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ボルボV60 B4(1) 時代の終わり迫るステーションワゴン 北欧デザインにシンプルなマイルドHV

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ボルボV60 B4(1) 時代の終わり迫るステーションワゴン 北欧デザインにシンプルなマイルドHV

前輪駆動のシンプルなパワートレイン

現行のボルボV60は、登場から8年も過ぎている。しかし、スウェーデン・ブランドを特徴付けてきたステーションワゴンは今、1つの時代の終わりを迎えようとしている。改めて、その魅力を確かめてみたいと思う。

【画像】最大の魅力は流暢な乗り心地 ボルボV60 欧州には残るステーションワゴンの選択肢 全123枚

英国では、V60の販売は2023年に1度終了していた。ところが根強い需要は存在し、ブランドを愛し続けてきたユーザーが乗り換えを考えた時、アウディやフォルクスワーゲンなどへ流れざるを得なかった。それを受け、翌年に再び注文が可能になっている。

今回の試乗車は、196psと30.4kg-mを発揮するガソリン・マイルド・ハイブリッドのB4。プラグイン・ハイブリッド化が進む中で、前輪駆動のシンプルなパワートレインは希少といえ、ラインナップでは廉価版でも魅力度は高い。

フロントに載るのは、ボルボではお馴染みといえる2.0LのB420T5型4気筒ユニット。電圧48Vの駆動用バッテリーが載り、スターター・ジェネレーター(ISG)がエンジンをアシストする。トランスミッションは、7速デュアルクラッチだ。

好印象を与える動的な洗練度 上品なスタイリング

英国には四輪駆動のプラグインハイブリッド、T6とT8も導入されている。駆動用バッテリーは数年前のフェイスリフトで増量し、14.7kWh。最長80kmを電気だけで走れると主張される。こちらには、アイシン精機の8速ATが組み合わされる。

B4でもT8でも、4気筒エンジンは横置きされ、スポーティさではBMW 3シリーズに届かない。上質さでは、メルセデス・ベンツCクラスの方が勝るだろう。だが、動的な洗練度は非常に高く、好印象を与えるのがボルボらしい。

サスペンションは、前がダブルウィッシュボーン。後ろはマルチリンク式で、複合素材のリーフスプリングが横向きに組まれている。B4の車重は1730kgあり、前後の重量配分は55:45と前輪駆動としては悪くない。

スタイリングは、おおらかにカーブを描く上品なもの。T字状の「トールハンマー」ヘッドライトが、フロントマスクの表情を作る。トップグレードのウルトラには、マトリックスLEDヘッドライトが標準装備。アルミホイールは、19インチを履く。

少しクラシカルでも共感覚える北欧デザイン

インテリアは、北欧らしいデザインへ共感を覚える人が多いはず。反面、少しクラシカルに感じられることも否めない。タッチモニターは、2026年の基準では小さめといえ、物理スイッチのレイアウトも前時代的なことは事実だろう。

とはいえ、センターコンソール上のシフトセレクターは、流行に合わせて短くずんぐりした形状へ変更済み。縦に長いタッチモニターに後付け感はなく、上級モデルらしく美しくダッシュボードへ統合され、稼働するソフトウェアも最新バージョンとなる。

ダッシュボードは上面がフラットで、堂々とした印象。メーター用モニターにはしっかり庇が備わり、視認性が良い。加飾的な要素はなく、巧みに組み合わされた素材はいずれも上質で、造形は整っている。風合い豊かな、ウッドトリムも選べる。

自然と湧く安心感 荷室は期待ほど広くない

シートは座り心地に優れ、調整域が広く、体格に応じて快適な運転姿勢を見つけやすい。慣れ親しんだことが居心地の良さを生み、自然と安心感が湧く。オプションのブロンド・レザーを指定すれば、車内空間の訴求力は更に高まるはず。

タッチモニターはグーグルがベースで、クアルコム社製プロセッサーが実装され、反応は素早くグラフィックは高精細。アンドロイド・スマホとの連携性は素晴らしい。利用するアプリによって表示されるアイコンが変化するのは、馴染みにくいとしても。

ステアリングホイールのスポーク部分には、+状のボタン。触覚センサー式ではなく、確実に押せて扱いやすい。制限速度警告のブザーを、簡単にオフにもできる。

荷室容量は、ボルボのワゴンへ期待するほど広くない。ルーフが低いことが原因の1つで、マイルド・ハイブリッド用のバッテリーが載り床面も高い。それでも、後席へ座れる状態で648Lあり、背もたれを倒せば1431Lへ拡大できる。

気になる走りの印象とスペックは、ボルボV60 B4(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN

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