私がドライバー起用に関する重要な決定権を持たないという話、そして私があの才能あるオスカー・ピアストリとの契約に賛成していなかったという話……どちらの方が滑稽だろうね」
「どちらもまったく馬鹿げている。この世界をよく知る人なら、それがよく分かるはずだ」
さらにブラウンは、シンガポールGP後にピアストリ本人と会った際、ピアストリもこの話を笑い飛ばしていたと話す。
「我々はオスカーとランドという、グリッド上で最高のドライバーコンビを擁している。その素晴らしいパフォーマンスとスポーツマンシップには、この上なく満足している」
「シーズン後半に繰り広げられる素晴らしいレースが今から楽しみだ」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
4年ぶり復活! ホンダ新型「“5人乗り”SUV」発表! “アコード”エンジン&高性能4WD搭載! “2列目”が広すぎる「6代目CR-V」どんなクルマ?
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ザク・ブラウンがパロウやパト・オワードなどインディカーのトップドライバーをテストしリザーブ契約をしていたのは自前の育成が育たずノリスを誰と組ませるのかという問題があったから。
その最中にマーク・ウェバーとザイドルの間でピアストリの起用が決まりザクとパロウの話が宙に浮いたというのが真相だろう。
パロウがチップ・ガナッシと再契約したのは当然でそれがなければどちらのシリーズにもシートがないという事態になっていた。
訴訟の落とし所がどこになるのかはわからないがパロウは本気でF1に挑戦するつもりだったことはファンとしては残念、その後インディ500も制覇し敵なしの状態のパロウならピアストリと遜色ない活躍が観れていたかもしれない。