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新型Eクラス唯一のエクスクルーシブライン メルセデス・ベンツE300セダン/ステーションワゴン

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新型Eクラス唯一のエクスクルーシブライン メルセデス・ベンツE300セダン/ステーションワゴン

新型EクラスにE300追加

メルセデス・ベンツは中核モデル新型Eクラスに「E 300エクスクルーシブ(ISG搭載モデル)」(セダン/ステーションワゴン)(以下、E 300)を追加し、正規販売店ネットワークを通じて発売を開始した。

【画像】メルセデス・ベンツE300エクスクルーシブ(セダン/ステーションワゴン)と新型Eクラスの写真をみる 全291枚

メルセデス・ベンツEクラスは、世界で累計1600万台以上の販売台数を誇る同社の中核をなすモデルであり、1946年に発表されたW136型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れ、世界のプレミアムセダンの指標とされてきたと述べた。

新型Eクラスは、パワートレインを全てのモデルで電動化するとともに、ナッパレザーで仕立てた高級感のある内装に加え、センターディスプレイと助手席ディスプレイを一体型にしたMBUXスーパースクリーンや、サードパーティ製のアプリケーションも使うことができる最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)など、機能性と快適性を大きく向上し、デザインを一新して生まれ変ったとアナウンスされた。

メーカー希望小売価格(税込)はE 300エクスクルーシブ・セダンが1126万円/E 300エクスクルーシブ・ステーションワゴンが1139万円となる。

エクステリアデザイン

E 300は、新型Eクラスで唯一ボンネットのスリーポインテッドスターマスコットと3本のルーバーを備えたラジエーターグリルが印象的な専用フロントデザインのエクスクルーシブラインを設定したモデルである。

また、夜間や夕暮れなどでラジエーターグリルが白く光るイルミネーテッドラジエーターグリルを標準装備した。これはサイドライトの機能を拡張したもので、上下2本のファイバーバンドルは細いガラス繊維1000本以上で構成され、オプション設定のAMG
ラインパッケージを選択すると、3Dデザインかつ中央のスリーポインテッドスターがグリルに一体化しているフロントグリルやシングルルーバー、周囲を縁取るクロームサラウンドなどが特徴的なフロントマスクになるという。

サイドビューは調和の取れたプロポーションに、ラグジュアリーモデルに採用されている格納型のドアハンドルを採用。キーを持った人が近づくことによって、ボディ面から自動でせり出すこのドアハンドルは、通常時はボディ面に格納されており、シンプルでクリーンな面を際立たせる。

万が一の事故の場合などには自動でせり出すことで、従来どおり、強い力で外部から引っ張り、ドアを開けることができる安全性も継承されている。

サイドを別々に走る2本のキャラクターラインは、新型Eクラスのスポーティ性を強調するデザインで、精巧にデザインされた曲面形状の効果を最大限に引き出すとされる。デザインチームは「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」のデザイン基本思想を踏まえ、独特な光の戯れを演出する立体的で彫刻のような造形を生み出したと語る。

なお、クロームトリムは控えめに、そしてスタイリッシュに配置され、リアで特徴的な部分として、ツーピース型LEDリアコンビネーションランプが挙げられる。デイデザイン/ナイトデザインのいずれも、スリーポインテッドスターのモチーフが採用された特別なデザインとなる。

左右のリアコンビネーションランプは中央でつながったデザインによりワイドなリアエンドを強調し、リアエッジ部のクロームトリムも同様の効果をもたらすものであると付け加えた。

インテリアデザイン

新型Eクラスのインテリアは、大きなトリムパネルがダッシュボード中央まで伸びている。外観上独立しているセンターディスプレイは、このトリムのくぼんだ表面上に浮かんでいるように見える。

全モデルにオプション設定の「MBUXスーパースクリーン」(助手席一体型ディスプレイ)を搭載している場合、大型ガラス面がセンターから助手席まで広がるデザインとなり、カバーガラスは輪郭がダイナミックにデザインされた。ガラス面の上側の輪郭に沿ってエアアウトレットの細長いノズルバンドが納められており、キャビン中央と左右両脇のエアアウトレットをつないで一体化されている。

センターコンソールはダッシュボード下部まで直線的に伸びて融合する。前部は、カップホルダーを備えたカバー付きの小物入れが立体形状のトリムに一体化され、後部にはパッド入りアームレストが設けられており、その下の小物入れにはUSBポートが設置された。

ドアセンターパネルが曲面を描きながら滑らかに流れ込むドアアームレストは、グラブハンドルやドアを閉めるグリップともなるほか、パワーウインドウのスイッチが配置された。もう1つのハイライトとなっているのが、宙に浮いているように見えるスイッチパネルで、ここにはドアレバーとパワーシートの操作スイッチが組み込まれているという。

シートの座面とバックレストの表面の形状は内側から外側へと優美に流れ、そのレイヤーデザインのためにシートの本体から浮いているように見える。縦方向のラインが外側の輪郭に沿って伸び、上に向けて幅を増すデザインだ。

ここで室内デザイナーが連想したのは、貝殻の有機的な美しさであり、標準設定のレザー・アルティコ仕様では、シートは各パネルに精緻な縦方向のうねを形作る仕上げが施される。

レザーエクスクルーシブパッケージ選択時の本革(ナッパレザー)シートは、キルティングとパーフォレーションを施したシートの形をなぞるダイヤモンドステッチとなり室内の高級感を高めると語る。

また、レザーエクスクルーシブパッケージには、シートヒーター機能とシートベンチレーター機能(運転席/助手席)が含まれ、 より快適なドライブを楽しむことが可能となる。AMG ラインパッケージを選択すると、レザー・アルティコ/マイクロカット(スウェード調ファブリック)を使用したシートになり、レザーエクスクルーシブパッケージも同時装着すると本革(ナッパレザー)シートになる。

インフォテインメントシステムはどんな感じ?

MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)

これまで新世代が投入されるたびにコックピットに革命をもたらしてきたインフォテインメントシステムでるMBUX。2018年に発表されたMBUXは、ユーザーの体験を重視したものであったと同社は語る。

2022年に登場した第2世代では、MBUXハイパースクリーンが登場し、そして今回、新型Eクラスにおいて、サードパーティ製のアプリが利用可能になる等、メルセデス・ベンツはMBUX開発における第3世代への大きな進化を成し遂げたとアナウンスした。

オプション設定の「3Dコックピットディスプレイ」は、内蔵されるドライバー側を向いた2つのカメラによって可能になった。ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術により、特殊なメガネを使用せずにドライバーに3D映像を見せることが可能となるという。ドライバーの視線が動いた場合、この視線追跡技術によりディスプレイに映る映像を連続的に変化させることで、常に3D表示を維持すると述べた。

新世代MBUXその他の特長

・新世代MBUXでは、ディスプレイ上の主要なアイコンの表示方法が変更され、フラットなデザインで、よりシンプルに表示される。サードパーティ製のアプリケーションのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムを開発し、ドライバーが車載のセルフィー&ビデオカメラを使えば「ウェベックス」や「ズーム」でビデオ会議をすることが可能となる。

・MBUXとの組み合わせで使用する「ルーティン」メルセデス・ベンツでは原則として、機能のオートメーションを意味するものと考え、新型Eクラスは、顧客が活用できる標準ルーティンのテンプレートを用意したという。また自分でルーティンを作成することも可能だ。

・新型Eクラスには、全モデルにMBUXエンターテインメントパッケージプラスを設定する。メルセデス・ミー・コネクトのサービス開始から1年間有効となる。

ゼロレイヤーとMBUX拡張現実(AR)

MBUXのディスプレイとオペレーティングシステムは適応型ソフトウェアを備え、数多くのインフォテインメント機能や快適機能、車両機能について個々人に応じた提案を行うという。

また、ゼロレイヤーデザインを採用することで、複数のサブメニューをスクロールしたり、ボイスコマンドを出したりする必要が減少する。状況や文脈に応じて、ホーム画面に提案が表示されるので、ドライバーは多くの操作ステップから解放されると語る。

MBUX ARナビゲーションは、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができるという。

その他のアシスタントや便利機能は?

ハイ、メルセデス:音声アシスタント

音声アシスタント「ハイ、メルセデス」は、メルセデス・ミーアプリ内のオンラインサービスを起動することで、対話と学習機能を発揮する。

新採用のジャスト・トーク機能により、音声操作をキーワードの「ハイ、メルセデス」を発話せずに行うことができるようになったという。この新機能が起動すると、ディスプレイ上部に赤いマイクのマークが表示され、車両がボイスコマンド待ちの状態となる。

ハイ、メルセデスは車両機能の説明も行うもので、例えば乗員がブルートゥースによるスマートフォン接続の方法などを知りたい場合にもサポートする。

MBUXインテリア・アシスタント

MBUXインテリア・アシスタントは、さまざまな室内機能をジェスチャーでコントロールすることで、状況に応じたドライバー支援を実現する。

前席乗員の検知を行うのは、ルーフライニング内蔵の赤外線カメラで、オーバーヘッドコントロールパネルに内蔵されている。MBUXインテリア・アシスタントは、乗員の身体の動きや身振り手振りを読み取り、対応する車両機能を起動することで適切にサポートするという。このシステムは自然な手の動きや身体の動きを前後関係に応じて、あるいは乗員のリクエストにより解釈すると付け加えた。

音楽のストリーミング配信サービス

主要音楽ストリーミング配信サービス(スポーティファイ/アマゾン・ミュージック/アップル・ミュージック)をMBUXインフォテインメントシステムに完全に統合した、メルセデス・ベンツの「オンラインミュージック」サービスだという。

接続された音楽配信サービスに登録済みのアカウントへのアクセスをMBUXから行うことができ、好みの曲やプレイリストへ簡単にアクセスできるだけではなく、何百万もの曲の中からお気に入りの音楽を検索したり、キュレーターが作成したプレイリストを利用したりすることも可能となった。

パーソナライゼーション

パーソナライゼーション機能では、顧客個人のプロファイルを作成し、運転席のシートメモリー/ミラー位置の設定/アンビエントライトのカラー設定/お気に入りのラジオ放送局/その他の機能を保存できるようになった。

ヘッドユニット上のストアを介してアプリを追加

新型Eクラスでは、サードパーティー製のアプリを、好みに応じてインストールすることが可能になった。ラインナップも今後さらに拡大が予定されている。

アイフォンに対応したデジタルキーを設定

デジタルキーを使えば、対応するアイフォンをドライバーが携帯している場合、クルマの始動やロック操作が簡単に行えるようになる。またキーの共有も可能で、家族や友人と新型Eクラスのデジタルキーを共用することができる。この場合、オーナーキーを設定しているユーザーはさまざまな権限を割り当てることができ、例えば許可する範囲をロック操作のみとしたり、車両の始動も可能としたりすることができると発表した。

デジタルキーを共有するには、エアドロップやiメッセージなどのメッセージサービスを介して共有相手にキーを送信し、受信者は自分のアップル・ウォレットにキーを追加する。

共有後にキーを削除する場合も、オーナーはアップル・ウォレットまたはMBUXインフォテインメントシステムを使って簡単に操作が可能となるという。

アプリの選択肢を拡大

アプリのクルマへの導入は、これまで主にユーザーのスマートフォンからインフォテインメントシステムへミラーリングすることで行われていた。

アップル・カープレイやアンドロイド・オートがその例で、クルマの走行中に携帯端末の一部機能をディスプレイ上で使用することができる。また、サードパーティ製アプリのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムがメルセデス・ベンツのソフトウェアチームによって開発されたことに加え、新しいソフトウェアアーキテクチャーの採用によって、今後はアプリのクルマへの導入をこれまでよりはるかに速やかに行えるようになるという。

アプリのラインナップは今後、徐々に拡大を予定しており、新型Eクラスは大幅なパーソナライゼーションが可能になる。新型Eクラス発売時点でラインナップされるサードパーティ製アプリには以下のようなものがある。
・「ティックトック」(SNS)
・「アングリーバーズ」(モバイルゲーム)
・「ウェベックスbyシスコ」(ビデオ会議)
・「ズーム」(ビデオ会議)
・「ヴィヴァルディ」(Webブラウザー)
・「ポケットキャスト」(ポッドキャスト)

室内の快適性はどう変わった?

室内カメラ

ダッシュボードの上には、新採用のセルフィー&ビデオカメラ(オプション設定)が設置される。これにより、停車した状態であれば、ドライバーもウェベックスなどを介してオンラインのビデオ会議に参加したり、自分の写真や動画を撮影したりすることができるという。

また、撮影した映像や画像はUSBフラッシュドライブに保存することも可能。カメラは画角が広いことから、前席のサイドウインドウや(装備によっては)パノラミックスライディングルーフなどを含め、室内のさまざまな部分をとらえることができ、これにより、まったく新しい視点で独特な画像や動画を撮影することが可能となった。

エアロダイナミクスとエアロアコースティクス(空気音響特性)

新型EクラスはCd値0.23と、このセグメントとしてきわめて優れたエアロダイナミクスを達成したと述べた。これは、先代Eクラスと同等の値である。一方、前面投影面積は 2.36m2で、先代の2.34m2よりわずかに大きくなっている。

数多くのコンピューターシミュレーションを早い段階で行うことで、完成度を高めることができたと同社は語る。これにより、風洞実験で必要な最適化ループの数が減少した。

デザイナーと緊密に連携するエアロダイナミクスの担当者の手によって、Eクラスは数多くの改良が施され、その中には、エアロダイナミクスを追求したホイールなど、優れた効率で評価の高いメルセデス電気自動車から採用されたものもあると語る。

主な空力対策

・フロントセクションに革新的なシール:ボンネット左右端のシールとフロントグリル内蔵エアロリップを初めて採用
・特殊なスポイラーを設置(前後輪の前方)
・ボディ面に格納されるシームレスドアハンドル
・アンダーボディ:新材料(ツーピース・メインフロア=モールドオン・シーリングリップ付き)の採用、形状の改良(ランプ形のスポイラーリップ、サスペンションコンポーネントに取り付けたエアロクラディング)

開発段階における空気音響特性の改善

空気音響特性の開発では、メルセデス・ベンツは常に2つのアプローチをとるという。1つは、ノイズを発生源で(すべての装着部品を取り付けたクルマの外面を気流が通過する際に)可能な限り低いレベルに抑えること、もう1つは、不可避的に発生するウインドノイズについても、高度なシールと防音対策によって室内でほとんど感じられないレベルに低減するか、不快に感じられないようにすることだという。

すでに開発の初期段階から、ノイズ発生に特に関係が深いAピラーとドラミラーの幾何学的サイズを決める作業を開始し、この先進開発では形状の最適化の際に、気流シミュレーションとノイズ測定を組み合わせて行ったとする。このうちノイズ測定は、音響風洞内に設けた特殊なマイクロフォンアレイを使って実施した。

広範な室内測定は「音響ホログラフィー」とも呼ばれるもので、メルセデス・ベンツでは室内で64のダブルマイクロフォンアレイ(手持ち式)を使用することで、低周波数域の問題箇所の特定を可能にしていると述べる。使用するマイクロフォンは、外部測定装置(音響カメラ)を含めると、500近い数となる。

周波数の高いウインドノイズについては、ドア/サイドウインドウ/ドアミラーのシールにさまざまな対策を施すことで低減した。ドアは、問題となる部分の構造剛性が増強された結果、きわめて高い速度で走行する場合でも風切音が低減されたという。

空隙部は発泡剤で保護することで、ホワイトボディの遮音性が改善された。これによって、コックピット・クロスメンバーやトランスミッショントンネルの複数部分、それにAピラーとCピラーの構造が変更された。

パノラミックスライディングルーフでは、ウインドディフレクターに対して細部にわたって多くの改良が施された。ガラスルーフにもサイドウインドディフレクターが追加された結果、ノイズや室内への風の巻き込みが低減された。

チルトポジションでは、車速に応じてガラスパネルが下降するが、このことも快適な室内音響特性を確保し、実際の空気抵抗を低減する効果をもたらす対策であるという。

ブルメスター4Dサラウンドサウンドシステム

ドルビー・アトモスにも対応した、合計17個のスピーカー/15チャンネル/合計730Wの出力による「ブルメスター4Dサラウンドサウンドシステム」は、3次元の豊かな音響にさらにもう1つ次元を加えた4Dサウンドだという。これは、前席シートに振動を伝達するエキサイターを採用し、シートの振動を通じて音楽を表現するものだと述べた。

便利性向上の機能は?

日常走行での利便性がさらに向上:ルーティン

メルセデス・ベンツでは、乗る人がよく使う快適システムを覚えられるクルマを実現するため、学習機能を活用する取り組みを進めていると語る。

目標は、状況が同じ場合に車両がそれらの機能を実行すること。その結果として実現するのがパーソナライゼーションだと彼らは表現した。メルセデス・ベンツではこの革新技術の先駆けとして「ルーティン」を開発してきた。

標準ルーティンのテンプレートが用意されるが、自分でルーティンを作成することも可能で、その場合、乗員は複数の機能や条件をリンクさせることができるといい、例えば「車内温度が12度以下なら、シートヒーターのスイッチを入れ、アンビエントライトをウォームオレンジに設定する」などのリンク付けが行えるようになる。

デジタルベントコントロールを標準装備

クライメートコントロール(前席左右後席左右独立調整)では、デジタルベントコントロールが装着される。これは快適性を強化するもので、フロントのエアアウトレットを望ましい送風シナリオに合わせて車両が調整し、この機能はユーザープロファイルなどにより各シートに対して調整可能だが、これまでどおり手動でエアアウトレットの送風方向を変えることもできる。

デジタルライト(ウルトラハイビーム付き)を標準装備

左右のヘッドライトのデジタルライトは、それぞれ照明モジュールを備えた。このモジュールは100万個以上の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定める。このため、片側のヘッドライトあたりの解像度は100万画素以上となるが、鏡が占める面積は親指の爪ほどの大きさだという。

この革新的なヘッドライトは、凹面レンズ「デジタル・ライト」のレタリングなどデザイン性も高められており、ヘッドライト片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて正確な配光が可能となったことにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、従来の84画素の光に比べて精度が大きく高まっており、フォグライトモードやハイウェイライト、シティライトなどの照明が最大限効果的なものとなった。

さらに、アドバンスドパッケージ装着時には「路面描画機能による車線逸脱警告」が追加され、夜間走行時に車線を逸脱しそうになった場合に、ヘッドライトが車両前方の路面に絵(矢印)を投射することでドライバーに警告をするものだという。

リア・アクスルステアリングをセダンに標準装備

従来から、メルセデス・ベンツは高い小回り性能が美点であったが、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、その点がさらに進化した。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾ける。

これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなるという。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで、走行安定性を大きく高め、従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させた。

なお、E 300セダンの最小回転半径は5.0mを実現。(E 300ステーションワゴンの最小回転半径は5.4m)
• 駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度
• 高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大2.5度
• ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大2.5度(約 60km/h以上)

パワートレインとサスペンションは?

パワートレイン

E 300は、エンジン単体で258ps/40.79kg-mを発生する、新型の2L直列4気筒ターボエンジン「M254」を搭載する。

エンジンとトランスミッションの間に配置される電気モーターのISGによって、短時間、最大で23ps/20.90kg-mのブーストが可能となる。なお、トランスミッションは「9Gトロニック・オートマティックトランスミッション」を採用し、1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現した。

エアマティック・サスペンション

連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたエアマティックを標準装備。エアマティックによるセルフレベリング機構は、乗員や荷物の重さに関係なく地上高を一定に保つものですが、必要に応じて変化もさせる。

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