2018シーズン、FIA F2に加えスーパーフォーミュラにも4戦参戦した福住仁嶺(TEAM MUGEN)。ノーポイントで終わったSFのシーズンを振り返り、自分に何が足りないのかを見つめ直していた。
福住はFIA F2全レースに参戦する一方で、その合間を縫ってスーパーフォーミュラにも開幕戦鈴鹿、第5戦もてぎ、第6戦岡山、最終戦鈴鹿の4レースにエントリー。開幕前のテストでも良い走りを見せていただけに、周囲の期待も非常に高かった。
■12月5日、6日に鈴鹿でルーキーテスト開催。海外選手も多数参加か
しかし開幕戦の鈴鹿では予選2番手につけるものの、決勝はトラブルにより無念のリタイヤ。その後のレースでは予選・決勝ともに上位に食い込めず、スーパーフォーミュラはノーポイントでシーズンを終えた。
最終戦を終えた福住は「いやぁ、辛かったです……」と開口一番。改めて、スーパーフォーミュラのレベルの高さを痛感していた。
「4戦しか参戦できなかったので、なんとも言えない部分はありますが……やっぱり日本のトップカテゴリーだけあって、周りの選手や先輩ドライバーの方々を含めて、改めて凄い人たちが集まっているんだなと感じました。その中で経験の差という部分も含めて、レベルの高さをすごく痛感したシーズンでした」
そう語った福住は、特に流れが良くなかったシーズン後半で自信が持てなくなっていたという。
「最初の鈴鹿では、うまく噛み合って予選もうまくいきましたが、決勝はトラブルで残念な結果になりました。そこからF2でも結果が出なくて、SFでも微妙な感じで流れ的にも良くなかったです」
「そういう時に自分の中で、信念みたいなものを持てていなかったところがあります。セットアップに関しても、自信を持って(自分の意見を)言えない時もありました」
「また自分自身がミスをしてしまったことが多いシーズンだったなと思います。岡山も失敗したし、もてぎでも接触がありました。最終戦でもダンロップコーナーでハーフスピンしてしまって……。あれがなければ十分にポイント圏内に行けたと思います」
「今シーズンの僕は、あまりうまくいかないシチュエーションで自分を変に責めすぎるところもあったし、チームとのコミュニケーションの取り方も、さらに勉強が必要だなと感じました。落ち込むこともすごいありましたけど、自分自身がもっと変わらないといけないんだなと思い知らされたシーズンでした」
そういった課題に気づいた福住は、国内トップレースで14年ぶりとなる二冠の快挙を成し遂げた山本尚貴を、スーパーフォーミュラではチームメイトとして間近で見てきた。彼のメンタルの強さを目の当たりにして、学ぶことも多かったという。
「今シーズンは4戦だけでしたけど、一緒に戦って面倒を見ていただいた(山本)尚貴さんにはすごくお世話になりました」
「このクルマ(SF14)での最後の年で、最終戦の鈴鹿でチャンピオンを獲るというのは、メンタル面でも強くないとできないことだと思います。でも、それも昨シーズンに苦しい思いをしたからこそ今年だったのだと思います。いいチームメイトと組むことができて、そこで色々勉強になることもありました」
「個人的には良かったことがあった反面……本当に色々あったシーズンでした」
しかし、福住には今シーズンもう1戦レースをするチャンスが残っている。アブダビで今週末開催されるF2最終戦だ。
今回はチームメイトにマカオF3で2年連続勝者となったダニエル・ティクトゥムが加入することになった。ティクトゥムはレッドブルの育成ドライバーであり、F1昇格を目指す上では、福住仁嶺にとって最大のライバルとも言える存在。そしてF2での経験値を考えると、当然彼に負ける訳にはいかない。
スーパーフォーミュラで学んだことや気づいた課題を克服して、今シーズンの集大成となるレースを見せることができるか。福住にとっては勝負どころの1戦となる。
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