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悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦

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悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦

 シリーズ恒例F1オーストラリアGP併催の第2戦を経て、豪州大陸から海を渡ったRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップは、隣国ニュージーランドの新規会場にて4月20~21日に第3戦『ITMタウポ・スーパー400』を開催。生憎の悪天候で“カオス”と化したレースでは、地元の英雄アンドレ・ハイムガートナー(ブラッド・ジョーンズ・レーシング/シボレー・カマロZL1)がニュージーランドのファンに捧げる2021年以来の勝利を記録。明けた日曜レース2では、名門トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)陣営の2枚看板、ブロック・フィーニーとウィル・ブラウン(レッドブル・アンポル・レーシング/シボレー・カマロZL1)が直接対決を繰り広げ、ランキング首位ブラウンがリードを拡大する勝利を飾っている。

 開幕直前に突如の“休息”を表明した新王者ブロディ・コステッキ(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロZL1)の復帰戦としても話題を集めたタウポ・モータースポーツパークでの週末は、事前の天気予報で集中豪雨が予想される事態に。現行のGen3規定スーパーカーでの同地初走行を控えるドライバーたちからも「縁石の処理を筆頭に、雨がかなり“スパイシー”な要素になる」と、警戒する声が聞かれた。

欠場が続いていたRSC王者が次戦より電撃復帰「健康を優先するために少し時間が必要だった」

 早くも落ち始めた雨の影響を受けるなか、直近にNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ初挑戦を終えたキャメロン・ウォーターズ(ティック・フォード・レーシング/フォード・マスタング)が、まずは初日の予選シュートアウトを制覇。フロントロウにこそT8のブラウンが並んだものの、2列目にはハイムガートナーとティム・スレイド(プリミエアー・レーシング/シボレー・カマロZL1)が控える意外性のあるグリッドとなった。

 スケジュール進行にも影響を及ぼし始めた大雨のため、混乱を予感させたレース1スタートは、ラインオフ直後に悪い方向で予想が的中する展開に。ポール発進のウォーターズと4番手のスレイドがグリッドを離れた直後に接触し、後者はウォールに衝突。ウォーターズはセーフティカー(SC)が出動するなかピットへ向かうことを余儀なくされる。

 リスタート直後、ふたたびブライス・フルウッド(ブラッド・ジョーンズ・レーシング/シボレー・カマロZL1)とジャック・ルブローク(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロZL1)が絡みSCが再導入される一幕もありつつ。中断以降のレースは首位を手にしたハイムガートナーに対し、ブラウンを攻略したチャズ・モスタート(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/シボレー・カマロZL1)とウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が追う展開へと変わる。

 しかし上位3台が同時に飛び込んだ義務ピット作業で雌雄が決し、ナットが不安定でホイールを失ったモスタートが優勝戦線から脱落。同じくピット内でホイールナットがレーンを横切るというアクシデントによりタイムペナルティを科せられたブラウンも後退し、ハイムガートナーが所属先のBJRに2020年以来のトップチェッカーをもたらした。

■NZ出身の伏兵マット・ペインがレース2のポールを獲得

「ちょっと言葉が出ないよ」と、レース直後に感極まった様子で地元ファンの声援に応えたハイムガートナー。

「リスタート以降はチャズ(・モスタート)に圧倒されていたが、もう少し冷静にドライブしたいと思っていた。かなり滑りやすかったし、とくにニュータイヤでコースに戻ったときは雨が本格的に降り始めたんだ」

「ブラッド(・ジョーンズ代表)にとっては素晴らしいことだ。彼は数年前に僕に信頼を寄せてくれたんだけど、当の僕が徐々に信頼を失い続けるような戦績続き。だから今季も退路を断つ決意だった……もう言葉が出ないよ」

 明けた日曜も、予選トップ10シュートアウトでNZ出身の“Kiwi”である伏兵マット・ペイン(ペンライト・レーシング/フォード・マスタング)がポールポジションを奪い、地元のファンを喜ばせる幕開けに。

 しかし決勝では地力に勝るトリプルエイト艦隊がジリジリと忍び寄り、フロントロウ発進のフィーニーが首位に浮上。ルーティン作業を終えた後半スティントには、僚友ブラウンがその背後に迫っていく。

 ここから60周のチェッカーに向け幾度もサイド・バイ・サイドを演じたRBRの2台だったが、残り9周で新エースを仕留めたブラウンが、今季3勝目をもぎ獲る結果となった。

「とにかく彼にフロントバンパーを当てないように気をつけた」と笑顔を見せた選手権リーダーのブラウン。

「チーム間の素晴らしいレースだった。それがすべてだ。ニュージーランドのみんながそれを気に入ってくれればいいけれどね。おかげで最高、最高に楽しかった。僕の人生でも最高のレースだったよ」

 これでブラウンがフィーニーに対し71ポイントまでリードを拡大した2024年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ。続く第4戦はオーストラリア大陸へと戻り、5月17~19日にパースでスーパースプリント戦が争われる。

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