DAIRIKUデザイナー・岡本大陸 “Punkish Ivy”──進化する東京アイビー

日本でもお馴染みのスタイルとして定着したアイビーファッション。発祥から70年以上が経った今、より自分らしく、より東京らしく着こなすためには何が必要か。世代の異なる7人のクリエイターが考える。DAIRIKUデザイナー・岡本大陸が登場！

型があるから、型破りな“遊び”に挑戦できる「10代の頃に、ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』を観て、初めてアイビーファッションを知りました。色や校章など、自分がどこに所属するかを表すデザインが制服の至るところにちりばめられていますが、その着崩し方にも自分のコミュニティを示す術があるように感じます。だからデザインする時も、パンクの要素を加えてアイビーの対極にある不良性を表現したり、ミリタリーの要素を加えたりという具合。決まった着こなしの型があるからこそ、ギャップのある型破りがスタイルとして成立しやすい。そういう意味でも、冒険しやすいと思います」

岡本大陸／DAIRIKU OKAMOTO1994年生まれ、奈良県出身。VANTANデザイン研究所在学中にブランドを始動。東京ファッションアワード2022受賞。2024年配信の映像作品『AISLE』も話題。

PHOTOGRAPHS BY SHINSAKU YASUJIMA(OKAMOTO)
EDIT & WORDS BY KEIICHIRO MIYATA