洗練されたSUV──新型スバル フォレスターSPORT EX試乗記

フルモデルチェンジしたスバルの新型「フォレスター」のうち、ガソリンモデルに早速乗った！ ストロングハイブリッドモデルでは得られない魅力に迫る。

“継承”と“進化”

5月上旬、フルモデルチェンジした新型スバル「フォレスター」の、ガソリンモデルに乗った。

新型フォレスターには、シリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを採用した「X-BREAK」、「Premium」と1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載した「SPORT」の3シリーズから選べる。筆者が試乗したのはSPORTだ。

エクステリアは、ひと目でフォレスターとわかるタフなデザインを継承。フロントまわりは、グリルからヘッドランプまで造形を連続させるのが新しい。上下分割タイプのフロントバンパーも特徴的だ。

サイドは、フェンダーの張り出し感を強調し、かつサイドウインドウ周辺の造形に厚みを持たせたことで、従来モデルよりも力強い印象を受けた。

リヤは、リヤゲートガーニッシュに堀り込んだ「FORESTER」オーナメントが新しい。

ボディカラーは新色の「リバーロック・パール」を含む、全11色を設定。さらに、ブラックルーフによりキャビンを引き締め、ボディの厚みを際立たせる2トーンカラーも用意された。

インテリアは、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやナビゲーション機能、ETC2.0車載器キットを標準装備とし、実用性が高まった。リヤクオーターガラスに配したハチドリや、リヤゲートガラス下部の赤城山など、アイコンを各所に施した。ジープ「アベンジャー」などと同じで、“遊び心”を表現する。

荷室は、スクエアな形状で使い勝手に優れる。6:4分割可倒式リヤシートによって荷室を自由に拡張出来、大きな荷物や長尺物を搭載できる必要十分な容量スペースを確保。ちなみにリヤシートは、荷室サイドのスイッチを軽く押せば倒せるのは便利だ。

両サイドに荷物の固定や小物の吊り下げに便利なカーゴフックや、さまざまな純正アクセサリーを装着できるユーティリティナットも採用し、使い勝手の良さをさらに高める。

試乗車は未搭載だったが、オプションで選べるハーマンカードンサウンドシステムはオススメだ。標準装備でも過不足ないが、やはり臨場感はひと味違う。

以前のプロトタイプ試乗会で体感したが、11スピーカー＋リヤクオーターに200mmのサブウーファーを搭載した分、迫力ある音響空間を楽しめた。圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」などの最新技術採用の効果も大きい。

▲試乗記の続きはこちらをクリック→

文と編集・稲垣邦康（GQ）　写真・安井宏充（Weekend.）