ルノー・グループのCEOルカ・デメオが退任することが、アルピーヌF1チームにおけるフラビオ・ブリアトーレの立場、さらにはチームの将来に変化をおよぼす可能性がある。
6月15日、ルノーはデメオCEOが7月15日付けで退任することを発表、その後、彼は複数の高級ブランドを所有するケリング・グループのCEOに就任することが明らかになった。ルノーは現在、デメオの後任確保に奔走している。
ルノー・グループCEOのルカ・デメオが辞任へ。リブランドを主導したアルピーヌF1の活動にも影響か
ブリアトーレは、デメオの退任はどのような影響をアルピーヌF1チームにもたらすのかと尋ねられた際に、「何も変わらない」と述べ、そのメッセージを、社内でも公の場でも繰り返し強調している。
アルピーヌが、ブリアトーレとエグゼクティブアドバイザーとしての契約を結んだと発表した際、「フラビオ・ブリアトーレは、F1部門におけるルカ・デメオCEOのエグゼクティブアドバイザーとして任命された」と明確に述べていた。つまり、ブリアトーレはルノーの社員ではなく、デメオの個人的アドバイザーとして働いていることを意味する。
デメオの後任者は、ブリアトーレを現在の役割にとどめるかどうかの判断をすることになるだろう。新CEOが、このスポーツ最大級の不正行為と結びつけられた人物をアルピーヌF1チームの責任者として据え続けたくないと考える可能性は十分にある。
ブリアトーレ自身は現在、チームのファクトリーとレース現場における日常業務を管理する新たなチーム代表を探している。だが、候補者たちは、今後、ルノーの新たな経営陣がブリアトーレについてどういう決定を下すかを見守ることになりそうだ。
また、新たなルノーCEOがF1チームを売却して利益を得るという方針を取るならば、選択肢は豊富に存在しているという点でも、チームの将来には懸念が感じられる。
かつてアルピーヌのチーム代表を務めたオットマー・サフナウアーは、12番目のチームを立ち上げる計画を準備しているが、既存のチームを買収することを望んでいる。ルノーの元チーム代表シリル・アビテブールは、現在ヒョンデのモータースポーツ部門を統括しており、近いうちにヒョンデをF1に参入させる計画を立ち上げる可能性がある。また、ハースの元チーム代表ギュンター・シュタイナーもF1チームを買収、あるいはゼロから新チームを立ち上げるのに十分な資金を確保しているとみられている。
そのため、現在アルピーヌF1チームで働くすべての人々が、緊張感に満ちた時間を過ごしている。ブリアトーレが安心を確約する言葉を発しても、それは何の保証にもならないからだ。
[オートスポーツweb 2025年06月23日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
レッドブル新代表に就任したメキーズを待ち受ける5つの課題……苦戦する角田裕毅を復活させることはできるか?
「フェルスタッペンは夏休み明けに移籍を発表する」ラルフ・シューマッハーの見解……根拠に“勝てるマシン”提供への期待薄
ハースF1小松礼雄代表、2024年マシンでグッドウッドの丘を駆ける。提携先トヨタから中嶋一貴がVF-23を走らせる
V4のヤマハ、テストで直4から”2秒落ち”も将来有望? リンス「かなり良さそう」動画アップにはお叱り受ける
元F1界のドン、バーニー・エクレストンが、レッドブル代表電撃解任について語る「成功している時、彼は多くのことを許されてきた。でも今は……」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント