中古スポーツなのに振り回すことに気が引けるモデルも
一般的に自動車というものは購入時が高く、年数が経過するごとにその価値が目減りして価格も下がっていくものだ。もちろん、走行距離などによってもその下がり幅に違いはあるものの、一般的にはそれが当然と言える。
【お宝】もしも車庫に眠っていれば高値が付く超人気の中古車4選
しかし、旧車のような希少車種や、現在では販売されていないようなスポーツモデルのような車種に関してはその価値が再び見いだされて気付けば新車価格を超えるようなものも存在している。そこで今回は新車価格を上まわる価格で販売されるようになった国産車をご紹介しよう。
1)ホンダ・シビックタイプR(初代)
1997年に登場したタイプRシリーズ第3弾のシビックタイプR。6代目シビックをベースに、ハイチューンがほどこされた1.6リッターのB16B型エンジンを搭載し、ラインオフした状態のままでもサーキットを攻められると言われるほどの完成度を持った車種だった。
新車当時の価格は199.8万円と、ギリギリ200万円を切る価格設定だったが、現在では修復歴のないノーマルに近い個体であれば、200万円オーバーは当たり前。執筆時点で一番高いものは500万円オーバー(前期型フルノーマル低走行)と2.5倍もの価格となっていた。
2)日産シルビア(7代目)
今や絶滅してしまった5ナンバーサイズでターボエンジンを搭載したFRクーペというコンポーネントを持っているシルビア。最終型のS15型は2002年に販売を終了しており、すでに17年もの月日が流れてしまっている。
その後同様のコンセプトを持った車種が登場していないこともあり、最終型のターボモデルで修復歴のないものは300万円オーバーの個体もチラホラみられるようになっている。当時は240万円ほどの新車価格だったので、1.25倍という計算になる。気軽にドリフトもできない車種となりつつあるわけだ。
頭文字Dで人気が上がったハチロクも相変わらずの高値
3)トヨタ・スプリンタートレノ(4代目)
いわゆる「AE86」の型式で親しまれている4代目のスプリンタートレノ。デビューは1983年と今では立派に旧車となった車両だが、漫画「頭文字D」の影響で大人気車種となったのはご存じのとおりだ。現在は連載も終了してしまっているが、その人気は留まるところを知らないと言った勢いである。
デビュー当時は最上級グレードのGT-APEXでも156.3万円という価格だったが、現在程度の良いものだと300万円オーバーも当たり前と言った状況。サビの発生しやすい年代の車両ということもあり、もはやレストアの領域の作業が必要になってしまったことで、仕上がった車種の価格が上がってしまっているようだ。
4)マツダRX-7(2代目)
マツダの象徴とも言えるロータリーエンジンを搭載したRX-7。とくにロータリーターボはこのモデルを最後に存在しておらず、ピュアスポーツカーとして未だに評価の高い1台だ。2代目となるFD型は今見ても見劣りのしないエクステリアデザインも含め、日本のみならず海外からも熱視線を集めている。
そんなFDも新車時は300万円台中盤から後半という価格帯だったにもかかわらず、現在販売されている個体は500万~600万円というものまで存在している。その一方で安いものでは100万円前後のものもあるので、安く手に入れてコツコツ直しながら乗るのはラストチャンスかもしれない。
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